これの活字を2文字だけ買ったので紹介(笑)。1917年にアメリカのタイプデザイナー・Frederic W. Goudyがデザインしたイニシャル。使い方はドロップキャップスと言って、この説明文のように長文を組む際に最初の一文字だけデカくするスタイルがあるが、あれに使用する。決してこれだけで単語や文を組んではイケナイ(いるかそんなヤツ?)。実は結構前にCloister Initialsとしてデジタル化されているが、最近になってバージョンアップし、文字部分と装飾部分がセパレートになって色分けが容易になった。日本では何とも使用しづらいとは思うが、ま、お好きな方はどうぞ。
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130以上の豊富なリガチャーを持つジオメトリックサンセリフディスプレイ。このテのものはITC Avant Garde Gothicという偉大な先達があるが、意識されてるのは間違いないだろう。こちらはより女性的になっている。3ウェイトあるが、一番太いものでさえ普通の書体だと Thin 相当なので、小さく使うのは危険。オールキャップスで小文字はない。女性ファッション誌などにどうぞ。読み方は [sey-vee-nyey] らしい。カタカナにすると「セヴィーニェ」かな。
碑文系好きが止まらないのでまたも紹介。リガチャーが豊富なインペリアルキャピタルローマン。代表格のTrajanに比べるとやや刺々しくて硬い印象である。珍しいのはローマ数字のグリフがある事。和文フォントには入っているが、それと同じコードの部分に割り当てられている。ウェイトはレギュラーとボールドの2種あるが、他に字幅の狭いコンデンスバージョンがある。大文字だけで組むと行長が長くなりがちなので、こういうのは助かると思う。え~び~でぇ~ あいりっすんとぅまいは~♪
昨日のTypodariumの書体。15世紀後半のドイツの芸術家、Daniel Hopferの作品を元に制作された書体だそうな。ルネッサンス期の雰囲気満載のデコラティブなローマンである。小文字はなく、オーナメントはドラゴンとペガサスぐらいだが、ウクライナのファウンダリーらしく、キリル文字もセットに入っている。ファミリーにはステムにドットが入ったものと、それぞれがセパレートになったものがある。
色んな布にシルクスクリーン印刷したような「かすれ」を表現したディスプレイ。プリントTシャツでは定番のPhotoshop加工だが、その加工の手間を省ける便利な書体。かすれの種類は3種類あり、それぞれにウェイトが設けられているが、「ウェイト」とは言っても太さではなくかすれ具合の粗さでもって分けられている。まったくかすれのないソリッドなものもあり。アイコンやオーナメント類も揃っているが、小文字はない。名前はミネソタ州にある町からとったものらしい。元々全ファミリーで$49と安いが、投稿時点ではセール中でたったの$9。お早めに。
名前はトレンドだが、ちょっとレトロ風味のある可愛らしいディスプレイ。サンプルイメージには文字に影が付いてるが、これ加工して付けたものではなく、元々付いている。オーナメントもファミリーの一部だ。ファミリーにはノーマルなものはもちろん、スジが入ったインラインと影だけのものがあり、影もシェードが入ったものとソリッドがある。更にサンセリフも揃ってる。これとは別に、手描き感の強いバージョンもある。こんだけ楽しい書体だが、私は購入したものの全然使ってない(笑)。何で買ったんだっけ…確か90%オフの時だったかな。
また碑文系書体の紹介。偏ってるなぁ…まぁいいや。見ての通り、古代ローマの碑文書体のプロポーションを持ったサンセリフ。なかなかありそうでなかった書体。クラシカルでありながら古すぎず、現代ではこの方が使い勝手がいいかもしんない。名前が同系統の代表書体・Trajan のパクリじゃね? とか思った人は勉強不足。そもそも Trajan もトラヤヌス帝の記念柱の碑文から取ったからそうなっているだけ。この碑文はタイポグラフィの教科書を開けばほぼ必ず出てくる。すべてのオールドスタイルローマン大文字の基本である。
どうでもいいけどサンプルイメージの WHITH って WITH の誤植では…。
もうゴールデンネタが切れた(笑)ので別のものを。『5月の花』(May flower)という言葉がある通り、ヨーロッパでは5月は花の季節。ということで華々しい書体を紹介する。見ての通りのお花畑なイニシャル。長文の一番最初の1文字だけ大きくする Drop Caps という手法で使うのが一般的だろう。決してこれだけで単語や長文を組んだりしないように(そんなヤツいるか?)。文字の入っていないオーナメントだけのものもあり、お気に入りの書体の下に敷くのも良い。
ちなみに英国には March winds and April showers bring forth May flowers (3月の風と4月の雨が5月の花を咲かせる)という諺がある。その通り英国では3月は強い風が吹き、4月は雨ばかり。しかしその風が種を運び、水を得るからこそ花は咲く。つまりツラいことがあるからこそ花は咲くのだという教訓である。…説教臭い?
使い道もないのに昨日この書体を衝動買いしたのでご紹介(笑)。オールキャップスのディスプレイ。全体的に重めのウェイトで、小文字(?)は普通のサンセリフだが、大文字(?)にはちょっとしたスワッシュが付いている。また大文字のベースラインが下がっており、小文字は大文字の中央付近に組まれる。そのまま組んでロゴになりそうなおもしろい書体。これに似合うちょっとしたオーナメント類も揃ってる。何となくラテン系で酒の匂いがする(ブドウとおぼしきオーナメントあり)ので、イタリアンやスペイン・南米料理の店や食品・酒類のパッケージなどに良さそう。ただいま50%オフ。













