不安定さがちょっと古風なフレアセリフ。x-ハイトが小さく、字形がカチッとしておらず不揃いで、そういう部分が何となくクラシックでおもしろい書体。イタリックは控えめなスワッシュも付いており、なかなかエレガント。Bold ウェイトはステムのコントラストが強くなっている。個人的には2階建ての g があると良かったなぁと思う。サンプルイメージにある Herbert Thannhaeuser はタイプデザイナーではあるようだが、この書体のデザイナーではない模様(なんのこっちゃ)。
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「Haas社の新しいサンセリフ」。タイポ好きに知らない人はいないだろうが、世界一有名なサンセリフ・Helveticaの元になった書体。まぁこれが名前を変えてHelveticaになったんだけども、「今のHelveticaは元の書体と随分かけ離れてる」と感じたヒトがいたようで、極力Max Miedingerのデザインのまま、現代に合わせてファミリーを拡張しデジタル化した。正直単体で見ると違いがさっぱり判らない(笑)のだが、多分1字1字重ねたりして比べると判る…んだろうなと想像する。ウェイトやイタリックのネーミングには現在のようにナンバーシステムを採用している。
Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher
これも碑文系と言えば碑文系かな。というワケで、かなり私好みの書体。x-ハイトが大きめな小文字が揃っており、イタリックやウェイトの充実もあって、十分本文用として耐えうる設計になっている。ボウルの所々が欠いてあるため風通しが良くなっており、そのお陰で名の通り涼やかで上品な雰囲気がある。葉山に避暑に来るご令嬢のようだ(行ったことないけど)。これからの季節、初夏にかけてよくマッチする書体じゃなかろーか。
※2016年、Cyan Neue という拡張された新バージョンが登場している。