本日はメシエ・カタログで有名なフランスの天文学者シャルル・メシエ Charles Messier の誕生日(1730)という事でこちら。「賑やかな星雲」という名のディスプレイ。ベースはモダンローマンで、見ての通りオルタネートにグニョっと変形したグリフを持っている。が、それほど多くはなく、リガチャーもたったの2つという寂しい書体である(笑)。雰囲気はやっぱりフェミニン。1ウェイト。
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久々に紹介するクラッシーな変形ディスプレイローマン。通常この手の書体は背の高いプロポーションをしているが、こちらは幅広でやや正方形に近く、気取りすぎていないのが特徴。デフォルトでは結構スタンダードなグリフをしているが、オルタネートやリガチャーには見ての通りちょっと変わったものが多い。雰囲気はやっぱりフェミニン。画像には大文字しかないが小文字もあるのでご安心を。1ウェイトのみ。
これでもかというぐらいギリギリまで攻めた変形ディスプレイ。グリフがこれ以上やられたら何の文字か分からなくなるほどにまで崩されているかなり大胆な書体で、形の面白さが最優先。もう可読性はまったく無視である(笑)。ライトウェイトのモノラインなので、それで雰囲気がややシックに保たれているだろうか。ポスターなどにズガンと使うと効果的だろうけど、ちゃんと読めるコピーは別に必要かも。1ウェイトのみ。
ところどころ波打って歪んだようなグリフのあるローマンディスプレイ。昨今流行っている変形系の一種だとは思うが、雰囲気はシックではなく尖ったモダンな印象。ベースライン上のセリフが跳ねた感じのノーマルと普通のセリフ状の SE というタイプがあり、それぞれで字幅や字間がやや異なり、それがオルタネートの代わりという感じになっている。リガチャーは15種ほどと少なめだが、イタリックもあり、さらにそれぞれに9ウェイトもあって計27種とファミリー多め。
本日 4.4 で 44 といえばマグナム(おっさんです)、ということでこちら。最近よく見かける変形系モダンローマンディスプレイ。ややウェイトのあるコントラストの強いモダンローマンをベースに、鋭く大きなセリフと幾何学的な円弧を利用した変形グリフを持っている。ティアドロップの付いたダブルストロークなど、あまり他では見ないオルタネートもあって、この手の中でも個性的な方だと思われる。1ウェイト。
本日より4月ということでこちら。ゴージャス感のある変形ディスプレイローマン。デフォルトではコントラストの強い割とよくあるディスプレイローマンだが、オルタネートに作例のように変わったグリフが多数ある。リガチャーも多くはないがそこそこ。太いのでエレガントさには欠けるが、まあゴージャス感・ラグジュアリー感はあるかなという感じ。ちなみに名前の kaget とはインドネシア語で「驚き」とかそういった意味らしい。イタリックと2スタイル。
クラッシーな変形系モダンローマンディスプレイ。基本的には普通の繊細なモダンローマンだが、一部の文字に変わったオルタネートと、大文字に多数の変わったリガチャーを多く持っている。まあ最近よくあるヤツである。小文字もあって、a と g 結構変わっているものの、それら以外は至って普通。それほどハデに暴れてはいないので、品よく収まっているように思う。イタリックと2スタイル。
コロッとしたプロポーションのエレガントなディスプレイ。よくある変形系に分類されるが、通常は背の高い気取ったプロポーションのものが多いところ、こちらは幅広で全体的にコロコロした印象がある。ただそれでもコントラストが強く、エレガントさは保たれており、雰囲気は可愛らしく仕上がっている。見ての通り変わったグリフやリガチャーはちゃんとあり。名前は「超極悪」みたいな意味なんだがなんでそうなってるのかは不明。1ウェイトのみ。
まだまだ流行りは続く変形系モダンローマンディスプレイ。こちらはあまり派手には変形しておらず、また全体はコンデンスながらヘアライン部がやや太めでセリフもやや厚みがあるため、少し小さめに使ってもヘアラインが吹っ飛ばないと思われる。リガチャーはあるが少なめ。
以前からこのテの書体のカテゴリー名をどうするのか悩んでいたが、最近 Fontspring が「モダンヌーヴォー Modern Nouveau」なる名称で紹介しており、「あっこりゃいいな」と思ったが皆さんはいかがだろうか。アール・ヌーヴォーのように変形しつつも植物的なニュアンスは含まないので、言いえて妙だと思う。ただモダンもヌーヴォーも「新しい」的な意味なので変といえば変なのだけど…
奇抜なグリフのセリフドゴシック。以前にも Baroque Grotesk という書体を紹介したが、そのファウンダリーからまた似た書体が出た。バロック調セリフとモダングロテスクのブレンドとあるが、このヒトにはバロック書体がどのように見えてるのだろうか(笑)。何が勝者(winner)なのかもよく解らないが、ともあれ面白い書体である。変わりダネグリフは大体オルタネートだが、S はデフォルトでカーブが4回というヘビがにょろついたようなのが採用されている(なぜだ)。大文字にはリガチャーが多数。9ウェイトあるところも珍しい。