超有名古典的?ネオグロテスクサンセリフ。角の丸い四角をベースにした書体で(こういう形を squarish と表現するらしい)、’80年代ぐらいまでは結構多用されており、特にスポーツ分野でよく見たような気がする。今となってはレトロテイストを表現するのに適した書体となっているが、2012年頃に字種やファミリーを拡張して Next という名が付いてリニューアルされた。この作業には日本人の小林章さんも加わっている。字幅に5種類あって、イタリックもあって5ウェイトずつで計50種。
Category: Sans Serif
オーガニックなウェーブが特徴的な柔らかいサンセリフ。ジオメトリック+ネオグロテスクをベースにした書体で、見ての通りストロークの一部がふよっと波のようにカーブしている変わった書体である。とはいえちょっと変形しているとはいえカウンターが広めで目に優しく読みやすくなっている。グリフもやや多めでウェイトも8つもあり、さすがに書籍はムリでも、ある程度の長文には耐えられるだろう。ただいま30%オフセール中。
コリっとしてスッキリした読みやすいサンセリフ。クセのないモダンでクリーンな書体で、モノラインのコリっとした感じがセロリのよう。大変可読性がよく、字幅にノーマルなものとやや細い Condensed の2種類があり、後者はサイン用途に使えると思う。大きな特徴として字種の豊富さがあり、ラテン文字(アルファベット)はもちろんのこと、ギリシャ文字やキリル文字、グルジア(ジョージア)文字やアルメニア文字、果てはヘブライ文字やアラビア文字までサポートしていて、グリフ数は2800を超える。近頃は分断を煽る不遜な輩がびこっているが、かのウクライナからこのように多くを包み込むような書体が出ていることは大いに意味があるだろう。みんな、選挙行こうな。
大変ユニークなグリフを持つサンセリフディスプレイ。見ての通り通常とは異なるグリフのサンセリフだが、最近流行りの変形系ほどがっつり変わってる訳ではなく、ちょっとポップかなという感じの変形具合。リガチャーやオルタネートもそれなりにあるが、オルタネートの方にノーマルなグリフがあったりするのはやはり変わってる証拠だろう。イタリックもあって7ウェイトもあるという本文用書体のようなファミリー展開だが、やはり長文には向かない(笑)。
手書きの跡が強く残っている柔らかなサンセリフ。と言っていいのかよく分からないが、Palatino Sans のように手書きのニュアンスが強い書体で、作者たちはカリグラフィーを学んだ後、Robert Slimbach の Cronos を大いに参考にして制作したそうだ。ストロークは中央が細く端が丸く膨らんでおりながら筆をスッと抜いたような感じもあって手書き風味があるが、骨格そのものは活字っぽい。ハイブリッドされた書体である。イタリックもあって7ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。
モダンでややヒューマニスト寄りなジオメトリックサンセリフ。クリーンでスッキリした可読性の良いサンセリフで、g や y のディセンダーが右から左にくっとカーブしているのが特徴。基本的にはジオメトリックをベースにヒューマニストのテイストを加味しており、より読みやすくなっている。スタンダードなグリフ以外にオルタネートに変わったものもあり、また個性的なリガチャーもいくつかあるので、ロゴデザインなどにも力を発揮すると思う。名前はトキソウというランの一種のことらしい。9ウェイト。ただいま30%オフセール中。
ややクラシカルな感じのするネオグロテスクサンセリフ。これと言って変わったところはないスタンダードな本文用サンセリフで、スタイルとしてはミッドセンチュリーというかまあちょっと古いかなという感じ。強いて言えば a が2階建てなのが特徴だろうか。可読性は結構良い方だと思う。名前は「~よりマシなサンセリフ」という意味で、結構強気で方々にケンカを売ってる感じがする(笑)。イタリックもあって8ウェイト。ただいま60%オフセール中。
本日『和菓子の日』だそうなのでこちら。かわいらしいジオメトリックラウンドサンズディスプレイ。真円ベースのコロッとしたジオメトリックで、字として可読できるギリギリまで単純化されており、大変シンプル。ストロークの端は丸くなっているいわゆる丸ゴシックである。大文字のグリフはあるが小文字とほぼ同じ大きさで、実質ユニケースとなっている。画像は一番細い Light で、3ウェイトあって太い方は割と太いので、ロゴとしても使えるだろう。
クラシカルで品の良いサンセリフ(?)。碑文風味のあるクラシカルな骨格のグリフで、ほぼほぼモノラインのストロークにほんの僅かなセリフ…のようなものが付いている。フレアセリフと言った方が良いかも。アメリカの巨匠、Frederic Goudy が1921年に発表した書体をデジタル化したものだそうだ。デジタル化にあたりスモールキャップスを追加し、1つしかなかったウェイトも増やした。スモールキャップスのxハイトが結構小さめでこれまた品が良いので、大文字だけよりはそっちも含めて組んだ方がいいかもしんない。7ウェイト。
本日はジャズの帝王マイルス・デイヴィス Miles Davis の誕生日(1926)らしいのでこちら。質の良いエレガントなジオメトリック風味のあるグロテスク。xハイトが小さく a や g が2階建てで、それが優雅な雰囲気を醸し出しているが、カウンターは結構広めで視認性は良好。ジオメトリックに見えるが細かく見るとそうではなく、全体的にモダンで大変シュッとしていて美しい。この作者はちっとも知らなかったし制作したフォントも少ないが、これだけ腕があるならもっと作ってほしいなと思う。イタリックもあって7ウェイト。