オーガニックなサンセリフディスプレイ。ややカリグラフィー風味のあるグリフとストロークをしているサンセリフで、作者はアール・ヌーヴォーの風味を取り入れているとしているが、あんまそうは見えない(笑)。まあほんのりあるかな、という感じ。コントラストがあって不意に曲がるストロークが特徴的。可読性が良く、割と長文を組んでも読みやすい。名前はジャガイモが原料の北欧の蒸留酒のこと。語源はラテン語で「命の水」らしい。9ウェイト。
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本日はベースボール記念日らしい。1846年のこの日、公式記録が残る一番古い野球の試合がニュージャージー州で行われたとか。ただ特に記念日として祝われてる事はなさそう(笑)。それはさておき、メジャーリーグの試合では7回に必ず Take me out to the ball game という曲が流れるのでこちら。レトロなスラブセリフディスプレイ。作者はアール・ヌーヴォー風味だと説明してるが、どちらかというとアール・デコのような…まあいいや。ともあれジオメトリックでコントラストがあり、大きなセリフが付いているのが特徴。なんとなくビデオゲームなどにも使われてそうな雰囲気の書体である。オブリークと2スタイル。大文字のみ。
アール・デコ/ヌーヴォー風味のある多言語対応サンセリフ。コンデンス気味のジオメトリックベースで、ややオーガニック風味が加味されておりアール・デコとアール・ヌーヴォーの中間のようなテイストを持っていながら、レトロではなくモダンな雰囲気を持っている不思議な書体。多言語対応になっており、ラテン文字はもちろん、ギリシャ文字・アルメニア文字・ヘブライ文字・グルジア文字・キリル文字と6種もの文字体系に対応していて、総グリフ数は2000を超える。普通にデザインがいいので、ロゴにもいいと思う。名前は「ソナチネ」の単数形。10ウェイト。ただいま30%オフセール中。
どんなに現実を否定しようとも今日から11月なので(涙)こちら。アール・ヌーヴォー/デコ風味のあるセリフドゴシック。ほぼモノラインの平たいプロポーションのサンセリフに、ほんの僅かのセリフが付いている。グリフはやや変形していてレトロ感満載。画像には大文字しかないが、ちゃんと小文字もあるのでご心配なく。大文字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートやリガチャーがちょこっとあり。1ウェイト。
以前紹介したレトロクラシカルな PGF Elyss にサンセリフ版が出た。あちらは3スタイルのミクスドファミリーだったが、こちらはシンプルに1種類のみ。コンデンス幅なのは変わりなく、というか骨格はそのままにサンセリフにした感じ。コリッとして現代的に仕上がっているが、骨格はクラシカルなので新しくも目に優しい雰囲気に仕上がっている。おもしろいリガチャーもいくつか用意されているので、ロゴなどにも力を発揮するだろう。PDF で見本が用意されているので一見の価値あり。7ウェイト。ただいま60%オフセール中。
アール・ヌーヴォー/アール・デコ風味のヴィンテージ感あふれるエレガントなディスプレイ。植物的なデコラティブな曲線が特徴のアール・ヌーヴォーと、変わったプロポーションのジオメトリックが特徴のアール・デコをうまくコンバインさせた書体で、なんか見事だなとしか言いようがない。全体的なプロポーションは細長く、オルタネートも豊富でバリエーション豊かな文字組が楽しめるようになっている。多分だが筆者は買う(笑)。名前はスペインはマドリッドにあるソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)から。同館はアール・ヌーヴォーやアール・デコのコレクションが豊富だそうな。
なんつって分類していいかよく分からないヴィンテージ風味のあるディスプレイ。アール・ヌーヴォーまたはヴィクトリア朝風味のあるデコラティブなイタリックをベースに、ハデハデなスワッシュやリガチャーが多数用意された書体で、レタリングスクリプトの風味もあるせいか、レトロというかヴィンテージ感と、どことなく暑苦しくてアメリカンサマーな感じもあるかなという印象。6ウェイトあるが、ウェイト差はかなり微妙で、ほぼ誤差である(笑)。白抜きにしたりサイズが小さくなったりする時に微調整で使うようになっていると思う。名前の entangled は「もつれる・絡まる」といった意味。
レトロ感あふれる可愛らしいローマンディスプレイ。モノクロのサイレント映画にインスパイアされたと説明にある。骨格がちょっと歪でユニークで、アウトラインはわずかにラフ。どの字にも最低ひとつはオルタネートがあり、おもしろい文字組が楽しめる。全体的にアール・ヌーヴォー風味もあるが、ほぼコントラストがないのが現代的かなという感じ。名前は「血縁」とか「親類」などの意味があるが、なんでそうなのかはよく分からない。1ウェイトのみ。
アール・ヌーヴォー風味のあるディスプレイローマン。ベースはやや幅広でコントラストの強いオールドスタイルローマンで、あちこち曲線が入って植物的なニュアンスが加味されている。デフォルトはそこまでクセは強くないが、オルタネートにぐにゃぐにゃ曲がったグリフがあって、それらを組み合わせてクセの強弱を加減して使えるようになっている。怪しい雰囲気があるので、水商売や酒などに似合うかも。名前の意味は聖櫃とか方舟とか、キリスト教に関係する何か(よくは知らん)。1ウェイトのみ。ただいま65%オフセール中で今日現在のレートで1,300円ぐらい。
ハロウィンも近いのでケルティックなものを。現代的にアレンジされて使いやすくなったインシュラー。元はドイツのクリングスパー活字鋳造所が1909年に発売したもので、デザイナーの Otto Hupp の名をとってこの名がある。カリグラフィーのインシュラーやアンシャル書体を模したフォントはちょっとクセが強いものが多いが、これは当時流行していたアール・ヌーヴォー風味を取り入れ、かつローマン風味にアレンジされていて、このテとしてはかなりキレイめにまとめられていて使いやすいだろう。雰囲気もエレガントである。2ウェイト。