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Oranda

Oranda

去る11月23日、オランダのグラフィックデザイナー・タイプデザイナーの Gerard Unger さんが亡くなられたとの報が入った。氏を偲んでこの書体を紹介。「オランダ」の名を持つ、ガッチリカッキリクッキリした工業製品を思わせるスラブセリフ。オランダの印刷機メーカー Océ のためにデザインされたものとの事。セリフが膨らんでいるのが特徴で、ややコンデンスでx-ハイトが高く読みやすい。この「ややコンデンスでx-ハイトが高い」のが氏の書体の特徴で、他のデザイナーは書体で作者を判断するのは難しいが、氏の書体、特にローマンはこれらの特徴に加え「キリッとしたセリフ」を持ち、筆者はなんとなく判る。良い書体を作る良いデザイナーであったなと思う。5ヶ月ほど前に奥様を亡くされたばかりであったとか。76才、筆者の母も同じ歳で亡くなった。Rest in peace.

Category(s)
Design Date
1987
Designer(s)
Publisher

Neue Swift

Neue Swift

本日は『ガリバー旅行記 Gulliver’s Travel』を著したアイルランドの作家ジョナサン・スウィフト Jonathan Swift の誕生日(1667)。というワケで同じ名を持つ書体を紹介。名人 Gerald Unger による本文用ローマン。氏の書体に多いウェッジ形のセリフを持ち、字幅もあまり差がなく一定のピッチがあり、「ああジェラルド・ウンガーやなー」という感じがする。1989年に制作され、2009年に Neue 化(?)されて字種が増えた。5ウェイトあり、Black だけコンデンスがある。ちなみにジブリ映画の『天空の城ラピュタ』の空に浮かぶ島というアイディアはこのガリバー旅行記から。劇中でも語られている。

Category(s)
Design Date
2009
Designer(s)
Publisher

Alverata

Alverata

御大 Gerald Unger のフレアセリフ。氏のデザインの特長がよく出ている書体である。通常のレギュラーの他、Informal と Irregular というバージョンがあり、レギュラーと Informal の違いがちょっと不明瞭だが、大きくは a と g が2階建てと1階建てになっている。Irregular はカリグラフィーでいう Insular に寄せたデザインとなっているとの事。ギリシャ文字とキリル文字もサポートした PanEuropean というバージョンもあり。各6ウェイトで、Informal と Irregular にはイタリックはない。ただいま20%オフセール中。

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Design Date
Designer(s)
Publisher

Coranto 2

Coranto 2

元々Paradoxという名で新聞用として開発されたローマンをCorantoとしてリニューアル後、さらに字種を拡張して2011年、Coranto 2として再リリース。字幅が狭めで、ブラケットが大きくヌメっとした感じが特徴。現在は購読してないので今も使用してるかどうかは不明だが、以前はプロダクトデザイン誌の「I.D.」の本文に使用されていた。これに切り替わった当初は違和感があったが、見慣れると特徴的でありながら読みやすく、とても気に入ってしまった。アップライトとイタリックが2ウェイトずつしかないが、新聞用らしく、長い見出しに便利な字幅の狭いHeadlineというファミリーがある。普通のローマンに飽きた方に。
(※追記:I.D.って2010年に廃刊になったらしい。知らなかった。今はネットのみ)

Category(s)
Design Date
2011
Designer(s)
Publisher
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海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法 購入方法を note で解説しています。英語でもだいじょうぶ!
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