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FF Acanthus

FF Acanthus

Monotype タイプディレクターの小林章さん制作のモダンローマン。小林さんは制作当時のデジタル版 Didot や Bodoni が、活字とは違いあまりに直線的に処理されてしまっている事が哀しいと述懐しており、この書体は拡大すると判るが、セリフがちょっとしなっていたりステムに微妙な膨らみがあったりして、その辺りが解消されている。最初はヘアラインが繊細なものをデザインされたが、後に本文用に適した Text と、いわゆる袋文字的な Open を制作されている。この書体によく似合うフレームの Border も別にあったが、現在は Text のグリフの中に収まっている。
余談だが、11月に Monotype が日本でイベントを行うとのこと。小林さんを始め、豪華ゲストが登壇する模様。詳細は Type& にて。
※どうでもいいけどサンプルイメージ、Acanthus のスペルが…

Category(s)
Design Date
1998–2000
Designer(s)
Publisher

Zapfino Extra X

Zapfino Extra X

去る6月4日、偉大なタイプデザイナーでありカリグラファーである Hermann Zapf ヘルマン・ツァップさんが亡くなられた。このブログではツァップさんの書体を紹介するのは初めてである。これまで避けていたのは、直接ツァップさんを知り、一緒に開発していた小林章さんを知っているので、小林さんに比べれば何を書いても中途半端になると思ったからである。なのでこの Zapfino についても多くを語らない。ただ、非常に美しいカリグラフィックスクリプトであるという事と、Extra と Extra X の違いは後者が Mac OS X に搭載された版であるとだけ述べておく(笑)。あと Mac に搭載されているものは Std 版で、One から Four と4つに分かれ、スモールキャップスやオーナメント類も別になっているが、Pro 版はこれらが全部ひとつのファイルにまとめられている。字形切替機能があるアプリケーションではこちらが便利だろう。

ツァップさんは自分の作品を飾らなかったそうだ。代わりに古今の偉大なカリグラファーの作品を飾り、決して自分に満足しないように努めておられたとか。私もそれに倣っている(まぁ恥ずかしいだけで満足するような作品もないが…)。いつかあの高みへ行けるだろうか。日々精進するしかない。ご冥福をお祈りします。

Category(s)
Design Date
2003
Publisher

Diotima Classic

Diotima Classic

筆者の大好きな書体のひとつ。Hermann Zapfさんの奥さん、Gudrun Zapf von Hesseさんデザインの古い書体を、小林章さんが改刻しファミリーを増やして2009年に新しくDiotima Classicとして発表したもの(新しいのにクラシックとはこれいかに)。元々は(Classicでいう)Lightウェイトしかなかったが、3ウェイト増やして4ウェイト8種となった。カウンターが広めでステムに程よい抑揚があり、どことなく女性らしさを感じる優しい書体である。小林さん著『フォントのふしぎ』pp.82–3に看板での使用例を紹介してるが、これがホントに良い。手元に同書がある方はぜひご確認を。同じGudrunさんデザインのAriadoneSmaragdとよくマッチするので、合わせて使ってみてはいかが。実はこれだいぶ前に買ったんだけど、ファイルがどっか行ってしまった…とほほ。

Category(s)
Design Date
1952, 2009
Publisher

FF Clifford

FF Clifford

ディスプレイばかり続いたので、スタンダードなものを紹介したいと思う。でもCaslonやHelveticaではありきたり過ぎるので、次のスタンダードになりうるようなもの、題して『Next Standard』特集開始~(どんどんどんパフパフ)。第一弾は小林章氏のClifford。1998年にU&lc Type Design Competitionで最優秀賞を受賞し、Linotypeに招致されるきっかけになった書体である。長文を組んでも読みやすい、本文用書体として設計されている。アップライトとイタリック、スモールキャップスとオールドスタイル数字を含んでおり、本文に太字をほとんど使用しない欧文では必要十分である。また、通常の「ウェイト」という概念ではなく、本文サイズ(9pt)で使用しやすいNine、少しウェイトを軽くし、見出しサイズ(18pt)で映えるEighteen、カウンターを広めにとり少しウェイトを太くした、キャプションなどのサイズ(6pt)で読みやすいSixという3種類を揃えている。このようにサイズによってデザインを微妙に変えるのは活版印刷では通常の処置だったが、拡大縮小が簡単な写植の時代に入ってから消えてしまった概念であり、それを復活させたものである。

Category(s)
Design Date
1999
Designer(s)
Publisher
ITC Japanese Garden Ornaments

建国記念日という事で日本的なものをご紹介。小林章さんによるオーナメント。名前の通り、日本的な文様をフォント化したものである。松竹梅の他、牡丹や菖蒲、小林さん家の家紋だという「二つ松葉の丸に篠笹」などなど。青海波などの波模様は、そのままベタ打ちすればキレイなパターンが作れる。

Category(s)
Design Date
1998
Designer(s)
Publisher
ITC
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
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