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ITC Lubalin Graph

ITC Lubalin Graph

昨日はセンパトを優先してしまったが、実は3月17日はアメリカのグラフィック・タイプデザイナーのハーブ・ルバリン Herb Lubalin の誕生日(1918)。というワケで氏の書体を紹介する。レトロなジオメトリックスラブセリフ。基本は有名な Avant Garde で、それにセリフを付けたらしい。なるほど骨格はそうかも知れないという感じはある。xハイトが大きく字間が詰まっているのがなんともルバリンらしい。’92年に字幅の狭い長文向けの Condensed が制作され、それにはちゃんとした本文が組めるよう、スモールキャップスやオールドスタイル数字が追加された。ノーマル幅は5ウェイト、Condensed は4ウェイト。

Category(s)
Design Date
1974
Publisher
ITC

Lumiere

Lumiere

セリフドゴシックのレイヤードディスプレイ。同じグリフでフィルのタイプが違うフォントを重ね打ちして彩るタイプの書体である。このテは必然的に太くないと効果がないので、やはりぶっとい。アメリカのグラフィックデザイナー、ハーブ・ルバーリン Herb Lubalin の書体にインスパイアされたものとのこと。フィルとシャドウのタイプが14種あって、2~3種重ね打ちすれば十分だろう。雰囲気は60’sアメリカン風だろうか。ちょっとレトロ。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

ITC Serif Gothic

ITC Serif Gothic

セリフの付いたゴシック(?)。なんのこっちゃだが、要はサンセリフにちょろっとセリフを付けたものである。ならセリフ書体じゃんというツッコミはこの際無視する。ジオメトリックベースではあるが、全体的に骨格が普通ではなくかなり個性的。作者の Herb Lubalin はタイプデザイナーではなく、レタリングが得意なグラフィックデザイナーなので、こういった常識外れなデザインができるのだろう。Avant Garde Gothic をデザインした人だと言えば納得行くだろうか。当時の感覚で字間がちょっと詰まり気味なので、若干空けて組む方が今っぽくなるだろう。6ウェイト。

Category(s)
Design Date
Publisher
ITC

Lubaline

Lubaline

なんだかアラベスク文様のようなディスプレイ。例の南米のスクリプトの名手の新作で、アメリカの有名なグラフィックデザイナー、Herb Lubalin の書体にインスパイアされて作ったものだそうだ。Copperplate Gothic のような小さなセリフの付いたコンデンスなサンセリフで、オルタネートに見ての通りぐにょんぐにょんのフローリッシュオルタネートが付いている。ウェイトはないが、ノーマルなソリッドタイプの他、影付きや白抜きなど7つのバリエーションがある。ただいま20%オフセール中。こんなんもウェディングに使えるかな?

Category(s)
Design Date
2016
Designer(s)
Publisher
ITC Avant Garde Gothic

Futura と並び非常に有名なジオメトリックサンセリフ。アメリカのグラフィックデザイナー、Herb Lubalin が1968年に Avant Garde(アバンギャルド)という雑誌を立ち上げた際に制作されたもの。元々は下の画像のように手描きのレタリングで非常に個性的な組み方をしていたのだが、従来のフォント技術ではこれが難しく、普通のジオメトリックとしてしか存在していなかった。近年の OpenType 化により多数のオルタネートが扱えるようになり、この組み方が再現できるようになっている。Std 版と Pro 版があり、Pro 版のリガチャーの数はハンパではない。いろいろと組版を楽しんで欲しい。コンデンスタイプもあり。5ウェイト。

Category(s)
Design Date
1970–7
Publisher
ITC
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