David Shields /
University of Texas Press /
2022年
19世紀アメリカの木活字(ウッドタイプ)のコレクションカタログ。木活字とは通常の鉛の活字とは違い、文字通り木材で作られた活字である。巨大な文字は鉛だと鋳造が難しいし重すぎて取り扱いが大変なので、木材で作られたようである。ただしこれはこれで湿度により伸び縮みして活字の高さが揃わず、印刷が大変だったようだが。デザイン教育者のロブ・ロイ・ケリー Rob Roy Kelly(1925-2004)という人が集めた木活字のコレクションがテキサス大学にあるのだが、この本はそれを網羅したもの。ケリー自身が1969年に一度出版しているが、こちらはその後に集められたものも収録した完全版のようである。150種近くの書体が掲載され、400ページ以上ある。重い(笑)。