ややコンデンスでダンディなオールドスタイルローマン(トランジショナルかも?)。「ネオクラシカル」をうたっており、確かに普通のオールドスタイルとはちょっと違うなという雰囲気はある。通常セリフは外側に対して沿って凹んでいるが、これはやや膨らみ気味である。可読性もよく、狭い空間に小さく組む新聞などで本領を発揮するだろうが、大きくディスプレイで使ってもカッコいいだろう。キリル文字もサポート。イタリックもあって10ウェイトで、Semi Bold だけデモ版が用意されており、無料でダウンロード可。
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本日は周波数の単位にもその名が残る物理学者、ハインリヒ・ヘルツ Heinrich Rudolf Hertz の誕生日(1857)。というワケでこちら。ローコントラストのオールドスタイル。硬い印象の書体で、古いドイツの地図に使われてた書体のスタイルを真似たそうな。セリフはブラケットがなくほんのりステム側が太くなっていて、作者は普通のセリフとスラブセリフの中間といった感じが特徴。理工系の文章に似合うと思う。6ウェイト。
なんかぬちょっとした(笑)ローマン。グリフはちょっとモダンなオールドスタイルだが、コントラストがかなり弱く、ストロークがぶつかるところやセリフが丸くなっており、アウトラインがインキが滲んだようにぼんやりしているのが特徴。雰囲気的には Essay Text に似てるだろうか。イタリックはカリグラフィーの雰囲気がやや強め。長文には耐えうるが、書籍一冊は無理だろう。せいぜい広告のボディコピーぐらいだろうか。キリル文字もサポート。7ウェイト。ただいま35%オフセール中。
すっきりして柔らかい印象のオールドスタイルローマン。xハイトは小さいものの、カウンターが広めでアウトラインのエッジが落とされ、正統派ながらあまりクラシカルに寄らない現代的なローマンである。イタリックは結構カリグラフィックで、特に大文字には小さなスワッシュの付いたオルタネートが用意されている。久々にオススメできる正統派である。9ウェイトあって、Thin があるのが今っぽい。Light Regular のみ無料でダウンロード可。ただいま60%オフセール中。
本日は「黒」に関する日がいっぱい制定されてるので、「黒い正方形」という名の書体を紹介。繊細で品の良い正統派本文用オールドスタイル。説明文がまったくなく、「どういう経緯で作られたのかは謎」となっていて正確な製作年も判らない(笑)。Garamond 風のエレガントな雰囲気があり、オールドスタイル数字やスモールキャップも備えており、本格的な長文にも耐えうる。4ウェイト。
ライトウェイトのシックなディスプレイローマン。一見コントラストの弱いただのオールドスタイルだが、よーく見るとアウトラインがぐらぐらに歪んでおり、謳い文句の “crooked” の通りとなっている。ストロークの交わる所がインクが溜まって滲んだようになっていて、それがレトロっぽさを生んでいる。ウェイトが3種あるが違いは微妙で、混ぜて組む事で粗悪な印刷のようになり、よりレトロっぽくなる。イタリックと2種。
本日は1969年にアポロ11号が月面着陸した日だそうな。降り立った「静かの海 Sea of Tranquility」にちなんでこちら。正統派本文用オールドスタイルローマン。ややライトウェイトの端正で美しい書体で、とにかく真面目で遊んだところがなく、「平静・平穏」の名にふさわしい。ルネサンス期の雰囲気をよく持っている。スモールキャップスとオールドスタイル数字もあり、本文組で困ることはないだろう。3ウェイト。
正統派ながら柔らかな印象のある本文用オールドスタイルローマン。xハイトが大きく、a が1階建てなのが大きな特徴。数字もオールドスタイルである。infant の名前通り、児童書のためにデザインされたものとのこと。イタリックがないんだが、児童書では使わないものなのだろうか。ちょっとよくは判らない。可読性は大変良好。5ウェイト。
クラシカルなオールドスタイルディスプレイ。コントラストが強いのでモダンローマンに見えるが、ウェイトの付き方を見るにオールドスタイルに分類した方がいいだろう。ファミリー展開も多いが、デフォルトでは字間がタイトな事もあり、ディスプレイ向き。大文字にはコンデンスで背の高いオルタネートがあり、作例のようにクラシックな文字組みが楽しめる。イタリックもあって7ウェイト。
本日は『ビスケットの日』らしいのでこちら。オールドアメリカンなローマン。かの Frederic Goudy が、National Biscuit Company のロゴとして1901年にデザインした文字を元に、1916年に制作したものとの事(元のロゴはこちらのブログで見られる)。この会社はのちに名前を略して改称しており、それがかの「ナビスコ」だそうである。ヴェネチアンをベースに Goudy らしいアレンジがされており、古き良きアメリカンな感じがしてとても良い。これに似合うオーナメントも多数グリフ内にある。イタリックもあって3ウェイト。