カレン・チェン 著,白井敬尚 監修,井原恵子 翻訳 /
グラフィック社 /
2021年
かなり詳細に書かれた欧文書体デザインの教科書。ちょっと見ないレベルで詳解された書籍を見つけてしまって興奮冷めやらない。とにかく、すごくすごい(語彙力)。アルファベット(ラテン文字)を約物を含めて1文字1文字、しかもセリフとサンセリフに分けて詳細に図解している。著者はフォントこそ作ってないようだが(見つからず)、シアトルのワシントン大学で教鞭をとっている。つまり「教えることのプロ」であり、そういう方が書いただけあって非常に細かく解りやすい。フォントを作ってみたいと志す方は、ぜひとも入手しておきたい一冊である。惜しむらくは邦題がちょっと本題とズレてる感じがするところ。素直に「タイプデザイン」や「フォントデザインの教科書」とかでよかったんじゃないかと思う。それとも表紙の「designing type」は実はタイトルとして生きてるのにネットショップのデータ上は無視されてるんだろうか…。訳者は先日紹介した『レタリングマニュアル』と同じ方。