本日は「いい夫婦の日」だそうだがだからどうしたコンチクショウ。という個人的な感情により、まったく無関係な書体を紹介する。筆の「かすれ」まで再現されたブラッシュスクリプト。ラフなスクリプトはいくらでもあるが、ストローク途中のかすれまで表現しているスクリプトはあまりない。フォントを作ったことがある人は判ると思うが、これらはすべてベジェ曲線で表現せねばならないので、オートトレースでも使用しない限り、非常にめんどくさい作業になる。使用したとしても、データを軽くするために線を整理する必要があるだろう。いずれにせよめんどくさい(笑)。ちゃんとそれをする人には頭が下がる。字形はさほどラフでもなく、丁寧に書かれているのが判る。スワッシュオルタネートはほとんどないが、その代わりリガチャーがかなりの数がある。Doodles という簡単なイラストアイコンも付属。1ウェイト。ただいま54%オフセール中。
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アップライトのブラッシュスクリプト。全然傾いてないスクリプトで、筆運びもなんだか東洋の習字っぽい感じがする。こういうのはたいてい女性が好きそうな感じのファンシーなものが多いが、こちらはなんだか無骨で結構珍しいテイストじゃないかと思う。オルタネートもあるけど字形がちょっと違うぐらいで、派手なスワッシュは皆無。代わりにリガチャーが結構ある。名前はスペイン語で「櫛でといてない」「ぼさぼさの」とかいう意味だそうな。まぁそんな感じ。
アメリカのカリグラファー・John Stevensの書いたローマンキャピタルを、立野竜一さんがフォント化したもの。ファミリーは4種あるが、ウェイトではなく平筆の「かすれ」が再現されており、そのかすれの度合いが弱いものからSable(クロテン・毛は筆によく使われる)、Badger(アナグマ)、Boar(イノシシ)、Wolf(オオカミ)という名がついている。実はコレ、2009年に一度嘉瑞工房にお邪魔させていただいた際、立野さんに開発途中のものを見せていただいた事がある。その時はネーミングに悩んでらしたが、いい名前を付けたなぁと思う。リガチャーやライズドキャピタルはやらないのですかと聞いたら、Waters Titlingとかあるからやらないということだった。代わりにいくつかの字でぶつかりを避けたりしやすいようなオルタネートが入っている。
Design Date
2011
Designer(s)
Publisher





