ゆったりしたエレガントなモダンローマンディスプレイ。この手の書体は最近よく出ていて、大体が背の高いプロポーションをしているが、これは珍しく横幅広めのxハイト大きめでちょっと変わっている。リガチャーが小文字には多めに用意されているが大文字にはまったくないので、使う際は小文字必須である。イタリックの傾きが強めなのも珍しい。1ウェイトのみ。
Category: Serif
本日は 925/1000 (92.5%) 銀の『スターリングシルバーの日』だそうなので(初めて知った)こちら。ヴィンテージ感あふれるディスプレイローマン。ややコンデンス気味の古典的なローマンで、アウトラインがややガタついている Rough、あちこち途切れている Stencil、フィルが荒れている Stamp の3種のスタイルがある。ちょっとしたグリフ違いのオルタネートや、クラシカルなリガチャーが多数ある他、この書体に似合うイラストが少々添付されていて、すぐにロゴが作れるようになっている。画像には大文字しかないが小文字もちゃんとあって、傾いたオブリークタイプもある。
イメージ通りエレガンスな(笑)ディスプレイローマン。見ての通りオルタネートが豊富な書体で、バリエーション豊かな文字組みが楽しめる。総グリフ数は500ちょいとそこまで多くはないが、記号や数字を除くほぼすべての文字にオルタネートがあるので、結構遊べるだろう。何よりスワッシュ付きだけではない、グリフ違いのものがあるのが良い。ファミリーはオブリークと2スタイルで、さらにそれぞれにアウトライン版がある。ただいま40%オフセール中。
2日続けてリガチャーの美しいスタイリッシュなローマンを紹介。コントラストは強いが、ブラケットが大きくアクシスも傾いており、オールドスタイルもしくはトランジショナルタイプと分類できるだろう。グリフはプロポーションが一部変わっていてそのまま組んでもおもしろいが、リガチャーが12種ほどあり、またいくつかの大文字にはオルタネートもあって、文字組みのバリエーションが楽しめる。名前はフランス語で「黒と白」の意。イタリックもあって3ウェイト。
リガチャーが美しいエレガントなディスプレイローマン。基本はゆったりした優雅なモダンローマンで、適度にウェイトがあって繊細なだけではないゴージャスさを醸し出しており、変わったリガチャーがそれに華を添えている。ただリガチャーの種類はさほど多くはないので、スペルによってはまったくこれが活きない事になるかもしれない(笑)。使うにはちょっと注意が必要だが、うまくハマれば大変効果的だろう。1ウェイトのみ。
本日は『シートン動物記』のアーネスト・シートン Ernest Thompson Seton の誕生日(1860)。シートンと言えば『狼王ロボ』、ということでウルフの名が入っている書体を。端整で大変かっこいい正統派オールドスタイルローマン。Garamond や Jenson、Griffo らの書体を参考にしたとあり、まさにそういったオールドスタイルの正道を受け継いだ大変素晴らしい出来である。ct や st などのクラシカルなリガチャーがあるのも筆者好み。イタリックの g に2階建てを採用してるのがめずらしいが、1階建てもオルタネートであるのでご安心を。本文用を想定しているようでファミリー展開は少なく3ウェイトと潔い。
久しぶりに出た超ビッグファミリー。なんと100種類を誇る大所帯書体である。サンセリフとセリフがあり、それぞれにコントラストの強弱があり、さらにそれぞれに字幅が5種ある。サンセリフはネオグロテスクタイプで、Low はほぼモノラインだが、High の方はかなりコントラストが強く、モダンローマンのセリフが取れた感じになっている。セリフの方はトランジショナルタイプで、Low と High の差はそれほどでもなく、オプティカルの本文用と見出し用程度。字幅は細い方から Compressed、Condesnsed、無印(通常幅)、Extended、Expanded がある。さらにそれぞれに5ウェイトで、2 × 2 × 5 × 5 で計100種。これだけあってなぜにイタリックがないのかは不明(笑)。
先日は『海の日』だったのでこちら。繊細でシックなローマンディスプレイ。全体的にややジオメトリック寄りの骨格だが、作例の A のように一部柔らかな曲線が入っていて、冷たい雰囲気を緩和している。e の斜めの曲線バーと g の変わったグリフが特徴的。大文字小文字ともにリガチャーが多少ある他、作例の E や O のように星が入ったオルタネートがある。1ウェイトのみ。
コンデンスで硬い印象のディスプレイローマン。セリフが大きくて刺々しく、骨格もなんだか無骨であまり親しみやすくはない書体。ディセンダーが和文書体の従属欧文のようにかなり短いのが特徴だろうか。全体的に無愛想だが(笑)、それがなんだかカッコいい。イタリックは傾きが強く、ややカリグラフィー風味が強い。重いウェイトはちゃんとコントラストが付いているが、それだとなんだか普通でこの書体の特徴が活きない気がする。コントラストの弱い細いウェイトを大きく使う方が良いように思う。名前は多分ベトナムの都市名。6ウェイト。
クラシカルとモダンが同居したディスプレイローマン。ブラケットの大きなやや角ばった印象のモダンローマンをベースに、ちょっとだけ変わったグリフのオルタネートを持っている。変化の仕方がカリグラフィックというかクラシックというかそういう雰囲気があり、なかなかゴージャス。19世紀から20世紀にかけて活躍したアメリカのタイプデザイナー、Morris Fuller Benton が1917年に発表した Invitation という書体を元にした、とある。ノーマルと Two の2種があるが、違いがよく…デフォルトのグリフが違うのかな? まあご自身で調べてほしい(笑)。ちなみにグラッパとはイタリア産のブランデーの事。9ウェイトある他、バリアブルもあり。