モダンローマンとカッパープレートスクリプトのコンバインディスプレイ。本ブログではこの手の書体を #combined のタグを付けて紹介しており、見ていただければ分かるが結構な数が出ているし、あんまり差もないのでこれ以上あってもなーという気はしてるが、こちらはちょっとだけ違う。モダンローマンに小文字があるのがめずらしい。しかもちゃんとグリフまで変えたイタリックまである。さらには Bold と2ウェイトという、この手としては割とめずらしいファミリー展開である。よく考えると結構当たり前なんだが(笑)、スクリプトに注力するのか、ローマンの方は結構おざなりになっているのが普通なのに、この作者は律儀である。
Tag: #modern
スッキリしてシンプルクリーンでモダンなサンセリフ。余計な飾りがなく、曲線と直線が繋がる部分も自然な感じな処理をせず、ただぶっきらぼうに繋げているが、それがなにかスッキリしていて潔い。こういうスタイルは2000年以降に出てきたと思うが、まだ一般的な分類名が付いてないので、将来的にどういう名前で呼ばれるか楽しみである。可読性は良いものの字種が少なくイタリックもないので、あまり長文向きではない。ロゴやディスプレイ向きだろうか。IT とも相性がいいと思う。7ウェイト。ただいま50%オフセール中。
特に美容とは関係ない、モダンでスッキリしたサンセリフ。分類するとネオグロテスクになる…のかな? ちょっと分からないが、やや幅広でカウンターも大きく、とにかく非常に可読性のよいスッキリしたのどごしの良い?クリーンなサンセリフである。イタリックも柔らかで自然な手書きのニュアンスがあり、カリグラフィーの要素も多分に含んでいる。8ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。ただいま60%オフセール中。
本日は俳優ジュリア・ロバーツ Julia Fiona Roberts の誕生日(1967)。世間的には『プリティ・ウーマン』が代表作だろうが、個人的には『ノッティングヒルの恋人』が大好きなのでこちら。ふにょっとしたストロークが特徴的な変形ディスプレイ。ライトウェイトの柔らかなモダンローマンをベースに、あちこちにシュッとした短いスワッシュを入れたエレガントな雰囲気を持つ書体である。オルタネートやリガチャーがありそうだが全然なく、まったく遊べないのがちょっと残念。ウェイトも2つあるが違いは微妙。デザインはしっかりしてるので、作者の成長を待ちたい。
本日はかのピカソ Pablo Picasso の誕生日(1881)なので、名前だけ同じなこの書体を紹介。鋭く大きなセリフが特徴的なモダンローマンディスプレイ。全体的にコンデンスなプロポーションのモダンローマンをベースに、やや変わったグリフをオルタネートに持った書体である。最近よく見るヤツかと思いきや、変形具合は大分おとなしい。リガチャーも少しある程度で、見た目ほど派手さはない。太めなのでゴージャス感はあるかも。ちなみに aglio とはイタリア語で「ニンニク」の事。なんでやねん(笑)。1ウェイト。
本日はフランスで『トリコロール記念日』だそうなのでこちら。リガチャーがふんだんにあるモダンローマンディスプレイ。よくある変形系かと思いきや、グリフはプロポーションがやや変わってるぐらいで変形はしておらず、代わりに大文字にリガチャーが50種ほど用意されており、おもしろい文字組が楽しめるようになっている。でも総グリフ数は300足らずと少なく、アクセント記号には全然対応してないので、英語以外は残念である。1ウェイトのみ。
背が高くクラッシーなモダンローマンディスプレイ。ライトウェイト+コンデンスなモダンローマンで、コントラストが強く細いストロークがヘアラインと化している。100種以上のリガチャーがあり、接合がヘアラインスワッシュで繋ぐというちょっと変わった手法を取っている。アクセント記号付きの文字にもリガチャーが用意されており、英語以外でも使いやすくなっている。イタリックと2スタイル。
新作のアナウンスがあったので紹介。最近はもう流行が過ぎた感のあるクラッシーな変形系ディスプレイ。やはりコントラストの強いモダンローマンをベースに、変わったグリフとリガチャーをふんだんに持った書体である。ゴージャス感が強く、なんなら星もあって(笑)ゴージャス感をより強めてくれている。前も言ったことがあるが、この手の書体のリガチャーは当たり前だが欧文綴りを元にしており、日本語のローマ字綴りではリガチャーがない場合が多い。がっかりしないように。
モダンだけどクラシカル、クラシカルだけどモダンなローマン。カウンターやxハイトが大きく骨格がゆったりした書体だが、セリフが鋭くコントラストが強めで印象はシャープ。a や f の頭や y のディセンダーの先など、通常はセリフが付かない部分にもセリフが付いているのが特徴でおもしろい。説明によると1850年頃にこのジャンルが現れたそうで、フランスでは Latine、ドイツでは Renaissance-Schriften または Etienne-Schriften、英国では Latin または Runic、アメリカでは Celtic などと各国で呼び名が違ったらしい。知らんかった…。イタリックもあって6ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。
美しくモダンなカッパープレートスクリプト。モダンカリグラフィー全盛の昨今だが、こちらは一応それに分類されるものの、かなりクラシカル寄りの書体である。カジュアルなものも可愛いけど、やはりこういうスタイルは優雅で美しいなと思う。そろそろこの辺に回顧してもいいのではないだろうか。スワッシュオルタネートもしっかりあり、バリエーションは豊か。ウェディングなどには最適だろう。暑い時期に正装は苦しいので、もうジューンブライドはやめてオクトーバーブライドにしたらいいのにと思う(笑)。1ウェイト。