スタンダードで読みやすい本文用オールドスタイルローマン。15世紀にヴェネチアで活躍したフランス人タイプカッター、ニコラ・ジェンソン Nicolas Jenson の書体を元にデザインしたものとの事。彼の書体はよく参考にされ、代表的なものに Adobe Jenson や Centaur などがあり、それらはヴェネチアンと呼ばれるタイプだが、こちらの書体は普通のオールドスタイルに仕上がっている。ウェイトは2種類と少ないが、これぞ本文用という事だろう。名前が8月っぽかったので紹介した。本日は8月6日。暑いね…合掌。
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ディセンダーに縦に伸びるステムがすべて垂直になった変わったサンセリフ。Q のテールや f、j、y のステムが見ての通り傾かずに垂直になっており、ちょっとおもしろいアクセントになっている(さすがに g はそのままだが…)。それ以外はちょっと重めな普通のネオグロテスクなので、本格的な書籍はムリだろうが、広告のボディコピー程度なら組んでも大丈夫だろう。Regular と Italic、Bold はデモ版があって無料でダウンロードできるほか、デモサイトがこちらにある。文字の所に赤いカーソルが点滅しているが、実際そこで文字を打って書き換えることが可能。右下の矢印でいろんなシーンに切り替えられるので、色々試してみて欲しい。7ウェイト。
やや硬いイメージの本文用ローマン。これもモダンローマンというのかな…? ステムにほとんど抑揚がなく、ブラケットも直線的でセリフは鋭い。1文字1文字見ると無骨な感じがするが、文を組んでみると不思議とその感じが和らぐ。a や c、r などに見られるドットがそう見せてるのかもしれない。カウンターは広めで読みやすい。スモールキャップスもあり。文学以外の長文に向くかな。プロモーションサイトがあって、その日その日の過去の出来事をこの書体で組んで見せている。名前はイタリア北部にある山脈から。8ウェイト。
目に優しい(?)ヒューマニスティックサンセリフ。スペース節約をうたっており、確かに全体的に字幅は狭め。x-ハイトも大きいので、結構サインとかでも使えるかもしんない。18スタイルとあるが、スモールキャップスを別にカウントしてるので、実質は12(6ウェイト)である。数字は新旧のタイプが揃っている。またWebフォントに特化した Riga Screen というバージョンもある。現在初売りセール中で80%オフ。リガっていう世界遺産になっている街がラトビアにあるが、因果関係は不明。どうでもいいけどルートヴィッヒって名前カッコイイよね(笑)。