Recommended Tags
本ブログでは各書体をカテゴリー分けしているが、それとは別にタグ付けもおこなっている。そのタグの中でも見ておくと良いと思われるお勧めのタグを紹介する。
#standard
『欧文書体―その背景と使い方』のような欧文タイポグラフィの教科書を開けば必ず載っているような定番書体。グラフィックデザイナーならこれぐらいは知っておきたい。
#geometric
「幾何学的な」という意味で、フリーハンドではなく、定規やコンパスで引いたような幾何学的な骨格で構成された書体を総称していう。近代的でクールな印象がありながら、o などのボウルが真円に近くコロッとしており、見方によっては可愛らしくもあり、大変人気がある。Futura が代表的だが、近年はサンセリフだけではなく、セリフ書体も登場している。
#signature
シグネチャーとはいわゆる「署名」の事で、欧米人が重要書類などに自分の名前を記名する時に使う書体である。日本ではなぜか「サイン」と呼ばれるが、シグネチャーが正しい(有名人がファンに書くのはオートグラフ autograph)。近年この書体を模したフォントが多数登場しており、その格好いい雰囲気から人気急上昇中である。
#quirk (旧 #freak)
非常にコントラストの強いモダンローマンをベースに、グリフが通常とはかなり異なるよう変形されたディスプレイである。近年急速に広まっており注目すべきカテゴリーで、一般的な名称はまだないようだが、MyFonts にて quirk という単語を使って紹介されている文章を見かけたので、本ブログでもこれを採用してタグ付けしている。
#classy
このようなエレガント(優雅)な雰囲気を持つディスプレイ書体が最近増えているが、これもまた一般的なカテゴリー名が付いていない。ただ書体の紹介文に classy という単語が多用されているので、これを用いてタグ付けしている。上記の quirk が含まれることが多いが、大げさな変形をしていない書体もあるので別としている。
#roman capital
Trajan に代表されるローマ遺跡の碑文のようなプロポーションの書体の総称。威風堂々とした雰囲気のものが多いので、高級感を出したい時に重宝する。流行に左右されない、普遍的な書体。
#duo
「デュオ」、つまりまったく違う2種の書体がセットになって販売されているフォントである。初めから雰囲気がマッチするようにデザインされているので、組み合わせを考えるのが面倒な人にお勧めである。