本日『黒の日』という事でこちら。スペイン語で「黒い山」という名のちょい変形したモダンローマンディスプレイ。よくあるコントラスト強めコンデンスな書体で、そこまで大きく変形はしてないが、一部ちょっと変わったグリフがある。ご多分に漏れず個性的なリガチャーが多め。変わってるのが、同じ骨格でストロークが細いモノラインの Thin というタイプがあり、イメージ画像でいうと O がそれである。このように組み合わせて使うとさらにおもしろいだろう。
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繊細なスクリプトローマンのコンバインとサンセリフのデュオ。ローマンの方はライトウェイトでコンデンスタイプ。腰が高く優雅である。小文字がなくスモールキャップスだが、オルタネート(多分)にカッパープレートスクリプトの大文字が入っていて、アクセントとして使えるようになっている。大文字には個性的なリガチャーが大量に入っており、かなりバリエーション豊か。これとは別に細めのジオメトリックサンセリフもファミリーに入っていて、こちらは小文字もあってリガチャーも多少ある。うまく使うにはコツがいるだろうが、非常に美しい書体。
触れれば切れそうなほどシャープなトランジショナルローマン。一見モダンローマンだが、作者がトランジショナルと言ってるのでトランジショナルローマンである。コントラストが強くセリフもかなり鋭く尖っており、見てるだけで目から血が出そうである。ややコントラストを抑えた Text、さらにコントラストを強めてほぼステンシルに見える Xtra というバージョンがある。それぞれにイタリックもあって6ウェイトずつで計36種とビッグファミリー。ただいま60%オフセール中。
2020年に紹介した Qualy が字種とファミリーを拡充して Neue となって再登場。以前はロゴ専用ということで字種が必要最低限だったが、今回は約物やアクセント記号、キリル文字までサポートしている。さらにはウェイトも4種類に増えた。これにより、より使いやすくなったと思う。全体的なイメージはコロコロとかわいらしいが、子供や女性向けだけでなく、IT などとも相性がいいと思う。モダンなカフェなどにもいいかも。本日時点で MyFonts Hot New Fonts で第3位と人気。実は作者は日本人。
ユニークなリガチャーがおもしろいフェミニンなディスプレイローマン。コントラストの強い細めのモダンローマンをベースに、かなり珍しいリガチャーが豊富にある書体で、このテは多数あるがこれは中でも結構レアな方だと思う。アクセントに星マークなども付いており、全体的な雰囲気はやはり女性的。あまり気取った雰囲気はなくカジュアル寄りかなという気はする。1ウェイトのみ。
サンセリフとセリフのバリアブルタイプ。バリアブルタイプは通常ウェイトが可変になるのだが、こちらの書体は Sans から Flare, Semi Serif, Serif, Extra Serif と段階を踏んで段々とセリフが生えてくるようになっている。それに伴い、ストロークもモノラインからコントラストが強くなっていく。サンプルの画像は Extra Serif で、やや個性的でディスプレイ向きとなっているが、Serif までは割とスタンダードなグリフで本文用途として問題ないと思う。現在は1ウェイトのみだが、購入者が増える度にウェイトが追加される模様。アクセント記号がほぼないっぽいので、海外販売を視野に入れるなら追加は必須だろう。オールドスタイル数字やスモールキャップスもあるとなお良い。制作はタカヤ・オオタ氏率いる kern。
先日フランスの名優アラン・ドロン Alain Delon 氏が亡くなられたそうだ(1935–2024)。というワケでこちら。変形リガチャーがおもしろいモダンローマンディスプレイ。このテはかなり多めに紹介しているが、こちらの書体は正直あまりグリフが洗練されてないかなーという感じ(シンラツ)。まぁでも割と重めのウェイトなので、小さく使えるのが利点かなという感じ。1ウェイトのみ。しかし昔の写真とか見るとクッソイケメンだなアラン・ドロン…。一度ビストロSMAPにゲスト出演し、フレンチを所望して出てきた料理に「うまいけどこれはフレンチではない」とバッサリ切り捨てていた記憶がある。
ステンシル過ぎてもはや何なのかよく読めない(笑)モダンローマンディスプレイ。非常にコントラストが強くてヘアラインが見えない、のではなく、もうヘアライン部分が消えてしまっている書体である。なのでステンシルのようになっているが、雰囲気はあくまでエレガントでゴージャス。使用は要注意だが、うまく使えば結構効果的だろう。1ウェイトのみ。
そういえばオリンピックなのでこちら。リガチャーが美しいクラッシーなディスプレイローマン。ま、よくあるヤツではあるのだが、こちらはややプロポーションが野暮ったく、気取りすぎていないカジュアルなところがかわいらしいだろうか。リガチャーはたっぷりあるかと思いきや、大文字のみに15種程度しかないのでそんなには遊べない。この手を大量に持っていて分かるのは、案外使いたいスペルにリガチャーがないこと。特に日本語のローマ字表記などは絶望的である(笑)。なかなか悲しい。1ウェイトのみ。
そろそろ食傷気味になってきたカッパープレートとモダンローマンのコンバイン。こちらはスクリプトのワッシュがやや回転多めなのと、ローマンがコンデンス気味なのが特徴だろうか。あとスクリプトとローマンのリガチャーがあり、意外とこういう書体は少ないので、差別化もできるだろう。1ウェイトのみ。