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Category: Serif

Rosalie

Rosalie

ゴージャス感のあるモダンローマンディスプレイ。フランスのゲランドにある中世に書かれた壁画の文字にインスパイアを受けて制作されたそうな。制作過程の詳細なレポートはこちらにあるが、それを見ると元の書体はアール・ヌーヴォーのようなかなりデコラティブなもので、そのニュアンスを残しながら装飾を削って洗練させてモダンローマンに仕上げている。途中で不採用になったグリフにも魅力的なものがあって、残ってればなーと思わなくもないが、まあこれが作者にとって正解なのだろう。イタリックもあって1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

Braxter

Braxter

ちょっと変わったモダンローマン。一見すると普通のモダンローマンのようだが、一部ストロークが柔らかくカーブしており、おもしろい効果を生み出している。a の頭のセリフなども随分変わっていてユニークである。全体的にはややずんぐりしたプロポーションで、あまり気取りすぎていないカジュアルなモダンローマンとなっている。イタリックはなんか機械的に傾けただけのようで、ちょっと質が悪く残念。ちゃんと作ってほしいなと思う。1ウェイトのみだがアウトラインバージョンがあり。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Ceraph

Ceraph

繊細でクラシカルなフレアセリフディスプレイ。ライトウェイトのローマンキャピタル風味を持った書体で、非常に繊細かつ優雅で美しい。コントラストは弱めで、セリフは普通のセリフではなくほぼフレアセリフのようになっているのが特徴。リガチャーを多く持ち、個性的な文字組が楽しめるようになっている。デザイナーは6年の歳月をかけてこれを制作したそうで、これがデビュー作でもあるそうだ。末恐ろしい人が出てきたもんである。名前はヲタクにはお馴染み、キリスト教の最上位天使・熾天使(seraph)から。1ウェイトのみだがイタリックもあり。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

Aglio Picasso

Aglio Picasso

本日はかのピカソ Pablo Picasso の誕生日(1881)なので、名前だけ同じなこの書体を紹介。鋭く大きなセリフが特徴的なモダンローマンディスプレイ。全体的にコンデンスなプロポーションのモダンローマンをベースに、やや変わったグリフをオルタネートに持った書体である。最近よく見るヤツかと思いきや、変形具合は大分おとなしい。リガチャーも少しある程度で、見た目ほど派手さはない。太めなのでゴージャス感はあるかも。ちなみに aglio とはイタリア語で「ニンニク」の事。なんでやねん(笑)。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2024
Publisher

Aida

Aida

背が高くクラッシーなモダンローマンディスプレイ。ライトウェイト+コンデンスなモダンローマンで、コントラストが強く細いストロークがヘアラインと化している。100種以上のリガチャーがあり、接合がヘアラインスワッシュで繋ぐというちょっと変わった手法を取っている。アクセント記号付きの文字にもリガチャーが用意されており、英語以外でも使いやすくなっている。イタリックと2スタイル。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

Apris

Apris

モダンだけどクラシカル、クラシカルだけどモダンなローマン。カウンターやxハイトが大きく骨格がゆったりした書体だが、セリフが鋭くコントラストが強めで印象はシャープ。a や f の頭や y のディセンダーの先など、通常はセリフが付かない部分にもセリフが付いているのが特徴でおもしろい。説明によると1850年頃にこのジャンルが現れたそうで、フランスでは Latine、ドイツでは Renaissance-Schriften または Etienne-Schriften、英国では Latin または Runic、アメリカでは Celtic などと各国で呼び名が違ったらしい。知らんかった…。イタリックもあって6ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。

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Design Date
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CT Ausetan

CT Ausetan

本格的な本文用オールドスタイルローマン。ヴァナキュラーな風味が薄いニュートラルな雰囲気で、どんなシチュエーションにも対応できる可読性の良い書体である。変わったところがないだけに、あまりに普通で、欧文で長文を組むことの少ない日本人にはあんまり魅力的には見えないと思う(笑)。まあでも Caslon に飽きたらこんなのも使ってみてはいかがだろうか。名前はかつてスペインのカタルーニャ地方にいたオーセタン人?の事らしい。6ウェイト。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

LD Fabiol Pro

LD Fabiol Pro

柔らかい雰囲気の端正なオールドスタイルローマン。ルネサンス期の活字書体をベースに制作したらしい。xハイトが小さく全体的な雰囲気はクラシカル。コントラストが弱くて目に優しく、骨格はあくまでスタンダードで読みやすい。字間がやや広めに取られているだろうか、その辺がちょっと現代テイストが入っていると思う。主に書籍を主体とした本文用に設計されているようで、ウェイトは2種しかなく、Bold にはイタリックもないと潔い。その分セットで買っても $150 と値段はお安め。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)

Isabella Grand

Isabella Grand

エレガントでクラシカルなモダンローマンディスプレイ(クラシカルなのかモダンなのか)。コントラストの強いやや重めのモダンローマンに、ヘアライン部のアクセントに小さなティアドロップがちょこっと付いている。ただそれだけだが、グリフもちょっと変わっていてなかなか面白い。組んでいてちょっとうるさすぎるなと思ったらノーマルなグリフのオルタネートもあるので、そちらに置き換えればいいだろう。大変ゴージャスで華やかな書体。イタリックもあり。

Category(s)
Design Date
2021
Designer(s)
Publisher

Caslonian

Caslonian

非常にクオリティが高く美しいキャスロン。フランスのタイプデザイナー、Jean François Porchez の手によるもので、2015年のプロジェクト開始から実に9年の歳月を経てリリースされた。散々制作され尽くした感のあるキャスロンを今更やっただけの事はあり、大変美しく素晴らしいものに仕上がっている。オプティカルファミリーで、S, M, L, XL の順にコントラストが強くなる。また Openface というステムがくり抜かれたディスプレイバージョンと、ルネッサンス期を思わせるオーナメント類も付属している。st や ct などのクラシカルなリガチャー(quaint)もあって、本格的なタイポグラフィが楽しめる。それぞれ7ウェイトずつ。

Category(s)
Design Date
2024
Publisher
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