ゆったりしたカーブが特徴的なカリグラフィーイタリック。イタリックとは言ったがカウンターがかなり大きくストロークがカールしがちで、同じくカリグラフィー書体のロンドとのハイブリッドのような感じである。雰囲気はフェミニンというかガーリーに近い。もちろんスワッシュオルタネートはふんだんに用意されており、もりもりにデコレーションする事が可能。クリスマスにもぴったりである。1ウェイト。
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カッコいいリアルに近いシグネチャースクリプト。傾きが強く横の流れが強調されたタイプで、グリフは見ての通り潰れ気味で可読性はなかなか酷い(笑)。ただこれこそがいわゆる「署名」のリアルに近いだろう。大文字にはオルタネートはないが、小文字にリガチャーが80種ほどあって色々バリエーションが出せる。けど日本語のローマ字綴にはあまり当てはまるリガチャーがないのが常なので日本語名にはあまり期待はできない。珍しく6つのウェイトバリエーションがあるが、一番軽い Regular と一番重い Super Bold でもほとんど違いは見いだせないほど微妙である。
ちなみに著名人がファンに書く「サイン」は英語では「オートグラフ autograph」である。「署名」は「シグネチャー signature」。じゃあ「サイン sign」とはなんぞやというと、名詞では「看板・標識」のことである。ただし動詞だと普通に「署名する」ぐらいの意味なので結構ややこしい。
今年の漢字は「熊」に決まったということで(クマて…)こちら。ぼたっとしたカジュアルなモダンカリグラフィースクリプト。と言ってはみたが、これはモダンカリグラフィーなのかなという気はするけどまあそうなんでしょう。アップライトのコントラストが強いストロークで、グリフは丸っこく可愛らしいタイプ。やっぱりスワッシュオルタネートやリガチャーがあり、文字組みはそれなりに楽しめるだろうか。どちらかというと子供向けかな。1ウェイト。
北欧フォークアート風の装飾が施されたチャイルディッシュなディスプレイ。適当にラフに書いたレタリングに、冬を感じさせるモチーフが描かれたポップな書体で、テイストはどことなく北欧フォークアート風。グリフはユニケースになっており、大文字部と小文字部ではグリフそのものとデコレーションに違いがある。つまり1文字につき2種類あるので、好みの方を選べるようになっている。キリル文字もサポート。まあ気軽に使ってくださいませ。
本日はかのウォルト・ディズニー Walt Disney の誕生日(1901)。ディズニーと言えばシンデレラ(そうか?)なのでこちら。ファンタジーによく見られるようなポップで子供っぽいスクリプト。コントラストは強めでグリフは素直で読みやすく、ループは大きくゆったりとしている。スワッシュオルタネートは豊富かと思いきや5つしかないというのがちょっと残念だが、まあその分使いやすくはあるだろう。1ウェイトのみ。
カジュアルでかわいらしいハンドライテンスクリプトとサンセリフのデュオ。気軽に手書きで書かれたような書体で、スクリプトの方はアップライトでカーリーというかよくクルクル回るループが目立ち、サンセリフの方はややコンデンスでジオメトリック風味で字間が広め。ストロークはどちらもモノラインで、アウトラインは柔らかく滲んだようになっている。スクリプトは2ウェイト、サンセリフの方は大文字のみで、フィルがソリッドなレギュラーとアウトラインのみタイプがある。
シックながら怪しげなゴージャスさも併せ持つデュオフォント。非常に大きなフレアセリフを持ったステンシルタイプのローマンとシグネチャースクリプトのデュオで、ローマンの方はかなり大胆にストロークが省かれていて、1文字単体だと可読性も危ういのがチラホラあるが、単語を組めばまあ大丈夫という感じ。ステムはヘラというか三味線のバチというか、それぐらい大胆に中央部を絞ってセリフを大きくしており、雰囲気は大きなスペースがかすれたように見えて怪しさを醸し出している。スクリプトの方は割とスタンダードでバランスを取っている。カッコいいのでモードファッションとかに似合いそう。
やや手書き感の残るエレガントなディスプレイローマン。画像のスペルではあまり分からないが、他の字のグリフは割と曲線が多く、特に小文字は結構ふにゃふにゃしていて手書きのニュアンスが大きい。セリフは分かるか分からないかぐらいの小さなのがちょこんと付いている。細いウェイトはエレガントだが、太いものもあってそちらはこの雰囲気は失われる。まあ用途によって使い分けるといいだろう。名前は医療機器・カメラメーカーではなく、ギリシャ最高峰にしてギリシャ神話の神々が住まうとされるオリュンポス山のこと。当然ながらギリシャ文字もサポートしている。5ウェイト。
力の抜けたカジュアルなシグネチャー?スクリプト。太めのゆるいストロークで間延びした字間が特徴。文字から伸びる水平のストロークはオルタネートのエンディングストロークかと思いきや、すべての字にデフォルトでこれが付いており、オルタネートはないという変わった書体である。大文字はご覧の通りフック状のスワッシュがほぼすべての字に付いており、これまたオルタネートではなくデフォルトである。とにかくこれ以外の組み方は一切できない(笑)。まあ潔いといえば潔い。1ウェイト。
華やかでクラシカルなカッパープレートスクリプト。今どきはもう珍しいスタイルの古典的なタイプのスクリプトで、華美な装飾が大変フェミニンで美しい。オルタネートやリガチャーが豊富で、総グリフ数は1500種を超える。コンデンスではあるものの、昔のものよりはxハイトが大きめで読みやすいだろうか。ウェイトが2種あるのも嬉しい。これからのホリデーシーズンにいかが。













