ラフなカリグラフィックスクリプト。やや太めで字形そのものにも優雅さはなく、男性的で粗野な印象がある。ブラッシュタイプではラフなものはいくらでもあるが、このようにカリグラフィーペンで書かれたものではちょっとめずらしい。ウェディング用途にはあまり向かないかな…。スワッシュやリガチャーはたくさんあるが、それもあまりハデなものはない。キリル文字がある所もレアである。4ウェイト。
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カリグラファーとしても有名な Jovica Veljovic(ヨヴィカ・ヴェリョビチ)の古い書体のリニューアル拡張版。やや鋭く硬い印象のあるローマンで、プロポーションとしてはトランジショナルだろうか。Gerald Unger の作る書体のようなオランダ風味も感じられる。以前の4ウェイトから5ウェイトに増えたほか、Condensed と Display がそれぞれ5ウェイト加えられ、イタリックと合わせて合計30種のファミリーとなっている。字形はリガチャーが多数増え、ギリシャ文字とキリル文字も加わった。現在ファミリーパック $499 の所を $99 でセール中。
何やらFonts.comで推されてるのでご紹介。見ての通り普通のローマンだが、よくよく見るとセリフに特徴があり、個人的にはやや目に引っかかりを感じる書体である。反面、ステムには微妙に抑揚があり、手書き感も幾分残っている。特にイタリックには本物のカーシブを採用してると自慢気だ(笑)。字種が豊富で中央ヨーロッパ方面までカバーできる他、控えめなスワッシュの付いたターミナルレターも多く含んでいる。オーナメントも少々。「リットル」記号によく使われるループの付いた小文字の l もある。これ小林さんがなんかで追加したと書いてたような…。しかし日本の教科書でも、最近では国際基準にならい、L を使うのが普通だそうだ。2013年にNY TDCで優秀賞を受賞している。ウェイトは4種と少ないが、本文組には十分だろう。