粘り気多めなディスプレイローマン。コントラストの強い太めのモダンローマンに、見ての通りこれでもかとねっちょり感がたっぷり乗ったスワッシュオルタネートやリガチャーがふんだんにあるゴージャスな書体である。この辺の書体は慣れないと衝突だらけでただただ読みづらいものができてしまい、センスよく使うのはなかなかハードルが高いが、使いこなせればかなり目を引くロゴが作れると思う。やっぱりちょっと女性向けだろうか。7ウェイトとファミリーも豊富。
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なんとも分類がしづらいディスプレイ。基本はコントラストの強いモダンローマンからセリフを落としたような書体だが、一部フレアセリフのようにステムの端が広がっており、それもベルボトムのように裾だけ広がってるのではなく、フレアスカートのように全体的に広がっている。開発元は chiseled sans-serif と呼んでるようである。グリフも少々変わっていて、リガチャーも多く、繋がり方も独特。なかなかおもしろい書体である。結構ラグジュアリー感があるので、先鋭的なファッションブランドとかに似合うと思う。2ウェイト。
言葉では何とも説明しづらいディスプレイ。基本は Didone に近いコントラストの強いジオメトリックなローマンで、コントラストの付け方はアール・デコ風。バーや斜めのストロークがある字はそこで上下あるいは左右に分かれており、かなりおもしろい独特な形をしている。この文字に似合うヘアラインにティアドロップの付いたオーナメントも付属している。可読性に難はあるがラグジュアリー感があり、ファッションや化粧品などによく似合うと思う。大文字のみで1ウェイト。
これもバレンタイン向けといえばそうかな。最近発表されたディスプレイ。見方によってはモダンセリフにも分類できると思う。それをさらにデコラティブにしたものと言えるだろう。ヘアラインが細すぎるので小さく使うのには不向き。Didotのように高級女性ファッション誌などに大きく使うといいだろう。アップライトとイタリックが2ウェイトずつ、それとそれらのデコラティブバージョンがある。オーナメントもあり。販売サイトではかなり豊富な組版事例を見ることができるので、一見の価値あり。特にオーナメントだけで組んだパターンは、チョコレートの包装紙なんかに良さそう。