ダイナミックながら読みやすいシグネチャースクリプト。素早くややコントラストの付いたストロークで書かれており、大文字は見ての通り結構ダイナミックだが、小文字はグリフがさほど崩れておらず可読性は良好。F が筆記体特有の逆向きなのが読みづらいが、大文字さえ読めればなさほど苦も無く判読できる使い勝手の良い書体だろう。大文字にはオルタネートがないが、小文字にはリガチャーが少々。大きな t を含んだリガチャーが多数あって、スペルにあると目を引くアクセントになると思う。傾きの強い Italic と2スタイル。
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オーガニックなサンセリフディスプレイ。ややカリグラフィー風味のあるグリフとストロークをしているサンセリフで、作者はアール・ヌーヴォーの風味を取り入れているとしているが、あんまそうは見えない(笑)。まあほんのりあるかな、という感じ。コントラストがあって不意に曲がるストロークが特徴的。可読性が良く、割と長文を組んでも読みやすい。名前はジャガイモが原料の北欧の蒸留酒のこと。語源はラテン語で「命の水」らしい。9ウェイト。
本日はアメリカの作家 O. ヘンリーの誕生日(1862)だそうなので、代表作『最後の一葉』にちなんでこちら。葉の飾りが付いたコンバインドディスプレイ。一時期流行ったカッパープレートスクリプトとローマンがひとつのフォントになった書体で、大文字部分にスクリプト、小文字部分にローマン大文字が割り当てられている。見ての通りどちらにも葉の装飾が付いており、まあ非常にデコラティブで読みづらい(笑)。スワッシュオルタネートやリガチャーもふんだんにあるが、変わってるのが3文字のリガチャー。画像の ARO のようにスクリプトをローマンで挟んだものがあり、スペルは限定されるが、うまくハマれば嬉しい効果が得られるだろう。1ウェイト。
クリーンでカジュアルなヒューマニストサンセリフ。手書きのニュアンスが多分に含まれ、柔らかい印象がありながら野暮ったくはなく、大変すっきりしていて読みやすい書体。イタリックはオブリークとの中間的なスタイルだが、こちらはより手書き風味がある。英国風味を意識しており、カジュアルでありながらも小さめのxハイトがエレガントさを醸し出している。「シルクのブラウスにサンダル、バミューダパンツにネクタイを着こなせる」ようにデザインしたとのこと。おっしゃれ~(笑)。名前は英国コーンウォールにあるビーチの事だそう。8ウェイト。
本日より9月(ひでぶっ)ということでこちら。ゆったりフェミニンなモダンカリグラフィースクリプト。大文字がかなり大きく、アセンダーとディセンダーも長いので、かなりゆったりしたストロークで柔らかい雰囲気を持っている。というぐらいしか特徴はないよくある書体である。オルタネートはまったくない模様。ただいま20%オフセール中。
読めるかどうかギリギリのシグネチャースクリプト。これまでこのタイプは数々紹介しているが、ここまでグリフが崩れているのは珍しい。ミミズがのたくったようなゆるゆるのストロークで可読性は最低(笑)。まあ本来のシグネチャーぽさがあると言えばあるだろうか。コントラストはなくモノラインタイプ。小文字にはリガチャーがそれなりにある。やや傾きが強くなった Italic と2種。
これまた変わったスタイルのカリグラフィーイタリック。一見カッパープレートにしか見えないほど繊細なストロークを持った書体だが、コントラストの付き方やループやコネクションがないところから一応イタリックに分類できるだろうかという感じ。通常は滑らかにするカーブの一部がぎこちなく折れ曲がっていて非常に個性的。大文字のスワッシュオルタネートにはカッパープレートのスタイルをふんだんに取り入れている。とにかくなんかすごく新しいステキな書体。1ウェイト。
本日は「シュレーディンガーの猫」でお馴染み(馴染んでるか?)、ノーベル賞受賞物理学者エルヴィン・シュレーディンガー Erwin Rudolf Josef Alexander Schrödinger の誕生日(1887)なのでこちら。カジュアルなシグネチャースクリプト。「シュレーディンガー」の名を冠してはいるが、当人とは無関係な模様(笑)。「パイロットのハイテックC(HI-TEC-C)というボールペンで書いた」と作者は述べている。大文字のストロークの一部が二重になっているのが特徴。大文字にオルタネートはないが小文字には160種ほどのかなり多くのリガチャーがあって、文字組のバリエーションが楽しめるようになっている。あと変わってるのがハート型のスワッシュが10種ほどある。何に使うのかは不明。1ウェイト。
本日は暦の上では立秋だそうなので(どこがだよ)こちら。ユニークなストロークを持った優雅なディスプレイ。平筆で書いたような S 字カーブのストロークをあちこちに持った変わった書体で、エレガントな雰囲気を持っているが全体的にやや太めなの気取りすぎてない所が親しみやすいだろうか。小文字にはいくつかリガチャーがあるが、画像の tu はちょっと t が変形しすぎて読みづらいかなという感じ。ま、注意して使ってほしい。1ウェイトのみ。
カジュアルなシグネチャースクリプト。モノラインのシンプルなタイプで、大文字と小文字のサイズ比は小さく、グリフもそこまで崩れておらず読みやすい。最近のフォントとしてはめずらしくオルタネートがまったくないので(笑)、バリエーションは望めないが、まあ簡単で使いやすいのではなかろうか。作者はインドネシア人で、なんでこんな名前のしたのかは意図は不明。ともあれ、被爆80年のこの日、我が国が人類最後の被爆国であることを願いつつ。