名前の通り、スクリーン環境での利用に最適化されたサンセリフ。PCやモバイル端末での文字の見え方を徹底的に研究し作り上げたようで、こちらにその開発過程のレポートが公開されている。見れば判るがメチャメチャ長い(笑)。それだけ本気で気合を入れて作ったというのが窺える。長文を組んでみないことには判らないが、グリフを見る限りは確かにスッキリして見やすいかなという印象はある。キリル文字はもちろん、多数のアクセント記号と、インターフェイスでよく用いられるアイコン類も含め、グリフ数は1000近い。素晴らしいフォントなので、できれば Google フォントかなんかで無償公開を…とかWeb開発者としては思うが(笑)、まぁ買ってあげるべきだよね。イタリックもあって9ウェイト。モノスペース版もあり、こちらは2ウェイト。ただいまなんと75%オフセール中なので、Web屋さんはぜひ。あ、日本語じゃないや…。
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優雅さとかわいらしさが同居するモダンローマンディスプレイ。ウェイトはやや太めでモダンローマンらしくコントラストがあり、字形はややジオメトリック寄りでオーガニックなラインがあまりない。A, B, C, D, E の5種のスタイルがあり、A, B, E は18世紀初期、C は中期、D は後期のスタイルだそうで、A から D の字形の差はさほどではないが、腰の位置などが違ってて見比べるとおもしろいだろう。E は他の4つとはかなり毛色が違い、角をなくして大きなカーブで形作られているのがおもしろい。小文字はなくスモールキャップスでイタリックもないが、それぞれのスタイルは5つのウェイトを持っている。キリル文字もサポート。詳しくは Behance にプレゼンテーションがあるのでそちらで。これもバレンタインにはいいと思うゾ。ただいま78%オフセール中。
名前の通り小さいジオメトリックサンセリフ。小さいかどうかは組み方次第ではあるのだが、同じポイント数だと相対的に他の書体よりやや小さめ、という事らしい。大文字と小文字の違いをハッキリさせるためにx-ハイトを意図的に小さくし、代わりに字間を広めにとって可読性を確保している。動画に特化してると説明にあり、字幕を多用するニュースやスポーツ中継などにいい…のだろう。なぜそうなのかはよくは解からんが。a と g には1階建てと2階建てがあり。大文字と数字にはインライン版のオルタネートがある。アンダーラインの入ったキャッチワードも少々。キリル文字もサポート。9ウェイト。Behance にプレゼンテーションページが用意されているので、詳しく知りたい方はどうぞ。ただいま76%オフセール中。
本日は写真の日。1841年のこの日、日本初の写真撮影が行われたのだとか。被写体は時の薩摩藩主、島津斉彬。『西郷どん』ではすでに亡くなってしまったが、渡辺謙さんが演じていたあの殿様である。っつーワケで名前が写真ぽいこの書体を紹介。字面が大きく、可読性の良いスラブセリフ。アセンダーやディセンダーはかなり短く、とにかく字を大きくしてある。イタリックは傾きが弱く、ちょっと手書き感がある。太いウェイトはセリフ部分が丸くなり、Cooper Black のテイストに近くなる。太いウェイトにはサンプルにあるような Stencil と、ツヤを表現したような Inline がある。ロシア産らしくキリル文字もサポート。本文・ディスプレイどちらにも。ただいま76%オフセール中。ちなみに日本は世界でも数少ないカメラ生産国だが、つい最近キヤノンはフィルムカメラの生産を終了すると発表した。もう完全にデジタルに移行しつつあるのだなぁ…。
コントラストが強くコンデンスなサンセリフとブラッシュスクリプトのデュオ。19世紀ニューヨークをイメージして作られたもの。らしい。超楕円をベースにデザインされた Grotesk は、ジオメトリックで背が高くてコントラストが強く、以前紹介した Empire の雰囲気がある。一方の Script の方もややコンデンス気味なアップライトのブラッシュスクリプトで、こちらはややポップな雰囲気があるだろうか。スワッシュオルタネートやリガチャーもそれなりにある。双方ともキリル文字をサポートしており、Script の方は珍しいキリル文字のカリグラフィーが見られる。あと Behance 内にデモページがあるので参考に。ちなみにニッカーボッカーズとは、膝下丈の太腿部分がダボッとしたパンツの事。古くはゴルフや野球をする際にはかれたものだが、なぜか日本ではガテン系のお兄ちゃんがはく事になっている(なっている?)。