筆者が独断と偏見で選んだおしゃれでかっこいい英語フォント(欧文書体)をほぼ毎日1書体ずつ紹介しています

2020年人気フォントランキング

Camelia Script

本日はフランスの劇作家・小説家のアレクサンドル・デュマ・フィス Alexandre Dumas fils の誕生日(1824)。代表作の『椿姫』にちなんでこちら。ま、よくあるフェミニンなモダンスクリプト。この手としてはスタンダードで、グリフもスワッシュもおとなしくそれほど特筆するところはないが、その分クセがなく使いやすいとも言えるだろう。1ウェイト。

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Design Date
2019
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Tokyo

いよいよ始まりましたというか始まってしまったというか何とも言えないけど、ともあれ始まったのでこちら。シンプルでミニマルなサンセリフディスプレイ。ジオメトリックテイストで、フィルがソリッドな Regular とアウトラインのみの Outline があって、データ上でぴったり重ねても画像のようにズレるように設計されてるらしい。例のように色を変えるとおもしろいだろう。元から2つが重なった Merged というタイプも付属。大文字のみ。

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Design Date
2017
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Accia Variable

サンセリフとセリフのバリアブルフォント。通常バリアブルとはウェイトや字幅の変化を自由に設定できるものが一般的だが、これはなんとセリフの有無を設定できる。見ての通り、サンセリフから段々とセリフを生やす(笑)ことができるという変わりダネである。いろんな事を考える人がいるものだなと思う。Rotis の Semi Serif のように片方だけセリフを生やすとかできればもっとおもしろかったかも。ウェイトは Thin から Extra Bold 相当まで変化させることができるとのこと。キリル文字もサポート。イタリックあり。

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Design Date
2021
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2年前にリ・デザインされて発表された Helvetica Now に、バリアブルバージョンが追加された。元はオプティカルで3種類あり、かつ字幅も Condensed と2種類あったが、それらに加え更に Compressed も追加してひとつのフォントに押し込めたらしい。オプティカルがどうなっているのかちょっと不明だが、恐らくサイズによってデザインが変わってくるのだと思われる。またバリアブルなので、元にはなかったウェイトや字幅も自在になった。イタリックと2種。ただいま33%オフセール中。

Ballerina

本日は画家のエドガー・ドガ Edgar Degas の誕生日(1834)。ドガと言えばバレリーナ、ということでこちら。名前の割にはやや男性的な雰囲気のシグネチャースクリプト。ストロークは鋭くダイナミックで、グリフもやや崩れ気味でラフである。ウェイトコントラストも少々あり。硬めの筆ペンかなという感じである。オルタネートはなく、小文字のリガチャーが10種ほど。1ウェイト。

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2020
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Madley

繊細でかわいらしいスラブセリフ。スラブセリフというとがっしりしたものが多い印象だが、こちらは軽くて結構フェミニンである。コントラストが弱くほぼモノラインで、xハイトが小さく字間も広めとモダンである。大きな特徴としてスワッシュオルタネートが豊富で、1文字につき最大で5種類ほどもある。本文用としても十分だが、ご覧の通りフェミニンなディスプレイとしても使用可能。6ウェイトあるが、一番重い Black でも通常の Bold ぐらいの重さしかない軽い書体である。ただいま60%オフセール中。

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Design Date
2021
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Saskya

本日はオランダの画家レンブラント Rembrandt Harmensz. van Rijn の誕生日(1606)という訳でこちら。羽ペンで書いたようなクラシックなスクリプト。レンブラントの Jan Cornelis Sylvius, Preacher という僧侶を描いた銅版画にあった文字にインスパイアされたものとの事。リンクを辿ってご覧いただければ判るが、絵の下1/4ほどにラテン語が書かれており、これの事だろう。所々インク溜まりのような黒々とした塊があり、ストロークのウェイトも不安定である。おそらくペン先が安定してない、つまり羽ペンのような素材で書いたのではないかと思われる。が、そもそも銅版画で鏡像に彫られたものであり、しかもレンブラント本人の筆跡かどうかも判らないとの事(笑)。まあでもクラシックな雰囲気があってよろしいのでは。現代らしくスワッシュオルタネートやリガチャーがいくつかある。名前はレンブラントの妻の名からとったそうな。1ウェイト。

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Design Date
2015
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Carolyn Porter / Skyhorse Publishing / 2017年

2015年にこのブログで P22 Marcel という書体を紹介した。この書体はあるフランス人男性が書いた手紙の筆致から起こしたものなのだが、フォント制作者のアメリカ人女性はこのフランス語の手紙の内容がどうしても知りたくなった。なぜならこれは、第二次大戦中にドイツからフランスへと送られたものだったからだ。その手紙が、なぜミネソタのアンティークショップで売られていたのか。この手紙を書いた男性は、受け取った人は、その後一体どうなったのか。この本は、それらを調べた顛末を記したものである。Amazon では200件以上ものレビューが付いており、かなり好評だったようである。

興味はあったものの、この本はいわゆるタイポグラフィ本ではないので、筆者の Amazon カートの「後で買う」リストに長年放置されていた。しかしたまたま最近覗いてみたところ、データのミスなのかなんなのかなんと「393円」となっており、しかも残り1冊だったので「まあ買うか」とポチっていま筆者の手元にある。小口がアンカットでクラシックな雰囲気があってよい。ただ筆者は英語が大して読めない。この Marcel 氏の運命を知ることができるのがいつになるかは知る由もない。ひょっとしたらそのまま古書店へ流れる可能性もある。そしてたまたま手に取った人が興味を持つ事になれば、それもまたおもしろいだろう(そうか?)。

ちなみに本日7月14日はパリ祭(フランス建国記念日)だそうである。そんな日に届いた事にちょっと縁を感じる。

Tiny Twig

植物的なエレメントが特徴的なスクリプトディスプレイ。パッと見ではちょっと分かりづらいが、ストロークがツタになっており、所々に葉がちょろっと付いている。そんな感じなのでどうにも長文には向かず、ロゴやちょっとしたキャッチコピーなどにしか使えないだろうが、うまく使えばハマるだろう。アロマショップなどにいいんじゃなかろうか。1ウェイト。

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Design Date
2021
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Simple Serenity

モダンなディスプレイローマンとスクリプトのデュオ。ローマンは最近流行りのエレガントな雰囲気を持った変形モダンローマンで、大文字のみでリガチャーやオルタネートがいくつかあり。スクリプトもかなりゆったりした優雅なタイプだが、小文字の r が単体だとちょっと読めない(笑)。もうちょっとなんとかならんかったんかなと思うが、全体的にライトウェイト、フェミニンで高級感がある。どちらも1ウェイトずつ。

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Design Date
2021
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Publisher