読みやすいスッキリしたブラックレター。通常ブラックレター(ゴシック)というとゴチャゴチャして読みづらいものが多いのだが、これはかなりギリギリまで装飾を省きながらもちゃんとブラックレター風味を残しており、ヴィンテージ感はしっかりある。古き良きアメリカンなテイストも感じられるものとなっている。ビアパブのほか、野球チームのロゴなどにいいだろう。1ウェイトなのがちょっともったいない。太いのも欲しいかも。
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Paul Shaw (編) /
The MIT Press /
2015年
ローマンキャピタルについて書かれた本。20人を超える方々からの寄稿を集めたもので、例のトラヤヌスの碑文の解説は元より、そこから派生して Eric Gill や Hermann Zapf らのこれに近い書体を紹介・解説している他、John Stevens を始めとするローマンキャピタルを得意とするカリグラファーらの作品の紹介などなど。立野竜一さんとの共作、Stevens Titling も紹介されている。図版がかなり多くデザインも美しく盛りだくさんの内容で、かなりおススメの本である。そんなに厚い本ではないが、全部アート紙でずっしりと重い。これが2000年の重みか、なんてな事を思う。なぜかマサチューセッツ工科大出版局から出版されている。