本日はフランスの哲学者・数学者のルネ・デカルト René Descartes の誕生日(1596)ということでこちら。デカルト本人の筆跡をフォント化したスクリプト。1634年にオランダのアムステルダムから友人のマラン・メルセンヌ Marin Mersenne に宛てて書いた手紙の筆跡から起こしたそうな。デカルトは特に能書家というワケではなかったので、ごく普通の人の筆跡であり、まあ特に美しいとか読みやすいとかいうことはない(笑)。手紙には短い s は見当たらなかったそうだが、デザインを合わせて作成したとのこと。リガチャーが30点ほどと意外と多い。1ウェイト。
Tag: #organic
カジュアルなシグネチャースクリプト。ゆるゆるのストロークでラフに書かれたシグネチャーで、スピード感がない代わりにグリフはまあまあ読みやすい。大文字はかなり大きくアクセントになるが、オルタネートはない模様。フォントファイルが3つに分かれており、小文字のグリフはそれぞれ違うオルタネートになっているので、異体字切替機能のない Word 等でも扱いやすくなっている。1ウェイト。
ゆったりしたフェミニンなフレアセリフディスプレイ。大きなカウンターと柔らかい曲線で構成された書体で、大文字のみだが、一部オルタネートに小文字形のグリフを持っていて、実質ユニケースのようになっている。変わったオルタネートが多く、Y の上が閉じていたり、E の中央のバーが二股になっていたりと大変個性的。リガチャーも多数あり。さらに変わってるのはファミリー展開で、この手の書体はファミリーがないのが普通だが、こちらはイタリックもあってウェイトも9つと普通の本文用書体並。ウェイトが大きくなってもヘアライン部は細いままなので、コントラストが強くなっている。いろんなロゴが作れるだろうか。ただいま30%オフだが、元々全ファミリーパックで $30(4,400円ほど)程度と大変安い。
本日『サボテンの日』だそうなのでこちら。カジュアルなフリーハンドのレタリングによるディスプレイ。コンデンスなスラブセリフ?をラフにレタリングしたような書体で、一部スワッシュのような曲線がストロークに入っている。なんとなく欧米の絵本などに使われてそうなカジュアルで読みやすい優しい書体である。1ウェイト。
本日は世界地図のメルカトル図法で有名なゲラドゥス・メルカトル Gerardus Mercator の誕生日(1512)だそうなのでこちら。なんとメルカトル、能書家でもあったようで、1540年に Literarum Latinarum, quas Italicas cursoriasque vocant, scribendarum ratio(イタリックまたは筆記体と呼ばれるラテン文字の書き方) という本を著している(びっくり!)。その本から起こしたフォントだそうだ。大変クラシカルな古典的イタリックで(当たり前だ)、印刷の質によるアウトラインの荒れ具合まで再現されている。スワッシュオルタネートやリガチャーも多いが、グリフ数は300弱と少ないため、アクセント記号類が弱いと思われる。とはいえ、日本人が使う分には十分であろう。しかしメルカトルがねぇ…驚いた。
リアルに近いシグネチャースクリプト。グリフが結構崩れていて可読性が低いが、まあサインってこうだよなという感じの書体である。細くてコントラストのないストロークで、グリフは割とスピーディ。大文字にはオルタネートはないが小文字にはリガチャーとエンディングストロークが多数あってバリエーションは豊か。やや男性的かなという雰囲気だが、エレガントなので使い方次第だろうか。やや太めの Bold と2ウェイト。
本日バレンタインデーという事でこちら。繊細でフェミニンなモダンカリグラフィースクリプト。コントラストが付いてるものの全体的に非常に細く、小さく使うと消えてしまいそうなほど。グリフはゆるくゆったりしているが、さほど崩れておらず読みやすい。オルタネートがまったくなく、リガチャーもほんのわずかなのがちと悲しい。その分安いかなという感じ。もともと結構傾いているが、さらに傾いた Italic と2種のスタイルがある。
手書きのカリグラフィーと活字の中間のようなイタリックのスクリプト(?)。グリフは確かにカリグラフィーの感じはあるものの、手書き感は弱く、活字のようにレタリングされたような風味もだいぶ加味されており、20世紀前半頃によくあった Park Avenue のようなレトロなセミスクリプトとも呼べるようなテイストを持っている。雰囲気はゆったりしていて柔らかく、大文字はややスワッシュ過剰でデコラティブ。オルタネートはないっぽい。1ウェイト。
カジュアルガーリーなシグネチャースクリプト。紹介文にはただのハンドライテンとなっているが、スタイル的にシグネチャーと見ていいだろう。やや太めのモノラインストロークで、グリフは柔らかい雰囲気で可読性も良い。小文字には水平に伸びるエンディングストロークの付いたオルタネートがあるが、大文字にはない模様。元々がダイナミックで魅力的ではあるが、ワンパターンになってしまうのはちょっと惜しい。リガチャーはほんのちょい。1ウェイト。
クラッシーでエレガントなディスプレイローマン。基本的にはライトウェイトでコンデンスなローマンだが、ストロークがあちこち優雅な曲線になっていて美しい。xハイトが大きいので相対的にアセンダーやディセンダーが短くなっており、それにより優雅さが半減するのではと思いきや、全然そんなことはない。派手なリガチャーなどはないようで、あくまでしっとりとした静謐な書体である。ロシア産のようだがキリル文字はないっぽい。1ウェイトのみ。