名前の通りマルチプルなサンセリフとスラブセリフのミクスド。本文用で字種が豊富だが、字形も5種もあり、ヒューマニストだったりネオグロテスク風だったり、はたまた柔らかいイタリック風であったりと様々なバリエーションがある。それぞれにイタリックがあって5ウェイト、さらにサンセリフとスラブセリフのバリエーションがあり、合計90種ものメガファミリーとなっている。どの字形も大変可読性がよく、様々な用途に重宝するだろう。ただいま85%オフセール中。
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あちこちナチュラルに内向きカーブしているカワイらしいサンセリフ。馬蹄形の U に代表されるように、いろんなステムがちょっと内向きにカーブしているのが特徴的。サンプルには2種の A があるのが判ると思うが、いくつかの字はこのようにオルタネートがある。ノーマルと Alt があるが、パッと見たところ字形に違いは見られず、デフォルトで選択される字形が違うだけの模様。どっちか買えばいいのでは。あとスモールキャップスは SC という名で別になっている。イタリックもあり。ちょっと変わってるが可読性もよく、ある程度の長文にも耐えうると思う。5ウェイト。
ものすごくスタンダードな本文用ヒューマニストサンセリフ。フルティガー氏の、古い書体を現代的にシンプルにアレンジするスタイルに影響を受けたとあり、ほとんどクセがなくスッキリとしていて、ただただ読みやすい。K や R のステムとレッグが離れてる所に、やや個性を出そうとする苦心の跡が見える(笑)。ギリシャ文字やキリル文字もサポートし、9ウェイトもあって、サインなどの用途にも適してると思う。ただいま80%オフセール中。
名前の通り小さいジオメトリックサンセリフ。小さいかどうかは組み方次第ではあるのだが、同じポイント数だと相対的に他の書体よりやや小さめ、という事らしい。大文字と小文字の違いをハッキリさせるためにx-ハイトを意図的に小さくし、代わりに字間を広めにとって可読性を確保している。動画に特化してると説明にあり、字幕を多用するニュースやスポーツ中継などにいい…のだろう。なぜそうなのかはよくは解からんが。a と g には1階建てと2階建てがあり。大文字と数字にはインライン版のオルタネートがある。アンダーラインの入ったキャッチワードも少々。キリル文字もサポート。9ウェイト。Behance にプレゼンテーションページが用意されているので、詳しく知りたい方はどうぞ。ただいま76%オフセール中。
すっきりして読みやすいややヒューマニスト寄りのジオメトリックサンセリフ。ストロークに抑揚がある Contrast と、モノラインの Linear の2種がある。ジオメトリックでコントラストがあるのは結構珍しい。a は1階建てと2階建て、4 は閉じたものと開いたもの、J はフックの大きさが2種のオルタネートがある。イタリックはオブリークタイプ。6ウェイト。
ちょっとポップな雰囲気を持った、柔らかいイメージのジオメトリックサンセリフ。いい意味で緊張感のないゆるゆるな書体で、ごく目に優しく読みやすい。オルタネートが豊富でスワッシュの付いたものがもちろんあるが、R のレッグの形が違ってたり、n の最初のストロークにフックが付いてたりと、間違い探しレベルで微妙に違うオルタネートも用意されており、長文にもちょっとした変化をつけられるようになっている。ウェイトも9つあってファミリー展開も豊富。名前はなんと発音するのかは知らない(笑)。
最近やたら Monotype が推してくるので紹介。Bodoni と双璧をなす、昔からあるスタンダードなモダンローマン。元は19世紀初頭にドイツのタイプデザイナー、Justus Erich Walbaum が Didot や Bodoni を参考に制作したもので、元々デジタル版もあったが、つい最近リニューアルされた模様。ファミリー展開が大幅に増えてオプティカルになり、書体名に 06pt, 12pt, 18pt, 60pt, 96pt と付いていて、それぞれそのサイズに合ったデザインとなっている。18pt 以上はウェイト展開が豊富になる。他ディスプレイが2種とオーナメントが付き、計69種とビッグファミリー。ただいま75%オフセール中で、5,000円ちょいですべて入手できる。買うなら今!だけど Monotype サブスクリプションにも入っている。
ファミリー展開が多く可読性の良いジオメトリックサンセリフ。アップライト・イタリックの2種3幅10ウェイト、+レギュラー幅アップライトのみ Ultra ウェイトがあって合計61種があるビッグファミリー。Std と Pro があるが、Pro は字種も1000種以上。x-ハイトが大きく、字幅も広めに取られていて本文用として申し分なく、ウェイトも Hairline から Black までありディスプレイ用途にも十分耐えうる。本日時点で MyFonts ベストセラー7位という人気の書体。みんなホントジオメトリック好きだよね…。
ちょっぴりヒューマニストに寄ったジオメトリックサンセリフ。Q のテールが長くくりんとしてるのが特徴的。字幅がやや広めで a や g に2階建てがあり、基本ジオメトリックでもそれだけで結構ヒューマニストに見えるのが不思議。イタリックはさらにオーガニックで手書き感がある。字種がかなり豊富で1000以上あり、アップライトにもスワッシュオルタネートやリガチャーがある。ウェイトも15種とビッグファミリー。
昨日5月6日は英国のタイポグラファー、スタンリー・モリソン Stanley Morison の誕生日(1889)。で、氏が開発に関わったこの書体を紹介。このブログではあまり有名所は紹介してないのだが、これはメジャー中のメジャー書体、トップオブメジャーである。ゆえに中途半端な紹介文を書くと山程ツッコミが飛んでくるので最低限に留める(笑)。英国紙 The Times のために開発された書体で、Monotype で開発された本書体と、後に Linotype に移植(?)された Times があり、双方の機械の組版方式の違いのためか(多分違うが)、デザインがほんのり微妙に異なっている。前者は Windows、後者は MacOS に標準搭載されたため、おそらく一般人の使用した書体としては世界一の利用率ではないかと思われる。名前は先に開発された方が New が付いているというややこしいものだが、この New は「The Times が使う新しい書体だよ」という意味で使われたんではないかと思う。この書体は Times Europa、Times Millennium、Times Classic とちょいちょいアップデートされ、今でも The Times で使用されている模様。現在のものは Times Modern という名前のようだ。とまぁここまでにしておき、あとは Wikipedia でも参照してくれ(笑)。