非常にクオリティが高く美しいキャスロン。フランスのタイプデザイナー、Jean François Porchez の手によるもので、2015年のプロジェクト開始から実に9年の歳月を経てリリースされた。散々制作され尽くした感のあるキャスロンを今更やっただけの事はあり、大変美しく素晴らしいものに仕上がっている。オプティカルファミリーで、S, M, L, XL の順にコントラストが強くなる。また Openface というステムがくり抜かれたディスプレイバージョンと、ルネッサンス期を思わせるオーナメント類も付属している。st や ct などのクラシカルなリガチャー(quaint)もあって、本格的なタイポグラフィが楽しめる。それぞれ7ウェイトずつ。
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ちょっと変わったモダンローマンディスプレイ。ストロークの一部が欠けていたり太さが突然変わったりしているおもしろい書体で、細いウェイトだと一見普通に見えるが、太いウェイトだと見ての通りその変形部分が際立つようになっている。オプティカルになっており、Text, Headline, Display, Poster の順でヘアラインが細くなってコントラストが強くなる。それぞれ7ウェイトあって28種ある他、バリアブルタイプもあり。名前は「麗子」とかだったりするのかどうかは不明(笑)。ただいま60%オフセール中。
可読性の良い本格的な本文用モダンローマン。字種が大変豊富で、各種アクセント記号や通貨記号を揃えており、キリル文字もサポートしていて、総グリフ数は1000を超える。オプティカルになっており、本文用の Text、大見出し用の Display、小見出し用の Subhead の3種が用意され、それぞれにイタリックもあって5ウェイトずつで計30種。ほか、バリアブルタイプのアップライトとイタリックも別にある。派手なオルタネートなどは皆無だが、とにかくスタンダードな優秀な書体だろう。ただいま60%オフセール中。
エレガントながら男性的なトランジショナルローマン。コントラストが強くモダンローマン風味があり、xハイトが小さく、そのためクラシカルな雰囲気がある。本文用とキャプション用があるという変わったオプティカル構成になっており、Caption の方はイタリックしかないが、本文用のイタリックよりちょっとだけ傾きが弱く、また字幅が広めになっている。1992年制作と古い書体のため字種は少なめだが、スモールキャップスとオールドスタイル数字はサポートしている。それぞれ4ウェイトずつ。
コンテンポラリーなセリフ書体。モダンとの違いはなんだかよく分からないが(笑)、取り敢えずそのように説明されている。確かに Bodoni などよりはオールドスタイルのようで、Century が現代的になったと言った方がいいだろうか。見ての通り、イタリックの f のディセンダーが真っ直ぐなのが特徴的(普通は左にカーブする)。オプティカルになっており、コントラストが強く見出し向きの Display と本文用の Text がある。Display は5ウェイト、Text は3ウェイト。バリアブルタイプも別売であるので、Adobe な人はファミリーで買う場合はそっちがいいだろう。
本格的な本文用モダンローマン。セリフがそれほど鋭くなく、コントラストはやや強いもののそんなにチカチカせずに読みやすい。xハイトは現代のものとしてはやや小さめ。ウェイトは2つしかないがオプティカルになっており、レギュラーの他、見出し用の Display とキャプション用の Micro がある。それぞれイタリックとウェイトが2つで合計12種。ただいま50%オフセール中。
ゴージャス感のあるディスプレイモダンローマン。オプティカルになっていて、コントラストの強さに S, M, L の3種があり、S が一番が弱く L が一番強い。L は小さく使うとヘアラインがすっ飛んでしまうが、S なら雰囲気を保ったまま可読性も確保できるようになっている。xハイトが結構大きめで、そのため優雅さはないが、高級感は確保されているように思う。スパイキーなセリフが特徴的。名前はフランス語でグラン・クリュと読み、「(ワインの)特急畑」という意味である。SMLそれぞれ6ウェイトずつ。ただいま60%オフセール中。