本日はフランスで『トリコロール記念日』だそうなのでこちら。リガチャーがふんだんにあるモダンローマンディスプレイ。よくある変形系かと思いきや、グリフはプロポーションがやや変わってるぐらいで変形はしておらず、代わりに大文字にリガチャーが50種ほど用意されており、おもしろい文字組が楽しめるようになっている。でも総グリフ数は300足らずと少なく、アクセント記号には全然対応してないので、英語以外は残念である。1ウェイトのみ。
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某世界的ヒットホラーゲームにそっくりな名前のディスプレイ。基本はただのオールドスタイルローマンだが、あちこち変形しガタガタと不揃いになっている。ま、欧米で子供向けホラーというとこういう書体が定番である。大文字のみだがリガチャーがいくつかあり、また別にスクリプトで “with” や “of” といった頻出する単語を組んだ Catchword という書体もファミリーにある。加えてジャック・オー・ランタンや魔女、墓石などのベクターイラストと、ポスターの完成品データが付属している。すぐに使える便利なパックである。
新作のアナウンスがあったので紹介。最近はもう流行が過ぎた感のあるクラッシーな変形系ディスプレイ。やはりコントラストの強いモダンローマンをベースに、変わったグリフとリガチャーをふんだんに持った書体である。ゴージャス感が強く、なんなら星もあって(笑)ゴージャス感をより強めてくれている。前も言ったことがあるが、この手の書体のリガチャーは当たり前だが欧文綴りを元にしており、日本語のローマ字綴りではリガチャーがない場合が多い。がっかりしないように。
果たしてふさわしいのかどうかは不明だが、なんかハロウィン向けとして紹介されていたので紹介する。ステムが波打ってる奇妙なディスプレイ。基本はややコンデンス気味のエレガントなサンセリフだが、見ての通り縦のステムがへにょっと波打ってるのが特徴。おかげで C が E、D が B に見える弊害があるが(笑)、まあまあおもしろいんじゃなかろうか。全部が全部波打ってる訳ではなく、可読性がヤバそうなものはそうしていないのが配慮されてる感じがある。おもしろいのが通常とは逆に左に傾いたイタリックがあるところ。アクセントになると思う。
シャープかつちょっとレトロでエレガントなディスプレイ。’70~’80年代に見たようなテイストのコントラストの強いジオメトリック気味のサンセリフで、見ての通りおもしろいリガチャーがある。そのバリエーション数はなんと270もあり、文字単体でもオルタネートがあって、なかなか使いごたえがあるだろう。ラグジュアリーブランドやホテル、バーなどので力を発揮すると思う。大文字のみで1ウェイト。
美しくモダンなカッパープレートスクリプト。モダンカリグラフィー全盛の昨今だが、こちらは一応それに分類されるものの、かなりクラシカル寄りの書体である。カジュアルなものも可愛いけど、やはりこういうスタイルは優雅で美しいなと思う。そろそろこの辺に回顧してもいいのではないだろうか。スワッシュオルタネートもしっかりあり、バリエーションは豊か。ウェディングなどには最適だろう。暑い時期に正装は苦しいので、もうジューンブライドはやめてオクトーバーブライドにしたらいいのにと思う(笑)。1ウェイト。
個性的なリガチャーが楽しいジオメトリックサンセリフディスプレイ。基本はトラック型の長楕円がベースになったジオメトリックサンセリフだが、ファミリーに “Branding” というタイプがあり、これが面白いリガチャーを多数そろえていて、名前の通りブランディングなどで力を発揮しそうな書体となっている。基本ファミリーとはちょっとテイストが違うので注意が必要。基本の Regular はイタリックもあって9ウェイト、Branding は1ウェイトのみ。できれば Branding にもウェイトバリエーションが欲しかったが、多分あちこちぶつかってリガチャーが作りにくかったのだと思う。残念。
ちらほら話題になってきてる紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)の名前にちなんでこちら。2日続けてヴィクトリア朝時代によく見られたタイプのデコラティブなディスプレイ。ちょっとアール・ヌーヴォー風味もあるだろうか、植物的なニュアンスを多分に含んだオーガニックなタイプである。あちこちくるっとカールしていてレトロでかわいらしい。結構読みづらいのでやっぱりロゴやタイトル向きだろう。2ウェイト。
ヴィンテージ感あふれるデコラティブなディスプレイセリフ。19世紀頃、ヴィクトリア朝時代によく見られたスタイルで、ストロークの端に植物的なニュアンスのある装飾が施されたディスプレイである。小文字はなくスモールキャップスで、こちらはスタンダードなグリフをしているが、大文字はデコラティブでかつオルタネートがあり、単調にならないよう工夫されている。またレイヤードになっており、フィルやシャドウが違うスタイルが10種類もあって、色を変えて重ね打ちする事で様々なバリエーションが作れる。ほかオーナメントも付属。
本日中秋の名月ということでこちら。近年流行っているシックな雰囲気の変形系モダンローマンディスプレイ。コントラストはやや弱めの植物的な曲線が特徴的な書体で、総グリフ数は少なめながら個性的なリガチャーやオルタネートは用意されており、結構遊べるとは思う。雰囲気は名前の通りなんとなく怪しげでムーディ。大文字しか見えないが小文字もちゃんとあり。1ウェイトのみ。