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Tag: #classic

1540 Mercator Script

本日は世界地図のメルカトル図法で有名なゲラドゥス・メルカトル Gerardus Mercator の誕生日(1512)だそうなのでこちら。なんとメルカトル、能書家でもあったようで、1540年に Literarum Latinarum, quas Italicas cursoriasque vocant, scribendarum ratio(イタリックまたは筆記体と呼ばれるラテン文字の書き方) という本を著している(びっくり!)。その本から起こしたフォントだそうだ。大変クラシカルな古典的イタリックで(当たり前だ)、印刷の質によるアウトラインの荒れ具合まで再現されている。スワッシュオルタネートやリガチャーも多いが、グリフ数は300弱と少ないため、アクセント記号類が弱いと思われる。とはいえ、日本人が使う分には十分であろう。しかしメルカトルがねぇ…驚いた。

Category(s)
Design Date
2010
Designer(s)
Publisher
GLC

Boulevard

Boulevard

クラシカルで上品なタイプスクリプト。カッパープレートのような雰囲気を持ったスクリプトだが、コネクションは取れておらずすべての字は独立しており、大文字にはちょっとしたスワッシュが付いている。古い書体なのでオルタネートは皆無だが、遊べないところが逆にかっちりしていて行儀良い感じがする(と思う)。大変品が良いので大きく使うよりはやはりカードやチョコレートのパッケージなどが似合うだろう。ちなみに名前はフランス語で読み方は「ブールヴァール」。シャンゼリゼのような大通りの事をいうらしい。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
1955
Designer(s)
Publisher

Benton Modern

Benton Modern

クラシカルなモダンローマンディスプレイ。ボストンとデトロイトの新聞のために制作されたそうで、大変それっぽい。アップライトは Century Expanded、イタリックは Century Schoolbook を元に制作したらしく、全体の雰囲気はとてもクラシック。新聞というスペースの節約が求められる媒体らしく、字幅にはレギュラーの他に Condensed、Extra Condensed、Compressed の3段階の細めのバージョンがある。xハイトも大きくアセンダーやディセンダーは短めで、これもスペース節約のためだろう。基本的にディスプレイ用だが、本文用にコントラストを弱めた Text もあり。ウェイトはレギュラー6つ、字幅が狭いのは5つ、Text は2つ。それぞれイタリックもあり。

Category(s)
Design Date
2008
Designer(s)
Publisher

Milfont

Milfont

最近流行りのコンバインディスプレイ。このテはカッパープレートスクリプト+モダンローマンの組み合わせがほとんどだが、こちらはイタリック?+オールドスタイルという珍しいもの。ローマンの方はコンデンスでコントラストが弱め、スクリプトはストロークがブロードペンで書いたようだが、グリフはどちらかというとカッパープレートに近く、こういうスクリプトもまた珍しい。オルタネートやリガチャーは紹介されてないので無いのかなーという感じ。代わりと言ってはなんだがイタリックがある。

Category(s)
Design Date
2025
Designer(s)
Publisher

Lagarto

Lagarto

大変クラシカルなローマンディスプレイ。活版印刷のごく初期の頃のような、クラシカルというより古文書に近いようなスタイルで、画像にはイタリックしかないがアップライトもちゃんとある。アウトラインはちょっと滲んだようなニュアンスがあってややぼったりしており、xハイトも小さくコントラストは弱くセリフは大きい。イタリックはさらに手書き風のニュアンスが強く、とにかく全体的にアンティーク風味の強い書体である。古地図とかに似合うだろう。アップライトにはスモールキャップスもあり。

Category(s)
Design Date
2019
Publisher

The Huntley

The Huntley

カッパープレート風味の高級感のあるサンセリフディスプレイ。Sackers Gothic に似た感じのサンセリフで、やや幅広で字間広めのスモールキャップス。というワケなのでソレを持っていれば特に必要ないが(笑)、こちらの方がリーズナブルなので入手はしやすい。高級感を演出するためのフォントを安価で入手せねばならないデザイナーの悲哀を感じるのは筆者だけであろうか…。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

Cochin

Cochin

古くて有名だけどあんま使われてない(笑)定番書体。フランス生まれのトランジショナルローマンで、18世紀の版画家シャルル=ニコラ・コシャン Charles Nicolas Cochin の彫った文字を参考に1912年に制作された。最初は Nicolas Cochin という別の書体を作ったが、原典に寄せすぎたためかちょっとクセがあって使いづらかったようで、もうちょっと普通に調整したものが本作である。Nicolas Cochin に比べてxハイトが大きく、大文字と小文字のウェイトも揃っていて読みやすいだろうか。B の中央のバーがにゅよっとカーブしているのが特徴的。デジタル化にあたっては Matthew Carter 氏が関わった模様。2ウェイト。ちなみに LTC 版の Nicola Cochin は Adobe Fonts にて配信されている。

Category(s)
Design Date
1912, 1989
Publisher

Serlio

Serlio

堂々としていてかつエレガントなローマンキャピタル系ディスプレイ。ウェイトは軽くグリフはややアレンジが強いが、雰囲気はローマンキャピタルそのもので美しい。結構古い書体のようでリガチャーやオルタネートがないばかりか、誰がいつデザインしたのかも不明である。まぁ Linotype なのでドイツ国内の誰かかなぁと思う。名前は同名の15世紀イタリアの建築家、セバスティアーノ・セルリオ Sebastiano Serlio から来てる…のかもしれないが不明である。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイトのみ。

さて本年はこれにて最後の更新となる。2025年もぼーっと続けていくのでどうぞよろしくお願いします。皆さまよいお年を。

Category(s)
Design Date
Designer(s)
Publisher

Christmas Carol

Christmas Carol

デコラティブかつクラシカルなカッパープレートスクリプト。やや太めでタイトなスクリプトで、スタイルは実にクラシカル。グリフは1000以上もあって、かなりバリエーション豊かな文字組が楽しめるようになっている。ノーマルな Regular と、星飾りが散りばめられた Star 1、その星飾りがさらにハデになった Star 2 の3種があるほか、ややリアルめのクラシカルなイラストアイコンが入ったものが別にある。皆さまメリークリスマス。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Beethoven Syinthesa

Beethoven Syinthesa

本日はかのベートーヴェン Ludwig van Beethoven の誕生日っぽい(1770年)。ぽいというのははっきりしておらず、翌17日に洗礼を受けた記録しか残ってないので多分前日だろうという想像である。そんなことは置いといてこちら。クラシカルなカッパープレートスクリプト。ヘアライン部が通常に比べてやや太めで、お陰で繊細さや優雅さがなくなっているが、ベートーヴェンには力強い音楽が多いのでまあこれも似合うのではという感じ。スワッシュオルタネートはそれなりにある模様。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)
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