現代風にアレンジされたブラックレターディスプレイ。カリグラフィー書体のブラックレター(ゴシック)の装飾を軽めにシンプルにし、現代にマッチするようアレンジされた書体。ちゃんとブラックレターの雰囲気は残しつつ、可読性が多少向上しているのが見て取れるだろう。’80年代の RPG にインスパイアされたものとのこと。ややアウトラインが丸くなっているが、さらに丸くなった Rough、角をきっちり出した Sharp の3種類がある。クリスマスよりはハロウィーンに似合ったかな…?
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華やかでクラシカルなカッパープレートスクリプト。今どきはもう珍しいスタイルの古典的なタイプのスクリプトで、華美な装飾が大変フェミニンで美しい。オルタネートやリガチャーが豊富で、総グリフ数は1500種を超える。コンデンスではあるものの、昔のものよりはxハイトが大きめで読みやすいだろうか。ウェイトが2種あるのも嬉しい。これからのホリデーシーズンにいかが。
レトロでチャーミングでエレガントなスクリプト。名前の通り細いリボンのようなストロークが特徴的なスクリプトで、20世紀中頃までに登場した活字タイプのスクリプトにこのようなものがあったが、それらは文字同士のコネクションが取られていなかった。この書体は普通のスクリプトのようにちゃんと繋がっている。全体的にややコンデンス気味で、xハイトが大きめなのも気取りすぎておらず可愛らしい。スワッシュオルタネートは豊富にある模様。年末のプレゼントシーズンにいかが。1ウェイト。
筆で書いたようなニュアンスが残るアール・ヌーヴォー風味のディスプレイ。カリグラフィーの技術を用いて書かれたようななんとも不思議な書体で、骨格はほぼ垂直ではあるが、セリフなどのエレメントのせいで全体的に左に傾いて見えるのも面白い。アウトラインはぬたっとして粘り気を感じる。大文字のみの書体ではあるがオルタネートが結構あって、退屈せずに楽しめるだろう。名前はフランス語で黒猫の意。1ウェイト。
ケルト風味あふれるディスプレイ。中世アイルランドやイングランドで用いられていたいわゆるインシュラー Insular をベースにした書体で、元々は大文字小文字の区別がないが、こちらはインシュラーのテイストを保ちつつ、大文字小文字がデザインされている。なんとなくロンバルディックキャピタルに見えなくもないが(笑)、まあそこら辺は良しとしよう。ハロウィンは元々ケルト人の祭りで、こんなのもよく似合うので紹介してみた。
柔らかなストロークが特徴的なブラックレター。基本的にゴシックではあるが、手書きのカーブが特徴的で、どちらかというとフラクトゥール fraktur やバタルドゥ bâtarde の雰囲気がある。派手なスワッシュオルタネートはないが、小文字にはカリグラフィーをやっている人が喜びそうなグリフがちょっと違うオルタネートがある。まあこんなのもハロウィンにいかがだろうか。名前はとんかつの有名店やドイツの焼き物に近いものがあるが(笑)特に関係ない模様。
信じようと信じまいと今日から10月なのでこちら。雰囲気のあるブラックレター。古い活版印刷のようにフィルが荒れており、アウトラインもガタついている。ブラックレターにしては字間が広めでまあまあ読みやすいだろう。装飾強めな大文字の Regular と、大文字がロンバルディックキャピタルになった Alternate の2スタイルがあって、それぞれ26のリガチャーがある。名前はこの時期にドイツのミュンヘンで開催される大規模な祭りの事。世界各地で同名の祭りが開催されてるようで、日本ではほぼほぼビール祭りとなっている。
大変繊細で美しいディスプレイのミクスドファミリー。カリグラフィー要素を多分に含んだクラシカルで非常にエレガントな書体の集合体で、細めの Roman/Italic、フレアセリフ気味になった Sans/Sasn Italic、インラインが入った Incised Roman/Sans、アンシャル風味のグリフの Antiqua、フラクトゥール風味の Blackletter、カッパープレート風味の Script、アラビア文字の Arabic と、これらの書体に似合う Ornament がある。Roman と Sans には大文字のみのようだがギリシャ文字(Greek)とキリル文字(Cyrillic)もあり。計15種。作例は多種混ぜて組んでいるが、ウェイトが揃っているので特に違和感はない。どれもかなり筆者好みで非常に欲しい(高い…)。
ヴィンテージ感あふれるイタリックディスプレイ。カリグラフィースクリプトっぽい大文字と活字イタリックっぽい小文字のセットで、アウトラインがインキが滲んだようにポタッとしていて古めかしい。xハイトが割と大きく、デコラティブなのは大文字だけなので結構読みやすい。オルタネートもないのでこの手としてはシンプルで素直な書体である。スタイルが2種あって、アウトラインがさらに滲んだ Round があり、それぞれに Bold と2ウェイトずつ。
カリグラフィーとタイプフェイスの中間のようなローマンディスプレイ。スウェーデンやフィンランドなど北欧のカリグラファーのスタイルを参考に作成された書体だそうで、四角いフォルムが特徴的。ストロークはブロードペンで書いたようなコントラストが付いており、デフォルトはタイプフェイス然としているが、オルタネートにはよりカリグラフィックなグリフが多数ある。非常に筆者好みの書体。名前はフィンランド語で「四角」の意。1ウェイトのみ。












