日本人デザイナー・立野竜一氏によるスクリプト。2003年、Linotype主催のタイプデザインコンテストのディスプレイ部門で1位を獲った書体である。大文字の重なりあう二重線が美しい。カリグラフィーにも造詣の深い氏ならではである。大文字の二重線を除き、スワッシュを抑えた Text というバージョンと、二重線を分割した Separate がある(色違いで重ねるのに便利)。ちょっとしたオーナメントもあり。ちなみにピルエットとはバレエのターンの事。
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今週もまだまだバレンタイン特集は(勝手に)続く。余りにもやり過ぎ感のある(笑)スクリプト。お花畑が満開である。好きな人は好きかもしれないが、せめて小文字にでも花のついてない普通のものがあればもっと使いやすかったと思うが…。おとなしめ(それでもハデ)のものと、更に華々しいものがある。オーナメントもあり。ロゴや大見出し、カードの短文などに。長文には明らかに不向き。名前はドイツ語で「ワイナリー」の意。ブドウのツタを装飾に使うのは昔から定番中の定番。
Design Date
2011
Designer(s)
Publisher
バレンタインも近いということで旬なネタを(制作的にはもう遅いだろうけど)。見ての通り、ガーリーなスクリプト。傾きは少なく字幅も狭め。小さく使うのに適した Text と大きく使うのに適した Display、それぞれ3ウェイトあり、オーナメント類も充実。何より珍しいのがセリフ書体(ローマン体)をファミリーとして包括している事。スモールキャップスで小文字はないが、スクリプトにマッチしたセリフで表情豊かな組版が楽しめる。ウェディングなどにも。