クラッシーなコンバインドディスプレイ。最近流行りのモダンローマンとカッパープレートスクリプトのコンバインで、3種のフォントがあり、通常のローマンの大文字小文字の Regular、大文字のみスクリプトになった Petit 、大文字がスクリプト、小文字部分に大文字ローマンが割り当てられた Grande がある。この手の書体の多くは Grande タイプなので、使い勝手が良くなっている。雰囲気はクラシカルで大変エレガント。オルタネートやリガチャーはそれほど多くはないが、使わずとも十分個性があって美しい。
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ゆったりしたフェミニンなフレアセリフディスプレイ。大きなカウンターと柔らかい曲線で構成された書体で、大文字のみだが、一部オルタネートに小文字形のグリフを持っていて、実質ユニケースのようになっている。変わったオルタネートが多く、Y の上が閉じていたり、E の中央のバーが二股になっていたりと大変個性的。リガチャーも多数あり。さらに変わってるのはファミリー展開で、この手の書体はファミリーがないのが普通だが、こちらはイタリックもあってウェイトも9つと普通の本文用書体並。ウェイトが大きくなってもヘアライン部は細いままなので、コントラストが強くなっている。いろんなロゴが作れるだろうか。ただいま30%オフだが、元々全ファミリーパックで $30(4,400円ほど)程度と大変安い。
透明度がグラデーションで設定されてる SVG フォントディスプレイ。太めのちょっと変わったサンセリフで、文字の明度と透明度がグラデーションで設定されたフォントになっている。サンプル画像は Photoshop で処理した訳ではなく、そもそもこういうフォントである。普通のソリッドなものと、明度がグラデーションで設定された Gradient、透明度がグラデーションで設定された Transparent の3種があり、グラデーションの向きが6パターンずつある。ウェイトはそれぞれ2種類。大文字のみ。
本日は世界地図のメルカトル図法で有名なゲラドゥス・メルカトル Gerardus Mercator の誕生日(1512)だそうなのでこちら。なんとメルカトル、能書家でもあったようで、1540年に Literarum Latinarum, quas Italicas cursoriasque vocant, scribendarum ratio(イタリックまたは筆記体と呼ばれるラテン文字の書き方) という本を著している(びっくり!)。その本から起こしたフォントだそうだ。大変クラシカルな古典的イタリックで(当たり前だ)、印刷の質によるアウトラインの荒れ具合まで再現されている。スワッシュオルタネートやリガチャーも多いが、グリフ数は300弱と少ないため、アクセント記号類が弱いと思われる。とはいえ、日本人が使う分には十分であろう。しかしメルカトルがねぇ…驚いた。
本日ひな祭りこと桃の節句なのでこちら。クラッシーでエレガントなモダンローマンディスプレイ。まあよくある変形系ではあるが、デフォルトではまあそこまで変形はしておらず、一部のオルタネートにかなり変わったグリフがある程度。通常この手の書体はリガチャーも多くあったりするが、こちらはまったくない。そのおかげかだいぶお安くなっていてお手頃価格。1ウェイトのみ。
クラッシーな変形系モダンローマンディスプレイ。基本的には普通の繊細なモダンローマンだが、一部の文字に変わったオルタネートと、大文字に多数の変わったリガチャーを多く持っている。まあ最近よくあるヤツである。小文字もあって、a と g 結構変わっているものの、それら以外は至って普通。それほどハデに暴れてはいないので、品よく収まっているように思う。イタリックと2スタイル。
コロッとしたプロポーションのエレガントなディスプレイ。よくある変形系に分類されるが、通常は背の高い気取ったプロポーションのものが多いところ、こちらは幅広で全体的にコロコロした印象がある。ただそれでもコントラストが強く、エレガントさは保たれており、雰囲気は可愛らしく仕上がっている。見ての通り変わったグリフやリガチャーはちゃんとあり。名前は「超極悪」みたいな意味なんだがなんでそうなってるのかは不明。1ウェイトのみ。
最近流行りのコンバインディスプレイ。このテはカッパープレートスクリプト+モダンローマンの組み合わせがほとんどだが、こちらはイタリック?+オールドスタイルという珍しいもの。ローマンの方はコンデンスでコントラストが弱め、スクリプトはストロークがブロードペンで書いたようだが、グリフはどちらかというとカッパープレートに近く、こういうスクリプトもまた珍しい。オルタネートやリガチャーは紹介されてないので無いのかなーという感じ。代わりと言ってはなんだがイタリックがある。
本日は「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロル Lewis Carroll の誕生日(1832)だそうなのでこちら。オルタネートがちょっと変わってるジオメトリックサンセリフディスプレイ。基本は大文字のみのシンプルなジオメトリックだが、スワッシュやステンシルになったオルタネートが多くあって、ロゴ制作などに重宝するだろう。ウェイトが8つもあるのも扱いやすい。イタリックもあり。
まだまだ流行りは続く変形系モダンローマンディスプレイ。こちらはあまり派手には変形しておらず、また全体はコンデンスながらヘアライン部がやや太めでセリフもやや厚みがあるため、少し小さめに使ってもヘアラインが吹っ飛ばないと思われる。リガチャーはあるが少なめ。
以前からこのテの書体のカテゴリー名をどうするのか悩んでいたが、最近 Fontspring が「モダンヌーヴォー Modern Nouveau」なる名称で紹介しており、「あっこりゃいいな」と思ったが皆さんはいかがだろうか。アール・ヌーヴォーのように変形しつつも植物的なニュアンスは含まないので、言いえて妙だと思う。ただモダンもヌーヴォーも「新しい」的な意味なので変といえば変なのだけど…