オーガニックなサンセリフディスプレイ。ややカリグラフィー風味のあるグリフとストロークをしているサンセリフで、作者はアール・ヌーヴォーの風味を取り入れているとしているが、あんまそうは見えない(笑)。まあほんのりあるかな、という感じ。コントラストがあって不意に曲がるストロークが特徴的。可読性が良く、割と長文を組んでも読みやすい。名前はジャガイモが原料の北欧の蒸留酒のこと。語源はラテン語で「命の水」らしい。9ウェイト。
Category: Sans Serif
汎用性の高い多目的サンセリフ。xハイトは高すぎず低すぎず、グリフも素直なスタンダードで可読性は程よい。とにかくニュートラルなので特筆すべき特徴もなく、何を書いていいのか分からない(笑)。文字幅がレギュラーの他に Condensed と Expanded と計3種あり、それらが Slanted もあって9ウェイトずつで合計54種とビッグファミリー。サインなんかに良さそう。
ストロークが途切れ途切れになっている変わったサンセリフディスプレイ。画像の N, W, A などをご覧いただけば分かるようにストロークがぶつんと切れているヘンな書体で(失礼)、小文字の多くは R のボウルのように一部細くなる処理が施されている。全体的になんかちょっと違和感があり、それが目を引くおもしろいディスプレイとなっている。アップライトとオブリークの2スタイルで6ウェイト。本日はなかやまきんに君の誕生日(1978)らしい。パワー!
なんと Futura に新しい版が出た。2027年に Futura 誕生から100周年らしいのでそれを記念して制作された模様。オプティカルになっており、レギュラーと Text の2種あってそれぞれに Oblique があって6ウェイトずつとバリアブルタイプもあり。加えて「マルチスクリプト」の名の通り多言語対応となっており、ギリシャ文字やキリル文字はもちろん、アルメニア文字やアラビア文字、ヘブライ文字、ジョージア文字、ラーオ文字、タイ文字など現時点で12種類の文字があるが、2026年末までには簡体字やハングルまで含めて23種まで拡張するとの事。とんでもない一大プロジェクトである。予定に和文が見当たらないのが残念…ゴシックが得意な日本人デザイナーが手を挙げてくれる事を祈る。ジオメトリックな仮名…難しいか?
読みやすいカジュアルなフレアセリフ。カウンターが大変大きめでxハイトも高くて可読性が良い書体で、フレアセリフながら雰囲気はややポップでカジュアル。グリフは700近くあって字種が豊富で、a や g はデフォルトでは2階建てだが、1階建てのオルタネートがある。g には1階建てにちょっと変わったグリフもまた別にある他、y は直線とフック状になった2種がある所がめずらしい。数字には白黒の丸数字もある。イタリックもあって9ウェイト。
クリーンでカジュアルなヒューマニストサンセリフ。手書きのニュアンスが多分に含まれ、柔らかい印象がありながら野暮ったくはなく、大変すっきりしていて読みやすい書体。イタリックはオブリークとの中間的なスタイルだが、こちらはより手書き風味がある。英国風味を意識しており、カジュアルでありながらも小さめのxハイトがエレガントさを醸し出している。「シルクのブラウスにサンダル、バミューダパンツにネクタイを着こなせる」ようにデザインしたとのこと。おっしゃれ~(笑)。名前は英国コーンウォールにあるビーチの事だそう。8ウェイト。
本日はかのココ・シャネル Coco Chanel の誕生日(1883)ということでこちら。8年前に紹介した Coco Gothic のリファイン版らしい。名前の通りシャープなジオメトリックサンセリフだが、鬼のような拡張が施されており、スモールキャップスや各種数字はもちろん、ギリシャ文字やキリル文字、果てはアラビア文字までサポートしていて、グリフ数は2000を超える。また小文字の大きさ(xハイト)もレギュラーの他に XS, S, L, XL があって、もちろんそれぞれにイタリックもあって6ウェイトずつで計60種、さらにはバリアブルもアップライトとイタリック2種ある。すんごいビッグファミリー。
シンプルミニマムなジオメトリックサンセリフ。a に2階建てを採用している他、可読性のためかxハイトが大きくアセンダーやディセンダーが大分短い。という以外さほど特徴はない大変シンプルな書体。ただそうは言うもののあまり本文用には見えず、ディスプレイやロゴなどで力を発揮すると思うが、こういうミニマムな書体のロゴをクライアントに納得させるには結構苦労すると思う。屁理屈こねてコンセプトワークを頑張って欲しい(笑)。イタリックもあって7ウェイト。
本日は『橋の日』だそうなのでこちら。おもしろいリガチャーを持ったユニークなサンセリフ。基本はややジオメトリック寄りのクリーンで読みやすいサンセリフで、結構可読性は良く読みやすい。変わってるのがリガチャーで、見ての通り目を引く特徴的なグリフをしており、ロゴなどで力を発揮すると思う。惜しむらくはイタリックがないところか。もしあれば結構長文にも耐えられるだろう。7ウェイト。ちなみにかなり前だが、英会話教室に通ってた頃、「ロンドン橋落ちた」の歌を歌ったら外国人講師にキョトンとされた思い出。有名な童謡だと思うけど違うの?
ミニマルでクリーンなジオメトリックサンセリフ。xハイトが大きく可読性の良い書体で、飾り気もなくスッキリと大変清々しいイメージ。ノーマルの Original と、ほんの少し字幅を狭めた Slim というバージョンがあり、後者は結構長文にも耐えられるよう設計されている模様。ウェイトも豊富で10種もある。クセもなく汎用的で様々な用途に使えるだろう。