本日『フォントの日』らしいが、といってそんな日に何を紹介したものやらと思案した挙げ句無視することにした(笑)のでこちら。イタリアンアール・デコ風味のサンセリフディスプレイ。アール・デコらしくやや幾何学的風味があるが、どこらへんがイタリアンかというと、M や N の鋭い肩なんかを見ると筆者などは「あーねー」という感じがする。Louise Fili 氏の Grafica Strada なんかを参照するとよく分かるだろう。字幅に4種類あって、ノーマルの他 Sm(セミ)Condensed、Condensed、XCondensed の順に幅が狭くなる。それぞれにイタリックもあって8ウェイトずつで計72種とビッグファミリー。ただいま45%オフセール中。
Search Results
アール・デコ調のディスプレイ。軽いウェイトのジオメトリックサンセリフで、大変可愛らしい書体。半円の幅を調整せずそのまま使用しているので、字によって字幅が結構異なるが、それがそのままアクセントになっていておもしろいだろう。オルタネートはほとんどないが、アクセント記号はまぁまぁフォローしており、200言語に対応しているとある。作例に「サボン・ド・マルセイユ」とあり、そういう有名な石鹸があるが、これ別に商標ではない模様。フランスのマルセイユ地方の伝統的な製法によって作られた石鹸の事らしい。ちなみに作者の Louise Fili はアメリカのグラフィックデザイナーで、タイポグラフィに関する本を多数出版している。
Category(s)
Design Date
2017
Designer(s)
Publisher
Steven Heller,
Louise Fili /
Thames & Hudson /
2011年
古い活字見本や広告、街角の看板などから、とにかくスクリプトだけを集めたビジュアルブック。文章は序文に4ページほどあるだけで、あとはすべて図版のみ。なので英語読めませんな人もまったく問題なし(笑)。文字好きはもうただ眺めてるだけで楽しめると思う。私が購入したのは3年ほど前だが、その頃はまだハードカバーがあった。今Amazonではハードカバーは法外な値段が付いてるが、ペーパーバックは普通の値段。こんな高値が付いてるんなら売ろうかな…インコに表紙かじられたけど(笑)。