英国のタイプデザイナー、Eric Gill (1882–1940) がデザインした書体のサンセリフ版。元は Joanna というローマン書体だが、それのサンセリフ版である。Gill らしい碑文のプロポーションを持ったヒューマニスト。オリジナルよりx-ハイトが大きくなり、可読性が良くなった。リニューアルにあたり字種が大幅に増え、中央ヨーロッパは元よりギリシャ文字やキリル文字もサポートするようになった。もちろん元の Joanna も Joanna Nova としてリニューアルしている。8ウェイト。ただいま全ファミリーパックで $99 セール中。
Category: Sans Serif
今日現在 MyFonts のベストセラー第1位の書体。かなりジオメトリック寄りなサンセリフだが、コロコロしすぎず読みやすくなっている。字種やファミリーも豊富で、キリル文字もサポートしている。a が結構特徴的。実は Adobe の Typekit でも配布されており、しかもほぼ全ファミリーが同期して使えるので、Creative Cloud に加入していれば購入の必要はない。そこの CC なあなた、あなたはすでにこの人気書体を持っている。さぁ、すぐに Helvetica を捨てよう(いや捨てんでも…)。ちなみにベストセラー2位は Helvetica なのだけど(笑)。
ジオメトリックサンセリフ。洗練されたモダンな雰囲気、は特になく(笑)、字幅が広めでコロコロと可愛らしい書体。リガチャーが豊富で小文字だけでなく大文字にもあり、珍しい組み合わせのものが多数ある。字種はかなり豊富で、キリル文字もサポート。a は1階建てと2階建てのグリフあり。イタリックはオブリークタイプとなっている。8ウェイト。
すっきりして読みやすいヒューマニストサンセリフ。サンプルイメージでは文字通りマッチョでコロコロしているが、太いウェイトがそうなだけで、レギュラーウェイトはいたって普通。字間が広めで風通しがよく明るい感じがする。イタリックは、小文字が特にぬよんとしており、手書き風味が若干強い。本文用に設計されているだけあって、字種はかなり豊富。キリル文字もサポートしている。ウェイトも9つと大家族。ただいま90%オフという大出血サービス(昭和な表現)セール中。いろんな用途に重宝すると思うので、この機会にドウゾ。嵐のマッチョマ~ン♪
超絶有名なディスプレイサンセリフ。紹介するつもりもなかったがちょうど目に入ったので紹介する(笑)。もう100年以上も前にデザインされた書体だが、このコンデンスでぶっといサンセリフは非常に有名で、黒々としてインパクトも強いため現在でもあちこちでお目にかかる。字幅により No.1, 2, 3 とあり、No.3 が一番字幅が広い。あちこちから販売されているが、今回はサンプルイメージがあった(笑)Elsner+Flake 版を紹介する。
実はこの書体、日本で「サンセリフ」にあたる書体が「ゴシック」と呼ばれるようになってしまった原因とする説がある。「ゴシック(=ブラックレター)の代用品」という名前なのに、それを解らない日本人が勘違いしてこのタイプ(サンセリフ)の書体を「ゴシック」と呼ぶようになってしまった、というのだが、どうもこの書体の登場以前から日本では「ゴシック」という呼び方があったようなので、現在では否定されている模様。興味があったら調べて欲しい。ここではこれぐらいにとどめておく。君子危うきに近寄らず…。
不安定さがちょっと古風なフレアセリフ。x-ハイトが小さく、字形がカチッとしておらず不揃いで、そういう部分が何となくクラシックでおもしろい書体。イタリックは控えめなスワッシュも付いており、なかなかエレガント。Bold ウェイトはステムのコントラストが強くなっている。個人的には2階建ての g があると良かったなぁと思う。サンプルイメージにある Herbert Thannhaeuser はタイプデザイナーではあるようだが、この書体のデザイナーではない模様(なんのこっちゃ)。
今日から10月だというのにまだ33度を維持しております沖縄よりお送りいたします。あんまり暑いので涼し気な書体を紹介。
すっきりした印象のヒューマニストサンセリフ。小文字が大きいのはイマドキだが、開口部も大きめで、何というかウェイトとは関係なく組んだ文に重さを感じさせない書体である。r やn のバーの出方や、y のディセンダーなどが特徴的。本文用に設計されており字種が大変豊富。視認性が非常に良く、コンデンス体があればサインとかにも良さそう。7ウェイト。
超ジオメトリック(笑)サンセリフ。名前の通り、ジオメトリックサンセリフの代表格・Futura と縁があり、というか最初に Paul Renner がデザインした Futura がこれだった。見ての通り幾何学的に正確さを求めるあまり、字としては破綻が見られる。作っては見たものの、「こりゃ売れねぇだろ」と思い直し(笑)デザインし直したのが今の Futura である。日本ではいろいろ妙なウワサのあった Futura だが、あれから10年以上が経ち、その風評もだいぶなくなったかなと思う。よかったよかった。3ウェイト。
みなさま秋の大型連休シルバーウィーク、いかがお過ごしでしょうか。筆者はというとまぁぼーんやり…うるさい聞くんじゃないよ! シルハラ(シルバーウィークハラスメント)ですよ! とまぁそんな話はさておき、気まぐれにブログを更新する。
ステムに太細の差があるサンセリフ。一応ステムの端が微妙に広がっているが、フレアセリフと呼ぶにはあまりに微妙過ぎる書体である。カウンターは広めだが字間が狭く、その辺りがちょっと今っぽくなく古臭い。まぁ組む時に広げればいいのだけれど、字間ひとつでこんなに雰囲気が変わるものかとちょっと驚く。イタリックはちゃんとイタリックしているが、字幅がアップライトとあまり変わりない。細いウェイトが結構エレガント。7ウェイト。
スクリプト風味を多分に持ったサンセリフ。イタリックはコネクションがないモノラインスクリプトと呼んでもいいぐらい、スクリプトの風味が強い。ウェイトは太めでコロコロしており、とても可愛らしい書体。控えめなスワッシュもちょこちょこあり。サンプルイメージには「For kids」とあり、子供向けのいろいろな商品に向いているだろう。キリル文字もサポート。 (cats inside) とも書いてあり、確かにステムにネコのシッポ風味があるような…と思ったが、単純にネコのイラストのアイコンがあるという事らしい(笑)。6ウェイト。