ヴィンテージ感あふれるイタリックディスプレイ。カリグラフィースクリプトっぽい大文字と活字イタリックっぽい小文字のセットで、アウトラインがインキが滲んだようにポタッとしていて古めかしい。xハイトが割と大きく、デコラティブなのは大文字だけなので結構読みやすい。オルタネートもないのでこの手としてはシンプルで素直な書体である。スタイルが2種あって、アウトラインがさらに滲んだ Round があり、それぞれに Bold と2ウェイトずつ。
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カリグラフィーとタイプフェイスの中間のようなローマンディスプレイ。スウェーデンやフィンランドなど北欧のカリグラファーのスタイルを参考に作成された書体だそうで、四角いフォルムが特徴的。ストロークはブロードペンで書いたようなコントラストが付いており、デフォルトはタイプフェイス然としているが、オルタネートにはよりカリグラフィックなグリフが多数ある。非常に筆者好みの書体。名前はフィンランド語で「四角」の意。1ウェイトのみ。
クラシカルでデコラティブなカッパープレートスクリプト。古典的なグリフ本体にくるくるとカールする大きなスワッシュが特徴的な書体で、大変優雅かつ気取りすぎずかわいらしさもある。総グリフ数は600強と最近の書体としては普通。こういう書体を使う時オルタネートで思う存分遊びたくはなるが、ぶつかることも多いので注意とセンスが必要ではある。レギュラータイプと傾きが強くなった Italic の2スタイル。
本日より9月(ひでぶっ)ということでこちら。ゆったりフェミニンなモダンカリグラフィースクリプト。大文字がかなり大きく、アセンダーとディセンダーも長いので、かなりゆったりしたストロークで柔らかい雰囲気を持っている。というぐらいしか特徴はないよくある書体である。オルタネートはまったくない模様。ただいま20%オフセール中。
これまた変わったスタイルのカリグラフィーイタリック。一見カッパープレートにしか見えないほど繊細なストロークを持った書体だが、コントラストの付き方やループやコネクションがないところから一応イタリックに分類できるだろうかという感じ。通常は滑らかにするカーブの一部がぎこちなく折れ曲がっていて非常に個性的。大文字のスワッシュオルタネートにはカッパープレートのスタイルをふんだんに取り入れている。とにかくなんかすごく新しいステキな書体。1ウェイト。
ブラックレター風味を多分に含んだカリグラフィーフォント。大変時代感のある中世風味の書体だが、よくよく見ると非常に変わっていて、少なくとも筆者は見たことないタイプである。幅の広いブロードエッジのペンで書かれたようではあるが、多くのストロークが角度が通常とは逆になっている。このフォントは多言語対応になっていて、アラビア文字やヘブライ文字なども含んでいるが、その辺のストロークが採用されているのかもしれない。とにかく非常に興味深い書体である(多分筆者は買う笑)。4ウェイトある他、ストロークがくり抜かれた Engraved と、植物的なオーナメントが付いた大文字のみの Initials がファミリーにある。
なんか不意にこの書体を見かけたので紹介。ラフなカリグラフィーヒューマニスト。15世紀頃に現れたヒューマニスト体を元にデザインされた書体で、往時のものよりはかなり細めのウェイトで、グリフも結構ラフでカジュアルになっている。エッジもガタガタでラフな紙に書いたような雰囲気があり、「パピルス」の名にふさわしい。ちなみにこの書体は以前は Mac に標準搭載され、またかなり多用されたために「もういいよクソダセェ」と欧米のデザイナーからは Comic Sans と同じぐらい嫌われていた(笑)。とはいえ、映画「アバター」のタイトルロゴの元になっていたり、徐々に復権の兆しはあるかと思う。筆者は結構好きな書体。1ウェイト。
古い見本帳を入手したので、それに掲載されていた書体を紹介。レトロエレガントなタイプスクリプト。20世紀初頭のドイツのタイプデザイナー Lucian Bernhard の作で、当時よくあった活字と手書きのスクリプトの中間のようなスタイルで、これを筆者は勝手に「タイプスクリプト」と呼ぶことにしている。全体的にカッパープレート風味で、文字にリレーションはないが、大文字は特にカリグラフィックで美しい。作例がなかったので、画像は見本帳をスキャンしたもの。とてもエレガント。Bernhard の書体はいくつものファウンダリーからデジタル化されているが、この書体はこの Elsner+Flake 版しかない。2ウェイト。
クラシカルでフェミニンなカリグラフィーイタリック。通常のスクリプトかと思いきやコネクションが取れておらず、活字のイタリックをカリグラフィックにしたような、双方をコンバインしたテイストの書体である。オルタネートはそれなりにある模様。変わってるのがファミリー展開で、ほんの少しだけウェイトや傾き具合を変えたバリエーションがあり、それぞれ3種ずつの組み合わせで全部で9種類となっている。名前は「私をトスカーナへ連れてって」という意味。
本日は七夕という事でこちら。織姫ことベガ(こと座一等星)の名を持つモダンカリグラフィースクリプト。よくあるスタイルの書体だが、他に比べてややコントラストが強くグリフもかっちり目だろうか。大文字にはオルタネートがないが小文字には大量にあり、中には画像のようにスワッシュの先にハートのような飾りが付いたものがある。リガチャーも20種ほど。1ウェイトのみ。