割とスタンダードな骨格を持ったマルチスタイルファミリー。サンセリフ、フレアセリフ、セリフ、スラブセリフとあり、それぞれ Jade(翡翠)、Onyx、Ruby、Topaz と宝石の名前がついている。またそれぞれに字幅が3種類あり、細い順からローマ数字で III、V、X となり、X が標準タイプ。さらにそれぞれ5ウェイトあり、合計60種。Jade もサンセリフだがステムの幅に差があり、エレガントな雰囲気を持っている。結構見やすくて良い書体だと思う。
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超絶有名なディスプレイサンセリフ。紹介するつもりもなかったがちょうど目に入ったので紹介する(笑)。もう100年以上も前にデザインされた書体だが、このコンデンスでぶっといサンセリフは非常に有名で、黒々としてインパクトも強いため現在でもあちこちでお目にかかる。字幅により No.1, 2, 3 とあり、No.3 が一番字幅が広い。あちこちから販売されているが、今回はサンプルイメージがあった(笑)Elsner+Flake 版を紹介する。
実はこの書体、日本で「サンセリフ」にあたる書体が「ゴシック」と呼ばれるようになってしまった原因とする説がある。「ゴシック(=ブラックレター)の代用品」という名前なのに、それを解らない日本人が勘違いしてこのタイプ(サンセリフ)の書体を「ゴシック」と呼ぶようになってしまった、というのだが、どうもこの書体の登場以前から日本では「ゴシック」という呼び方があったようなので、現在では否定されている模様。興味があったら調べて欲しい。ここではこれぐらいにとどめておく。君子危うきに近寄らず…。
手書きサンセリフ&スクリプトのディスプレイ。もうホントに普通の人が普通にボールペンで書いたような(笑)手書き感が特徴。どっちかというと子供が書いた風である。全体的にコンデンス。残念ながらオルタネートもほとんどないが、大文字が頭でっかちで全体的に躍動感があり、まぁ可愛らしい。ちなみにサンプルイメージはイタリアではなくメキシコの国旗らしい。どうりでイタリア語じゃないなと思ったが、メキシコって闘牛あったっけ…? 名前はスペイン語で「ハンサム」の意味らしい。2ウェイト。ただいま60%オフセール中。
アール・デコ調(?)のディスプレイ。ロシアの構成主義にインスパイアされたとあるが、そうかな…まぁいいや。基本的にコンデンスな書体だが C や O などは正円に近く、字幅に大きな差がありリズムに変化があっておもしろい(コンデンスなオルタネートもありはする)。部分的にステムの端が膨らんでいてセリフっぽくなっている。全体的にモダンな雰囲気があってカッコいい。ファッション誌などに向いてるだろう。Mx と My があり、My の方がコントラストが強く、さらにスワッシュの付いたオルタネートがある。ロシア産らしくキリル文字もサポート。ただいま50%オフセール中。
ラグジュアリー感のあるモダンローマン。2年前に発表された Encorpada Classic のコンデンス版。なぜだろう、コンデンスな方がモダン感が増す感じがする。ヘアラインがだいぶ細いのでディスプレイ向き。モードファッション誌などで重宝するだろう。5ウェイト。ただいま80%オフセール中。ちなみにさらに細いコンプッレスドもあり。
コンデンスで字形にやや奇抜さが目立つサンセリフ。波をモチーフにしたとあり、確かに所々にかなり微妙にへにゃっとしたカーブが付いているが、全体的にはコリっとした印象。x-ハイトやカウンターはかなり大きく、読みやすくはあるだろう。一応本文組にも使えるが、細いウェイトを大きく使う方がいいかな。名前はドイツ語で「航法(ナビゲーション)」を意味し、ブランドは Sea Types。徹底して「海」に関連付けられてる。5ウェイトあるが、Normal と Regular ってネーミングはどうなんだろう(笑)。ここまで書いてて気づいたが、これも南米のデザイナー。やはり来てるな南米。ただいま50%オフセール中。
ドエラいコンデンスなディスプレイ。申し訳程度だが太いセリフが付いていて、スラブセリフと呼べなくもない。サンプルイメージは組木細工のように文字が組まれているが、これは一つ一つ調整して組んでいるワケではなく、様々な文字の大小の2~3文字の組み合わせでひとつのグリフに入っていて、それらを使用して組めるようになっている。その数1800以上とある。ステムが普通に塗りつぶされたものと、ラフに塗りつぶされたものがある。なんとなくアメリカン50’sな印象のある書体である。余談だが、本記事でこのブログ200コめ。パチパチパチ(拍手)。