みかんのおいしい季節だよねということでこちら。ラフなハンドレタリングによるディスプレイ。あまり気を使わず(笑)レタリングしたようで、垂直も揃わず角の形も丸かったり角ばってたりと安定しない。その分柔らかい雰囲気がよく出ていてかわいらしい。子供向けのなんかに使えるんじゃなかろうか。作者は2018年頃に熊野古道を訪れた際、ゲストハウスのオーナーにもらったみかんをよく覚えていて、そこから名前をとったそうな。このぶっとい Regular とかなり細めの Light の2ウェイト。イタリックもあり。
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本日『俳句の日』って事でこちら。日本製の筆によってデザインされたブラッシュスク…リプト? 筆でデザインされてはいるがあまりスクリプトっぽくはなく、ラフにアップライトのアルファベットを書いた、という感じである。k, m, n のグリフが大文字タイプになっているのがちょっと変わってるかな。というぐらい。何でも作者は小林一茶と松尾芭蕉のファンだそうで、一茶の地元・信濃の名を持つフォントを作ったのだとか。ちょっと傾いたイタリックもあり。1ウェイト。
本日は『うどんの日』。半夏生(太陽が黄経100度を通過)の本日は農業にとっては重要な日らしく、この日までに畑仕事を終えて一段落するのだとか。香川では当然うどんを食べるそうで、それでそうなっている。というワケでこんな書体を。うどんを思わせるやや太めのかわいらしいモノラインスクリプト。スクリプトっていうかただのラフな手書き文字のような気がする(笑)。やや左に傾いたものと右に傾いたものの2種がある。作者はオランダ人だが、ま、うどんが好きだとの事。
本日は『007』シリーズの主人公でおなじみ、ジェームズ・ボンド James Bond の誕生日だそうな(1922か1920か1924か定かではない)。最近の設定では変わってるらしいが、原作の元々の設定では本日らしい。というわけでこちら。007 にはシリーズ中に何度も出てくる “My name is Bond, James Bond” と “Vodka Martini, Shaken, not stirred” という2つの名ゼリフがあるが、その内の後者の名を持つディスプレイ。サードウェーブとも違う、細いペンで子供が書いたようなラフでゆるゆるの書体。名前の通り「かき混ぜずにシェイクしながら書いた」そうな(笑)。なんのこっちゃ。マティーニは強いので、酔っ払って字が書けなくなった状態を表現しているのかもしれない。
ハロウィンは元々ケルト起源の祭り、って事でケルティックなこちらを。インシュラー Insular と呼ばれるカリグラフィー書体のデジタル版。この書体は元々はアイルランドで生まれたケルト起源のものだが、英国で広まってアングロサクソン人がよく使う書体になった。「英国ウィンチェスターに伝わる10世紀頃に制作された写本から」とあるので、おそらくアングロサクソン年代記から起こしたものと思われる。と言ってもそのままではなく、当時は大文字小文字の区別がなかったので、それを元に現代風にアレンジし大小文字をデザインし直してある。どころかイタリックもあるのだが、ちょっとやりすぎな気がする…。とはいえ、すごく雰囲気のある書体。ファンタジー好きにはたまらないだろう。1ウェイト。
テーパードでややバウンシー(早速)なディスプレイローマン。セリフが細くコントラストが強いモダンローマンをベースに、下すぼみ(tapered)なステムに少し不揃いで躍動感のあるカーブが特徴的。イタリックはオブリークタイプ。ちょっとレトロで、やっぱりなんとなく子供向けな印象のある可愛らしい書体である。こんなのもハロウィンに。2ウェイト。
シナモンロールならぬシナモン渦巻きという名のカーリーでガーリーなディスプレイ。基本的に2本のラインでアウトラインをラフに取っており、ストロークの端をくるっと巻いているのが特徴。オルタネートはまったくないが、リガチャーが少しあるかなという感じ。これもまたハロウィン向けにどうぞ。1ウェイト。
ハロウィン向け第二弾。一見ヘッタクソなレタリングだが、これは欧文が身に染み付いた人が書かないとどうにもおかしな事になりがちなヤツである。日本人は漢字やひらがな、カタカナを「どこまで崩せるか」を感覚で知っている。「これ以上崩したら『あ』に見えないな」という明文化できない判断基準を誰もが持っているが、欧文に対してそれを持っている人は少ない。そういうのがない人が欧文ロゴをデザインすると、なんかちょっと「その字」に見えないのを作りがちなので注意して欲しい。デザイナーのみんな、もっと洋書・洋雑誌を見ようぜ。読めなくてもいいから。
あ、書体の特徴としては大文字のみで、リガチャー(正確に言うと合字ではない)が多数あり。あとイタリックも。
本日はこどもの日。とゆーワケで子供がクレヨンで書いたような筆致を再現した書体を紹介。ま、見ての通りである。ちょっと傾いた Italic と2種。ちなみにベクターデータでこういうラフなかすれを再現するのは作業的にかなり大変だろうし(オートトレースだったりして…)、データも重くなって昔なら扱いにくくて仕方なかったと思う。最近のPCはこれが楽に処理できるようになり、実用性が上がってよかったよね。明日も休める人はまだまだGWを満喫し、そうでない人はちょっとだけ仕事してまた休んでくださいな。