ゆったりしたフェミニンなフレアセリフディスプレイ。大きなカウンターと柔らかい曲線で構成された書体で、大文字のみだが、一部オルタネートに小文字形のグリフを持っていて、実質ユニケースのようになっている。変わったオルタネートが多く、Y の上が閉じていたり、E の中央のバーが二股になっていたりと大変個性的。リガチャーも多数あり。さらに変わってるのはファミリー展開で、この手の書体はファミリーがないのが普通だが、こちらはイタリックもあってウェイトも9つと普通の本文用書体並。ウェイトが大きくなってもヘアライン部は細いままなので、コントラストが強くなっている。いろんなロゴが作れるだろうか。ただいま30%オフだが、元々全ファミリーパックで $30(4,400円ほど)程度と大変安い。
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透明度がグラデーションで設定されてる SVG フォントディスプレイ。太めのちょっと変わったサンセリフで、文字の明度と透明度がグラデーションで設定されたフォントになっている。サンプル画像は Photoshop で処理した訳ではなく、そもそもこういうフォントである。普通のソリッドなものと、明度がグラデーションで設定された Gradient、透明度がグラデーションで設定された Transparent の3種があり、グラデーションの向きが6パターンずつある。ウェイトはそれぞれ2種類。大文字のみ。
ライトウェイトのクラッシーなディスプレイローマン(?)。細いモノラインの大きくゆったりしたストロークの端に申し訳程度に微セリフ(笑)が付いた書体で、骨格はジオメトリックかつ大変ゆったりしていて優雅で美しい。大文字のみの書体ではあるが、字幅は2種類、リガチャーが90種以上もあって、文字組みは退屈しない。エレガントではあるが古さは感じず雰囲気はあくまでモダン。名前のロッカラインはスコットランドの地名らしい。1ウェイトのみ。
レトロでゴツめなスラブセリフディスプレイ。’70年代のアメリカンスタイルで、メタリエンボッシングなどでよくみるタイプである。大体の字がほぼ正方形のプロポーションに収まるようにデザインされていて、縦組みにしても問題ない。ブラケットは大きく、ややインクが滲んでいるようにも見える。様々なタイプの矢印や、この書体に似合うちょっとしたアイコン類も付属している。大文字のみの1ウェイトのみ。
本日は偉大な野球選手ベーブ・ルース George Herman “Babe” Ruth, Jr. の誕生日(1895)という訳でこちら。ニューヨーク・ヤンキースを思わせるディスプレイ。チームの “NY” のモノグラムをそのまま書体にしたようなグリフをしており、よくこれ作ったなと感心する(笑)。画像のピンストライプもちゃんとツボを抑えてるなという感じ。ウェストをちょっと絞ったようなスタイルで、ストロークの端には大きなウェッジセリフが付いている。これを元に自分の草野球チームのロゴでも作ってみてはいかがだろうか。大文字のみ。
アール・デコスタイルのサンセリフディスプレイ。基本はジオメトリックで、プロポーションはレトロなアール・デコ。大文字のみで、大文字部分にはややコンデンスなプロポーション、小文字部分には通常幅のグリフが入っている。スワッシュオルタネートやリガチャーが割とある他、カウンター部分が塗りつぶされた変わったオルタネートも付属している。1ウェイトのみ。
本日は「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロル Lewis Carroll の誕生日(1832)だそうなのでこちら。オルタネートがちょっと変わってるジオメトリックサンセリフディスプレイ。基本は大文字のみのシンプルなジオメトリックだが、スワッシュやステンシルになったオルタネートが多くあって、ロゴ制作などに重宝するだろう。ウェイトが8つもあるのも扱いやすい。イタリックもあり。
アメリカンヴィンテージ風味のディスプレイ。太めのセリフドゴシックがベースで、オルタネートにちょっとしたスワッシュやリガチャーを多数含んでいる。ハーレーなどのバイカーたちが好みそうな植物的なオーナメントも付いており、手軽にヴィンテージロゴを作成できるようになっている。小文字はなく1ウェイトのみ。
カッパープレート風味の高級感のあるサンセリフディスプレイ。Sackers Gothic に似た感じのサンセリフで、やや幅広で字間広めのスモールキャップス。というワケなのでソレを持っていれば特に必要ないが(笑)、こちらの方がリーズナブルなので入手はしやすい。高級感を演出するためのフォントを安価で入手せねばならないデザイナーの悲哀を感じるのは筆者だけであろうか…。1ウェイトのみ。
堂々としていてかつエレガントなローマンキャピタル系ディスプレイ。ウェイトは軽くグリフはややアレンジが強いが、雰囲気はローマンキャピタルそのもので美しい。結構古い書体のようでリガチャーやオルタネートがないばかりか、誰がいつデザインしたのかも不明である。まぁ Linotype なのでドイツ国内の誰かかなぁと思う。名前は同名の15世紀イタリアの建築家、セバスティアーノ・セルリオ Sebastiano Serlio から来てる…のかもしれないが不明である。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイトのみ。
さて本年はこれにて最後の更新となる。2025年もぼーっと続けていくのでどうぞよろしくお願いします。皆さまよいお年を。