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Tag: #classic

P22 Operina Pro

P22 Operina Pro

本日は『世界カリグラフィーの日 World Calligraphy Day』らしいのでこちら。古典的カリグラフィーイタリックのデジタル版。16世紀にヴァチカンで書記をしていた Ludovico degli Arrighi が著した La Operina(小品)というカンチェッレレスカ体 Cancellarescha の教則本から起こした書体である。カンチェッレレスカとは「公文書体」みたいな意味で、現代ではまぁイタリックと呼ばれてるヤツのこと。おそらくはこの本が世界最古のイタリック体の教本である。わずか32ページの小さな本で、検索すればあちこちで高解像度のスキャン画像が見られる(例えばここ)が、日本ではフランチェスカ・ビアゼットン氏の『美しい痕跡―手書きへの讃歌』という本に付録として和訳とともに掲載されているので、興味があれば参照してほしい。

Category(s)
Design Date
2003
Publisher

Colonna

Colonna

品の良いクラシカルなインラインディスプレイ。制作年が1926年なので当時は最新だったかもしれないが、100年経とうとする今となっては大変クラシカルで美しい書体。英国の名匠スタンリー・モリソンの手によるもので、碑文の雰囲気を持ちながら字幅がぐっと広がって骨格ががっしりしていつつも、インラインによりエレガントに仕上がっている。Microsoft Office にはこの書体が付属してるとかしないとか。明日27日には東京の印刷博物館にてこの書体の活字を用いたワークショップがあるらしいが、行けなくて悔しいのでデジタルで組んでみた(笑)。大文字しか使ってないがちゃんと小文字もあり。

Category(s)
Design Date
1926
Publisher

Artifex CF

Artifex CF

端正なオールドスタイルローマン。骨格は割とスタンダードだが、アウトラインが若干変わっててやや不安定な曲線となっており、どことなく古い活版印刷のニュアンスがある。イタリックはさらに古風。字種が非常に多く、ギリシャ文字とキリル文字もある他、各種数字や記号類も多数あり、計1200を超える。ウェイトは8種あるがウェイト差は微妙で、本文用途に特化しているのが伺える。が、アウトラインが変わってるので大きく使ってもおもしろいだろう。

Category(s)
Design Date
2020
Designer(s)
Publisher

Middle Earth

Middle Earth

本日はちょうど年の真ん中。平年は正午だが、閏年の今年は7月2日になった瞬間の午前0時が1年の真ん中にあたる。というわけでミドルの名が入ったこちらを紹介。カリグラフィーでいうアンシャルやインシュラーの風味があるディスプレイ。ミドルアースとはトールキンファンにはお馴染み、『指輪物語』『ホビットの冒険』などの舞台である「中つ国」の英名である。なので英国風味のある書体となっている。全体的には活字っぽくはありながらもカリグラフィーの要素が強く、大文字と小文字が同じ大きさがのユニケースでデザインされていることも、よりクラシカルさを強めるポイントとなっているだろうか。ちょっとだけ傾いたイタリックがあって5ウェイトあるほか、バリアブルタイプもある。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Anziano Pro

Anziano Pro

クラシカルな正統派本文用オールドスタイルローマン。作者がスウェーデン語版の『指輪物語』初版を購入した際、Berling で組まれた本文を見て感動して制作したとの事。Berling の(おそらく)ベースとなった Weiss も参考にしたとある。セリフがやや小さめで太く、また J や R のテーパードになっているところも少し太めで丸く処理されており、小さな本文サイズでチカチカしないようにという配慮だと思われる。また画像にあるようにルネサンス風のオーナメントも付属しており、全体的にホントにクラシカル。ウェイトは2ウェイト、しかも Bold にはイタリックもない、という完全に書籍本文を意識したセットとなっている。

Category(s)
Design Date
2021
Designer(s)
Publisher

The Penguin

The Penguin

本日『世界ペンギンの日 World Penguin Day』だそうなのでこちら。ほにょんとしたネコ足が特徴的なローマンディスプレイ。基本的にはモダンローマンで、見ての通り一部のステムがネコ足テーブルのように S 字にくねっており、ガーリーな雰囲気を醸し出している。一部の小文字にはクラシカルなリガチャー(quaint)があり、より派手な演出をすることが可能。ではあるが、やり過ぎないようネコ足になっていないグリフもオルタネートで用意されているのが親切である。しかしこれなんでペンギンなんだろね(笑)。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2021
Designer(s)
Publisher

Arno Pro

Arno Pro

本格正統派本文用オールドスタイルローマン。15~16世紀イタリアのルネサンス期の書体を元にしたそうで、これぞヒューマニストオールドスタイルというような王道の書体である。字種がハンパなく多く、ギリシャ文字やキリル文字は当然のこと、複雑な記号を要するものも幅広くカバーしており、オーナメント類もあって総グリフ数は2800を超える。イタリックは通常のもののほか、かなりカリグラフィックに寄ったスタイルもオルタネートにある。オプティカルファミリーで5種に分かれており、それぞれ3ウェイト(Display のみ4ウェイト)ずつで計32種。個別購入できる他、Adobe Fonts でも配信中。ちなみに名前の「アルノ」は、イタリアのフィレンツェにある川の名前。中西アルノって歌うまいよね…。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher

Classique

Classique

名前の通りクラシカルなスコッチローマン。18世紀の書体見本を参考に制作されたそうで、コントラストの強いオールドスタイルで、ベースライン上のセリフがぐっと反っているのが特徴。ティアドロップの付いた繊細なスワッシュオルタネートを多数持っており、往時の雰囲気を再現できるようになっている。オプティカルで、レギュラーの他やや太めの Text、コントラストがさらに強くなった Display がある。それぞれ5ウェイトずつで計30種。ただいま60%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

Snell Roundhand

Snell Roundhand

定番カッパープレートスクリプト。17~18世紀英国のカリグラファー、Charles Snell の筆致を元に制作された書体で、 George Bickham の Bickham Script、George Shelly の Shelley Script と並ぶ名作である。他の2書体に比べゆったりとしたカーブが特徴で、ラウンドハンドの名にふさわしいスタイルとなっている。が、人気がないのかこれだけ Pro 版になっておらず(笑)、オルタネートがないのが残念。まあでもその分使いやすくはある。3ウェイトあって、かなり太い Black があるのがちょっとめずらしい。

Category(s)
Design Date
1965, 1990
Publisher

ITC Galliard

ITC Galliard

やや刺々しい印象の端正な名作ローマン。16世紀フランスのパンチカッター、ロベール・グランジョン Robert Granjon の書体を元にしたトランジショナルローマンで、やや強めのコントラストと鋭いセリフが特徴的で、特にイタリックはシャープな印象が強い。なので、ツルツルなものよりは風合いのある紙に印刷した方がいいのかなという印象がある。長文も組めなくはないが、端物の方が似合うだろう。本日はガリレオ・ガリレイの誕生日らしいので、名前が似てるこちらを紹介してみた(笑)。4ウェイト。

Category(s)
Design Date
1978, 2001
Designer(s)
Publisher
ITC
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