ラグジュアリー感のあるローマンディスプレイ。大文字のみだが骨格はローマンキャピタルというワケでもなく、普通のセリフ書体に見える。見ての通りインライン処理がされているが、単純な並行ではなくひねりが入っている。2~3文字のリガチャーが40ほどあるので、ちょっとしたアクセントになるだろう。高級感があるので、コスメやワインなどに似合いそうである。名前はラテン語で opening という意味だそうだ。オープンフェイスだからそう名付けたらしい。本日はバスケの神様マイケル・ジョーダン Michael Jordan の誕生日(1963)らしいので、作者の名前が同じな書体を紹介した。1ウェイト。
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本年のこのブログの更新はこれでラスト、という事でこちら。ダイナミックなブラッシュスクリプト。力強い太めのスクリプトで、筆のかすれも表現されたラフなタイプだが、ストロークは投げっぱなしではなくピタっと止まっており、なんだかよく判らないおもしろいタイプである。オルタネートはあるが、グリフ切り替えではなく別フォントになっている。1ウェイト。
さて2019年は皆さまにとってどんな年でございましたでしょうか。筆者は…聞くでない。来年は良い年にしよう。うん。来年もまたよろしく。皆さまも良いお年をを~。
本日より2019年も下半期に入るというのはもう何か認めたくはなく「こないだ正月だったやんけ」とか思うのだが、ともあれ時間は過ぎていき7月。という訳で「7月だ!」とでも訳すのかよく解らない名前のシグネチャースクリプト。タイプとしては、多少抑揚はあるものの基本的にモノラインでバウンシーである。字形も能書家のそれではなく普通で、やや丸く柔らかめで可愛らしい雰囲気がある。小文字にはターミナルタイプのスワッシュオルタネートがあり、リガチャーも割と豊富。スワッシュのみのフォントがファミリーにあるが、アンダーラインのように使うのが普通だろう。1ウェイト。
本日はアンネ・フランク Annelies Marie Frank の誕生日(1929)。生誕90年の本日、Liebe Kitty(親愛なるキティへ)という本がドイツで出版された。アンネは日記帳の事を「キティ」と呼んでいたそうで、中身はよくは判らないが(笑)、まあ関連本らしい。デザインを担当したのが Erik Spiekermann さんだそうで、本文に使用した書体がこの Guyot らしい。16世紀フランスのパンチカッター、François Guyot の書体から起こしたものだそうだ。ややコントラストが強めで字幅が狭いオランダ風味の本文用書体で、オプティカルになっており、Text、Headline、Press の3つのタイプがある。Press はさらに1、2、3に分かれており、想定してるのか不明だが、名前の通り新聞等のあまり品質の良くない紙への印刷に適してるのかもしれない。詳しく見比べてみて欲しい。2018年にTDCで受賞している。
今年も出ました、フォント日めくりカレンダー2019年度版。毎日1書体いろんな書体を見られる便利なカレンダーで、いえばプッシュ型のコンテンツである(言い過ぎ)。プッシュ型のいいところは、普段自分が興味を持たずアクセスしない情報がぽんと提示されるところである。そこから新たな発見があるだろう。だからテレビも大事なのよね。ネットばかりに張り付いてちゃダメですよ皆さん。うんうん(何の話だ)。