本日はジャズの帝王マイルス・デイヴィス Miles Davis の誕生日(1926)らしいのでこちら。質の良いエレガントなジオメトリック風味のあるグロテスク。xハイトが小さく a や g が2階建てで、それが優雅な雰囲気を醸し出しているが、カウンターは結構広めで視認性は良好。ジオメトリックに見えるが細かく見るとそうではなく、全体的にモダンで大変シュッとしていて美しい。この作者はちっとも知らなかったし制作したフォントも少ないが、これだけ腕があるならもっと作ってほしいなと思う。イタリックもあって7ウェイト。
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本日はかのリンドバーグがパリに到着し大西洋無着陸横断飛行に成功した日(1927)らしいのでこちら。繊細でエレガントなセリフディスプレイ。一見コントラストの強いサンセリフのようだが、よく見るとほんのちょぴっとセリフが付いている。グリフはゆったりしていてごくスタンダードで、最近流行りの変形系に見えるがそうではない。つまんないと言えばそうかもだが(笑)、まあ素直で使いやすいんじゃないでしょうか。安いしね。1ウェイト。
優雅でゴージャス感のあるモダンローマンディスプレイ。コントラストは強いがブラケットの大きいタイプで、アクシスもやや傾いているがまあモダンローマンと呼んで差し支えないだろう。ブラケットがかなり大きいので、フレアセリフの雰囲気もなくはない。ウェイトバリエーションはあるもののヘアライン部がかなり細いので、小さく使うのはちょっと無理かもしれない。変わったグリフのオルタネートはないが、その分素直で使いやすいと言えるだろう。xハイトも大きく読みやすくもある。イタリックもあって6ウェイト。
スッキリとしたクリーンなジオメトリックサンセリフ。ジオメトリックではあるがヒューマニストの風味も多分に加味されており、大変モダンかつクリーンでしかも読みやすい。これからのスタンダードになり得ると思わせてくれる(言い過ぎ?)非常に質の良い書体である。たいへん偉そうな言い方にはなるが、一見日本人が作ったとはとても思えないほどネイティブなニュアンスを持っており、ラテン文字を母語(母字?)としない人間がここまで来るには相当な努力があったのではと思う。素晴らしい書体が誕生した。イタリックもあって8ウェイト。
本日はかのナイチンゲール Florence Nightingale の誕生日(1820)なのでこちら。シックでクラッシーなモダンローマンディスプレイ。ライトウェイトのコントラストが強めなモダンローマンをベースに、上部に縦向きのセリフが付く場合に、斜め下に大きく伸びた鋭いセリフが付いているのが特徴。小文字には字幅がコンデンスになったオルタネートがいくつかある。全体的な雰囲気はモダンでハイファッションによく似合うかなという感じ。1ウェイト。
ソフトでフレンドリーなサンセリフディスプレイ。柔らかな印象のポップなサンセリフで、アウトラインの角が丸くなっているほか、斜めのストロークがくっと曲がってアーチ状になっているのが特徴。A や R など頭でっかちなプロポーションがかわいらしさを演出している。子供向けや食品・スイーツなどと相性が良さそう。イタリックはないが8ウェイトあり。ただいま30%オフセール中。
品の良いクラッシーなディスプレイローマン。ややコンデンスめでゆったりしたカウンターを持つグリフに、コントラスト強めのストロークで決めた書体。セリフは基本かなり小さめだが、F のビーク(くちばし)などは大きめになっているのが特徴。ご多分に漏れず、美しいスワッシュオルタネートやユニークなリガチャーが多数あり。この手としてはめずらしくファミリー展開されており、9ウェイトもあるのが魅力。ただいま30%オフセール中。
一昔前の近未来のイメージ(ややこしい)のあるサンセリフディスプレイ。ミニマムなジオメトリックのサンセリフをベースに、一部ステンシルのようにストロークを欠いてアクセントを付けている。全体的なイメージがレトロ SF な感じがあって、モダンとレトロが融合したような書体である。小文字の s がベースラインに埋まっているのが特徴。ストロークが欠けてないオルタネートがある他、リガチャーも若干あり。イタリックもあって5ウェイト。
これでもかというぐらいギリギリまで攻めた変形ディスプレイ。グリフがこれ以上やられたら何の文字か分からなくなるほどにまで崩されているかなり大胆な書体で、形の面白さが最優先。もう可読性はまったく無視である(笑)。ライトウェイトのモノラインなので、それで雰囲気がややシックに保たれているだろうか。ポスターなどにズガンと使うと効果的だろうけど、ちゃんと読めるコピーは別に必要かも。1ウェイトのみ。
ところどころ波打って歪んだようなグリフのあるローマンディスプレイ。昨今流行っている変形系の一種だとは思うが、雰囲気はシックではなく尖ったモダンな印象。ベースライン上のセリフが跳ねた感じのノーマルと普通のセリフ状の SE というタイプがあり、それぞれで字幅や字間がやや異なり、それがオルタネートの代わりという感じになっている。リガチャーは15種ほどと少なめだが、イタリックもあり、さらにそれぞれに9ウェイトもあって計27種とファミリー多め。