筆者が毎年、というか毎日眺めている書体。というのも、ANDO GALLERYが毎年発行している葛西薫氏デザインのカレンダーに使用されている書体がコレなんである(多分)。筆者は毎年これの罫線なしを購入し、デスクの横の壁にかけてある。一度罫線アリを買ってみたが、違和感があってやめた。欧文書体好きは分かると思うが、欧米の表組みは罫線が最小限に抑えられている。縦線はまずないどころか、ヘッダーとフッター以外は横線を省いたものさえある。対して日本人は、すべてのマスにタテヨコびっちり線を入れるのが常だ。これについて、「日本人はつくづく小さい枠に収まるのが好きな国民である」という記述を何かで読んでからというもの、自分は収まってなるものかと、極力罫線を使わず表組みするようにしている(笑)。ははん。ちなみにURW++版、Elsner+Flake版もある。