Kickstarter でバックした William Addison Dwiggins の本が届いたのでこちら。アール・デコスタイルのジオメトリックなディスプレイ。かなり図形寄りな書体で字形を犠牲にしているが(笑)、まあそのテイストを楽しむべきだろう。元は同氏が装丁した本の表紙にあった文字をフォント化したもので、そこには当然アルファベット26文字しかなかったが、役物類を同じスタイルでデザインしたそうな。ちょっと使い所が不明だが、それは諸氏に任せる。1ウェイト。
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デコラティブかつクラシカルなカッパープレートスクリプト。やや太めでタイトなスクリプトで、スタイルは実にクラシカル。グリフは1000以上もあって、かなりバリエーション豊かな文字組が楽しめるようになっている。ノーマルな Regular と、星飾りが散りばめられた Star 1、その星飾りがさらにハデになった Star 2 の3種があるほか、ややリアルめのクラシカルなイラストアイコンが入ったものが別にある。皆さまメリークリスマス。
クリスマスツリーのボール型オーナメントに文字が入ったディスプレイ。ツリーによくぶら下がっているボールオーナメントに、手書きのレタリングによるサンセリフが一文字ずつ入ったディスプレイで、字のストロークにはモールのような装飾、ボールにはスターが散りばめられており、() や / などにはイラストアイコンが割り当てられている。無印と II があるが、II はちょっとだけ手を入れてリファインしたもので、デザインに大きな違いはない。どっちかを統一して使おう。そういえばこのボールには何の由来があるのかとふと思って調べてみたが、どうもはっきりしない。アダムとイヴのリンゴを表してるとかいう説もあったが多分こじつけで、どうやらホントにただの飾りっぽい(笑)。メリークリスマス。
おもしろジオメトリックサンセリフ。Kabel のようにジオメトリックながら変わったグリフの書体で、ただ組んだだけでも結構ユニークでおもしろい。そのまま組んでロゴになりそうである。雰囲気がクールながらややポップなので、スタートアップの他、子供向けにも使えるだろう。ロシア産らしくキリル文字もサポートしている。3ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。
素朴な北欧風の伝統文様が組み込まれたファンシーなディスプレイ。ベースはジオメトリックなラウンドサンズで、グリフ内に北欧で見られる伝統文様をシンプルにアレンジしたものが組み込まれたデコラティブな書体で、作例のような文様入りは Decorativ、これがない Regular、さらにところどころストロークが途切れた Stencil の3タイプがある。クリスマスにどうぞ。
アール・デコ風味のあるレトロなサンセリフディスプレイ。基本的にジオメトリックサンセリフだが、アール・デコの風味が加味されてユニークなグリフが多く、字によって幅にも大きな差があってなかなかおもしろい。サンプルは大文字のみだが小文字もちゃんとあって、そちらはよりユニークな感じになっていて、少し長めの文を組むとより効果があるだろう。1ウェイトのみ。
ユニークなスワッシュやリガチャーがおもしろいモノラインサンセリフディスプレイ。陸上トラック型の楕円をベースにデザインされたサンセリフで、見ての通りそれはそれはハデなスワッシュオルタネートやリガチャーを多数備えたホリデーシーズンにふさわしい可愛らしい書体である。ストロークの端が裁ち落とされた Regular と丸くなった Rounded の2種があり、それぞれにアウトラインのみのバージョンがあって計4種。これでクリスマスを彩ってみてほしい。ていうかもうクリスマスか…コワ。
長方形グリッドををベースにしたディスプレイサンセリフ。見ての通り長方形のグリッドに沿って構成されたグリフで統一されているが、角やストロークの端が丸くなってグリッドの硬さを和らげており、お陰でポップな印象になっている。ポッキーの日にふさわしいコリッとした書体。3ウェイト。
本日は緊急速報メールが来たと思うが『世界津波の日』だそうである。嘉永7年(1854)のこの日に安政南海地震が発生し、四国や紀伊半島を津波が襲ったそうな。2011年に日本で東日本大震災をうけて制定され(当初 3.11 だったが生々しすぎて却下)、2015年に国連でもそのまま採用されたらしい。
というワケでこちら。レトロゲームで使われてそうなスラブセリフディスプレイ。プロポーションが矩形いっぱいに収まるようになっており、昔のゲームで見たような書体そのままである。こうなっていたのにはプログラムで扱いやすいという事情があったにせよ、その制限がこういうスタイルを生み出すに至ったのはおもしろい。当時はドットデータだったがこのフォントはベクターデータなので、イタリックやボールドもある。字幅の広い Expanded もあり。作者はオランダ人だが、フォント名からして日本のゲームからヒントを得たのだろうと思われる。
某世界的ヒットホラーゲームにそっくりな名前のディスプレイ。基本はただのオールドスタイルローマンだが、あちこち変形しガタガタと不揃いになっている。ま、欧米で子供向けホラーというとこういう書体が定番である。大文字のみだがリガチャーがいくつかあり、また別にスクリプトで “with” や “of” といった頻出する単語を組んだ Catchword という書体もファミリーにある。加えてジャック・オー・ランタンや魔女、墓石などのベクターイラストと、ポスターの完成品データが付属している。すぐに使える便利なパックである。