本日はかのココ・シャネル Coco Chanel の誕生日(1883)ということでこちら。8年前に紹介した Coco Gothic のリファイン版らしい。名前の通りシャープなジオメトリックサンセリフだが、鬼のような拡張が施されており、スモールキャップスや各種数字はもちろん、ギリシャ文字やキリル文字、果てはアラビア文字までサポートしていて、グリフ数は2000を超える。また小文字の大きさ(xハイト)もレギュラーの他に XS, S, L, XL があって、もちろんそれぞれにイタリックもあって6ウェイトずつで計60種、さらにはバリアブルもアップライトとイタリック2種ある。すんごいビッグファミリー。
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シンプルミニマムなジオメトリックサンセリフ。a に2階建てを採用している他、可読性のためかxハイトが大きくアセンダーやディセンダーが大分短い。という以外さほど特徴はない大変シンプルな書体。ただそうは言うもののあまり本文用には見えず、ディスプレイやロゴなどで力を発揮すると思うが、こういうミニマムな書体のロゴをクライアントに納得させるには結構苦労すると思う。屁理屈こねてコンセプトワークを頑張って欲しい(笑)。イタリックもあって7ウェイト。
本日は『橋の日』だそうなのでこちら。おもしろいリガチャーを持ったユニークなサンセリフ。基本はややジオメトリック寄りのクリーンで読みやすいサンセリフで、結構可読性は良く読みやすい。変わってるのがリガチャーで、見ての通り目を引く特徴的なグリフをしており、ロゴなどで力を発揮すると思う。惜しむらくはイタリックがないところか。もしあれば結構長文にも耐えられるだろう。7ウェイト。ちなみにかなり前だが、英会話教室に通ってた頃、「ロンドン橋落ちた」の歌を歌ったら外国人講師にキョトンとされた思い出。有名な童謡だと思うけど違うの?
ミニマルでクリーンなジオメトリックサンセリフ。xハイトが大きく可読性の良い書体で、飾り気もなくスッキリと大変清々しいイメージ。ノーマルの Original と、ほんの少し字幅を狭めた Slim というバージョンがあり、後者は結構長文にも耐えられるよう設計されている模様。ウェイトも豊富で10種もある。クセもなく汎用的で様々な用途に使えるだろう。
超有名古典的?ネオグロテスクサンセリフ。角の丸い四角をベースにした書体で(こういう形を squarish と表現するらしい)、’80年代ぐらいまでは結構多用されており、特にスポーツ分野でよく見たような気がする。今となってはレトロテイストを表現するのに適した書体となっているが、2012年頃に字種やファミリーを拡張して Next という名が付いてリニューアルされた。この作業には日本人の小林章さんも加わっている。字幅に5種類あって、イタリックもあって5ウェイトずつで計50種。
オーガニックなウェーブが特徴的な柔らかいサンセリフ。ジオメトリック+ネオグロテスクをベースにした書体で、見ての通りストロークの一部がふよっと波のようにカーブしている変わった書体である。とはいえちょっと変形しているとはいえカウンターが広めで目に優しく読みやすくなっている。グリフもやや多めでウェイトも8つもあり、さすがに書籍はムリでも、ある程度の長文には耐えられるだろう。ただいま30%オフセール中。
コリっとしてスッキリした読みやすいサンセリフ。クセのないモダンでクリーンな書体で、モノラインのコリっとした感じがセロリのよう。大変可読性がよく、字幅にノーマルなものとやや細い Condensed の2種類があり、後者はサイン用途に使えると思う。大きな特徴として字種の豊富さがあり、ラテン文字(アルファベット)はもちろんのこと、ギリシャ文字やキリル文字、グルジア(ジョージア)文字やアルメニア文字、果てはヘブライ文字やアラビア文字までサポートしていて、グリフ数は2800を超える。近頃は分断を煽る不遜な輩がびこっているが、かのウクライナからこのように多くを包み込むような書体が出ていることは大いに意味があるだろう。みんな、選挙行こうな。
本日はフランス建国記念日だそうなのでこちら。正統派のクラシカルなフレンチオールドスタイル。18世紀に出版された Le chemin Royal de la Croix という本の書体を参考に制作されたものらしい。大変優雅で美しい繊細なローマンに仕上がっており、字種も本文用として十分に揃ってる他、画像のようなオーナメント類も少しある。オプティカルになっており、レギュラーの他、コントラストが強くセリフが細くなった High、逆にコントラスト弱めでセリフも太い Low がある。スクリーンでの使用を想定しているらしい。それぞれイタリックもあって6ウェイトずつで計36種。
手書きの跡が強く残っている柔らかなサンセリフ。と言っていいのかよく分からないが、Palatino Sans のように手書きのニュアンスが強い書体で、作者たちはカリグラフィーを学んだ後、Robert Slimbach の Cronos を大いに参考にして制作したそうだ。ストロークは中央が細く端が丸く膨らんでおりながら筆をスッと抜いたような感じもあって手書き風味があるが、骨格そのものは活字っぽい。ハイブリッドされた書体である。イタリックもあって7ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。
モダンでややヒューマニスト寄りなジオメトリックサンセリフ。クリーンでスッキリした可読性の良いサンセリフで、g や y のディセンダーが右から左にくっとカーブしているのが特徴。基本的にはジオメトリックをベースにヒューマニストのテイストを加味しており、より読みやすくなっている。スタンダードなグリフ以外にオルタネートに変わったものもあり、また個性的なリガチャーもいくつかあるので、ロゴデザインなどにも力を発揮すると思う。名前はトキソウというランの一種のことらしい。9ウェイト。ただいま30%オフセール中。