どことなく Gerald Unger 風味のある近代的な本文用ローマン。ブラケットの真っ直ぐなウェッジセリフでコントラストが強めでややコンデンスでx-ハイトは大きめ。字種が非常に豊富でグリフが1500ほどもあって、アクセント記号、各種数字、オーナメント類が豊富に揃っており、大文字にはスワッシュの付いたオルタネートもある。ウェイトも9つとファミリー展開も豊富。名前は電気技師で発明家のニコラ・テスラからとったそうで、同氏の似顔絵アイコンが入っている。制作はチリのファウンダリーで、この書体がデビューっぽい。実力派が出てきたなという感じがする。ただいま80%オフセール中。
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スパイキー(spiky:刺々しい)でコントラストの強いローマンディスプレイ。本文用の Pensum の見出し特化版である。元がちゃんとした本文用書体なので、きちんとしていて読みやすい。なので基本的にはスタンダードなのだが、イタリックの f や j のディセンダーに突き出た部分にちょっと他では見られないくぼみがあって、それがアクセントになっている。なかなかキレイな書体だなと思う。9ウェイト。
ジオメトリックとヒューマニストのハーフみたいなサンセリフ。幾何学的でありながら文字としての字形が尊重?されており、しっかりと可読性が確保されている。ファミリーや字種も多く、本文用としての機能は十分。a と g は1階建てと2階建てが用意されており、2階建ての g はやや特徴的。なんかちょっと今後流行りそうな予感のする書体である。キリル文字もサポート。9ウェイト。名前のウェリントンは英国またはニュージーランドの地名。どっちから取ったのかは不明。ただいま80%オフという大幅割引セール中。
ほんのりヒューマニスト風味を加えて可読性を良くしたジオメトリックサンセリフ。最近のやたらカウンターを広くしたものとは違いx-ハイトをやや小さめに取っており、エレガントさがやや増した感じになっている。a が2階建てになっているのも特徴的。オールドスタイル数字や丸数字を揃え、本文用として利用しやすくなっている。キリル文字もサポート。9ウェイト。名前は「規範」とか「標準」とかの意。これは名詞だが、形容詞になると normal ノーマルとなる。
※幅に Condensed と Expanded を加え、モノスペースも加えられて拡張された TT Norms Pro が発表されている。
オールキャップスのフレアセリフディスプレイ。なかなかのビッグファミリーで、ノーマルの他、コンデンスとインライン、そのインライン部分だけを抜き出した細身の書体があり、それぞれにイタリックもあって、5ウェイトずつある。あとサンプルの Z のように、K と Q、R にもスワッシュがあり。小文字グリフはなくスモールキャップス。どことなく南米ラテンの香りがするなと思ったら、ファウンダリーはチリのサンティアゴだった。自分の嗅覚が鋭くなってる事にちょっと驚き(笑)。ただいま80%オフセール中。
軽くてちょっと変わったヒューマニストサンセリフ。ストロークにコントラストがあって端がテーパードになっており、また所々ちょっとニュヨっと曲がってるのが特徴的。あと B や P、R などのボウルが閉じておらず、K や k のステムとアーム・レッグが離れてて風通しが良くなっており、軽くちょっとかわいらしい感じに仕上がっている。丸数字やパソコン関連のアイコンがあるのも変わってる。可読性はまあまあ。11ウェイトもあるビッグファミリー。ただいま50%オフセール中。
可読性の良いサンセリフ。x-ハイトが大きく、あちこちちょっと丸くなっており、超楕円ベースっぽいデザインになっている。ややポップな雰囲気があるがコンデンス気味なので、サインにも使い勝手が良さそうではある。Hairline から Black まで9ウェイトとビッグファミリー。キリル文字もサポート。全ファミリーパックでも10,000円程度と安いが、ただいま93%オフというかなりの値引きセール中。1,000円しないので買っても損はないだろう。
なんか未来的な数字が名前になったジオメトリックサンセリフ。パウル・レナー(Futura の作者)やカッサンドル(フランスのグラフィックデザイナー)、シャルル・ルーポ(同じくフランスのグラフィックデザイナー)のタイプフェイスやレタリングを参考にしたとあり、ややアール・デコ風味のある書体に仕上がっている。短いアセンダーやディセンダー、頭でっかちな R がそうかな。字幅や字間がやや広め。イタリックはオブリークタイプなので、アップライトとあまり字幅が変わらない。9ウェイトとビッグファミリー。ただいま60%オフセール中。しかし2030にあんま未来を感じなくなったよね…。
本日はフランスの建築家、ル・コルビュジエ Le Corbusier の誕生日(1887年)。てなわけで調べるとこの書体が出てきたので紹介する。同時期に活躍したこの書体の作者マックス・ビル Max Bill (1908–44)とコルビュジエは親交があっただろうけど、この書体そのものとどういう関係があったかは不明。ただ、サンプルにコルビュジエの名前や写真があったもんで(笑)。
こういうのもジオメトリックというのだろうか。O 以外は曲線を排除し、直線のみでデザインされた書体である。Adobe Illustrator を使用するグラフィックデザイナーの7割ぐらいは、一度はこういうロゴを作ったことがあるだろう(笑)。それぐらい単純で誰でも思いつくスタイルなのだが、こうしてちゃんと書体化する所がエライ。線を太くすると鋭角部が仮想ボディをはみ出したりして結構めんどくさいからね。16ウェイトもあるビッグファミリー。レトロSFなどにどうぞ(限定的やなー)。