ローマンキャピタルがベースになっているローマン。作者が幼少時代を過ごした英国南東部、Monkton Combe での体験からインスピレーションを得たとあるが、一体どういう体験をしたのかは不明(笑)。どうもあの辺にも碑文が残っていた…ようである。碑文系の特徴としてコントラストは弱めだが、プロポーションはさほど碑文しておらず本文用に近い。通常は小文字やイタリックはないものであるが、これには用意されている。イタリックはなんとなく筆のニュアンスがあって特徴的。葉っぱのオーナメントがあるが、これなんだろう。アーカンサスかな。ウェイトは4つあるが制作年が古いので、ウェイトによって Pro 版と Std 版が入り混じっているのがなんかややこしい。ちょっとまとめて欲しいなと思う。
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1846年の今日、色々な計算で予言されていた海王星の存在が初めて確認された日だそうである。本来海王(神)=ネプチューンなのだが、そのものズバリの書体が見つからなかったので、ギリシャ神話でネプチューンと同一視されているポセイドンの名を持つ書体を紹介する。すべてのステムが波打っている変わったローマンである。結構クセが強いかと思いきや、意外と読みやすい。イタリックは水槽の向こう側にでもあるかのように見えるのがおもしろい。セリフは直線的で太く、ブラケットもないのでスラブセリフと分類できるかもしれないが、なんとなく雰囲気はローマンなのでローマンて事にしといてくれ。