本日はちょうど年の真ん中。平年は正午だが、閏年の今年は7月2日になった瞬間の午前0時が1年の真ん中にあたる。というわけでミドルの名が入ったこちらを紹介。カリグラフィーでいうアンシャルやインシュラーの風味があるディスプレイ。ミドルアースとはトールキンファンにはお馴染み、『指輪物語』『ホビットの冒険』などの舞台である「中つ国」の英名である。なので英国風味のある書体となっている。全体的には活字っぽくはありながらもカリグラフィーの要素が強く、大文字と小文字が同じ大きさがのユニケースでデザインされていることも、よりクラシカルさを強めるポイントとなっているだろうか。ちょっとだけ傾いたイタリックがあって5ウェイトあるほか、バリアブルタイプもある。
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少々流行も落ち着いてきた感はあるが、まだまだありますコンバイン書体。こちらもエレガントなモダンローマンとカッパープレートスクリプトが組み合わさっている。ローマン同士のリガチャーはあるが、ローマン+スクリプトのものはないっぽい。代わりと言ってはなんだが、ローマンに傾いたイタリックがある。やっぱり女性向けかしらん。1ウェイト。
繊細でカジュアルなモダンスクリプト。グリフ違いはオルタネートではなくフォントファイルが分かれており、それぞれに「花嫁」「花婿」「指輪」などの名前が付いて9種類あり、それぞれにやや傾いたオブリークバージョンがある。正直違いは微妙すぎる気がする(笑)。それとは別に行頭と行末向けのスワッシュバージョンが1種ずつ。おそらくは Word などでも使いやすくするためにオルタネートにはしなかったのだろうと思われる。ジューンブライドにどうぞ。
沖縄はんまースゴい雨なのでこちら。ブラッシュタイプのモダンカリグラフィースクリプト。やや毛足の長い筆でへにょへにょ書いたようなストロークが特徴のスクリプトで、傾きはなくアップライトでデコボコしててバウンシーである。期待するようなスワッシュオルタネートはなく、リガチャーがちょっとあるのみ。残念。カジュアルでかわいらしいので、その辺の用途にどうぞ。1ウェイト。
しつこくコンバイン書体を紹介(笑)。通常通り?モダンローマンとカッパープレートスクリプトの混在した書体で、リガチャーが多く、ローマン同士はもとよりローマン+スクリプトのリガチャーも多くあって、よりバリエーション豊かな文字組が楽しめる。コントラストが強くセリフが大きいので、雰囲気は結構ゴージャス感がある。2ウェイトあるが、Bold で普通ぐらい。
レトロでエレガントなスクリプト。このテの20世紀初頭に現れた、いわゆる活字体と手書きの中間のようなスクリプトの呼び名をずっと考えあぐねているけども、まあそんな事はさておき。各字はリレーションがとれておらず繋がっていないが、雰囲気はスクリプトそのものなのでそれと分類して問題ないだろう。細身のややコントラストのあるストロークで優雅なグリフをしており、とてもレトロでエレガント。スイーツや紅茶、ワインなどのパッケージで大活躍するだろう。ウェディング関連にもフィットすると思う。惜しむらくは古い書体なのでオルタネートがないところか。名前はロンドンにある高級ホテルの The Savoy と似てるけど、多分関係ない(あやかってる?)。1ウェイトのみ。
本日より5月とか信じたくないが現実なのでこちら。繊細なローマンディスプレイとブラッシュスクリプトのデュオ。ローマンの方はライトウェイトでかなり細く、グリフはジオメトリックをベースにやや変わっている。大文字しかないが、小文字部分にはオルタネートが割り当てられている。傾いたイタリックと2種。スクリプトの方は毛足の長い筆で書いたようにラフでコントラストやかすれが強いタイプで、雰囲気がぜんぜん違うので組み合わせとしては結構めずらしい。オルタネートはまったくなくいたってシンプル。
またまた流行りのヤツを紹介。ローマンとカッパープレートスクリプトのコンバイン書体。ローマンの方は繊細かつ幾何学的で、システマチックな感じがするが、対象的にスクリプトは見ての通りくるくる回ってスワッシュも優雅である。オルタネートやリガチャーは皆無なのが潔い。発表が約2年前と結構前で、今のブームとは関係ないっぽい。先見の明があったという事だろうか。小文字はなく1ウェイトのみ。
高級感のあるローマンキャピタル系ディスプレイサンセリフ。2015年に紹介したセリフ書体の Turquoise のサンセリフ版で、実に9年ぶりに親戚ができた模様。元の平筆で書いたローマンキャピタルからセリフを取り除いた、という感じの書体で、元々がステムがくびれており、おかげでフレアセリフのようになっている。ゴージャスな雰囲気はそのままに、今っぽく仕上がっていると思う。もちろんスワッシュオルタネートは健在。今回はステムの一部が抜けたインライン版もファミリーに追加された。ただいま50%オフセール中。
本日『フォントの日』らしいのだが、だからといってこの日にふさわしいフォントとか別にないので、普通に目についたものを紹介する(笑)。フレンチカジュアルのかわいらしいカリグラフィースクリプト。いわゆるイタリックをだいぶカジュアルに崩したもので、大変かわいらしく仕上がっている。コントラストはかなり弱く、メタルペンではなくマーカーで書いたかのよう。グリフはひょいひょいと軽快ながら、あまり崩れてはおらず読みやすい。フォントもそうだが、プレゼンに使用しているイラストと非常によくマッチしているので、販売サイトの方でご覧になっていただきたい。ちなみにいわゆるフランスパンの「バゲット」は長いものだけをそう呼び、短くなると「バタール bâtard」と呼び名が変わるので注意。1ウェイト。