最近やたら Monotype が推してくるサンセリフ。いわゆるネオグロテスク系の何の変哲もないサンセリフで、1926年に Frank Hinman Pierpont という人がデザインしたものを、4年がかりでデジタライズしたものだそうである。もちろんそのままトレースしたわけではなく、字種は大幅に増えている。字幅にもレギュラー以外に3種、それぞれ7ウェイトで56種と大ファミリーである。正直目新しさはない(なにしろクラシックなので)が、それだけに何にでも使える普遍的な書体である。ただいま全ファミリーパックで $199 セール中。が、月額 $14.99 の Monotype サブスクリプションでも利用可能なので、そちらがいいかもね。
Category: Sans Serif
入学式も終わり新学期も始まったということで、スイスの教科書体(?)を紹介する。セリフなどの余計な飾りを付けず、ペンで普通に書いて無理なく再現できる手本となるような書体である。これ見ると、G は1角で、R のボウルとレッグは繋げて1角で書くようになってて、「へーそうなんだ」と思ったりする。筆者は英会話教室に通っていた事があるが、この書体を見てるとなんかその頃を思い出す。今のところ Book の1ウェイトのみ。ただいま50%オフセール中。
やや筆のニュアンスのあるディスプレイサンセリフ。以前に紹介した Schoiffer Sans に似てるだろうか。骨格的には普通のアップライトなのだが、エレメントに多少手書き風の動きと筆っぽいカリグラフィーのようなテイストがある。そのためか、スワッシュ付きのオルタネートも用意されている。キリル文字もサポートされているが、イタリックはない。6ウェイト。
本文用にも使えそうなディスプレイサンセリフ。グリフ一覧を見ていただければ判るが、一見普通に見えて実は結構字形がおもしろい。特に g は必見である。作者はディスプレイ用として制作したようで、あまり長文はムリだろうが、広告のボディコピー程度なら組めそうな気がする。それぐらいパッと見は普通である。ファミリーがかなり多いように見えるが、実はオルタネートとスモールキャップスが別になっており、その分ファミリーが多くなったように見えてるだけ。とはいえ、10ウェイトと大ファミリーではある。イタリックはレギュラーとコンデンスドの2種。ただいま90%オフセール中。
柔らかい印象のサンセリフ。水平・垂直のバーやステム以外の線はすべてカーブしており、にゅよっとしたオーガニックなラインとなっている。加えてすべての角が落とされて丸くなっており、目に優しい。可読性もよく、日本で言う丸ゴシックに近い雰囲気を持っており、食品パッケージや子供向け商品などに重宝すると思われる。字種もかなり豊富で、a や g は1階建て・2階建て両方のグリフがあり、ウェイトも8つと大ファミリー。なのに全部で$150と大変リーズナブルな上、ただいま70%オフとかなりお買い得。
「イタリアのFutura」を標榜するジオメトリックサンセリフ。言われたからそう思うのかどうかは判らないが、確かに Futura よりは明るく軽快な感じはする。f と t のバーの左側が落とされているのが大きな特徴。a や b、d、g などボウルとステムで構成されたものは、ステムの短い方がボウルから突き出ておらず、寸足らずになっている。字種は割と豊富で、特に数字は種類が多い。レギュラーウェイトの大文字だけのものがトライアルとして無料ダウンロードできる。8ウェイト。ただいま40%オフセール中。
腰の低いディスプレイサンセリフ。と言っても低姿勢という事じゃなく、物理的に重心が低めに設計されている、という事。A や E、R などを見れば判るが、バーの位置が中間地点より下がっており、それが頭でっかちでちょっと可愛らしい。’30年代の看板や書籍の表紙などからインスパイアされたとの事だが、字形はそこまで古臭くなく、どちらかと言えば最近の感じはする。全体的にややコンデンスで、小文字のないオールキャップスな書体である。名前はフランス語で自動車修理業者の意(元は馬車工房の事らしい)。7ウェイト。
x-ハイトが大きく読みやすい素直な本文用サンセリフ。目立った特徴はこれといってないのだが、それだけに目にうるさいこともなく、スラスラ読めるいい書体だと思う。まさに「白」の名がふさわしい。7ウェイト。デザイナーは日本人の Ryoichi Tsunekawa さん。名古屋在住なだけに「城」だったりしたらどうしよう(笑)。Tsunekawa さんは2010年に MyFonts にインタビューを受けている。その記事はこちら。ただいま50%オフセール中。
ノーマルなサンセリフっぽいディスプレイサンセリフ。一見普通なのだが、M の斜めの線が微妙に弧を描いていたり、g の形が個性的だったりと、エレメントをよくよく見ると「んん?」という形をしており、やっぱり本文向きではないだろう。アップライトのみで、Light から Black まで4ウェイトあるが、やっぱりサンプルのように太い方が魅力的かなと思う。あまり見ないタイプだが、結構筆者好み。ただいま50%オフセール中。
久々の右の本格派登場といった感じのヒューマニストサンセリフ。たいへん明るく読みやすい書体で、とても今っぽいなぁという印象。ややコンデンス気味で、サインとかでの利用が考慮されている。ヒューマニストなので a や g は2階建てだが、それがいいアクセントになっていると思う。Q のテールの処理の仕方が筆者好み。字種も豊富でスモールキャップスとギリシャ文字をサポートしている。それにしてもなぜに潜水艦的な名前が付いているのだろう。作者が Marin という名なのが関係してるのかも(笑)。10ウェイトと大ファミリー。ただいま40%オフセール中。