現代的なヒューマニストサンセリフ。ヒューマニストにしてはx-ハイトが大きく、ストロークも手書きのような優雅な曲線を採用せずにややかっちりとしており、クラシック過ぎない現代的なニュアンスを持っている。本文用として設計されており可読性もよく、字種も大変豊富に揃っている。字幅はレギュラーと Condensed の2種あり、前者は10ウェイト、後者は6ウェイトある。それとは別にすべてがドットで構成された Dot Thin がひとつあり。
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ぬちょっとしたオーガニック感があるローマン。若干カリグラフィー風味もあるかなという感じで、骨格も古くヴェネチアン風味もあり大変クラシックで美しい。字種も大変多く、発音記号は2つ重なったものもあり、汎ヨーロッパはほぼ網羅しているだろう。数字も色んなタイプが揃い、もちろんスモールキャップスもある。文学作品なんかにも似合うんじゃないだろうか。9ウェイトとファミリーも豊富。
144ものバリエーションを持つスーパーファミリーのサンセリフ。基本的にジオメトリックでx-ハイトは大きめ、可読性はよく、a と g は1階建てと2階建てを揃え、数字はライニングとオールドスタイル、上付き下付き、丸数字まである。イタリックも当然あり、ウェイトは9つ、字幅は A(一番広い) から H(一番細い)まで8種で計144種。字幅は C がレギュラーかな、という感じ。細い方にかなりバリエーションがある。これだけのファミリーがセットでたったの5,000円強。びっくり価格である。その上現在20%オフセール中(1,000円ぐらいの値引きだけど)。
セリフが反るのではなく、逆に膨らんでいる変わったローマン。レギュラー以下のライトウェイトはストロークにもほとんどコントラストがなく、モノラインのスラブセリフに近い印象である(太いウェイトはコントラストが出てくる)。フィルにソリッドなものと、サンプルのようにステンシルになったものと2種ある。ソリッドなものは長文用としても使えるほど可読性は良い。両方ともイタリックもあり6ウェイトで計24種。
昨年発表された「たづがね角ゴシック」の、情報伝達力強化版(?)。サンプルのたづがねとの比較をご覧いただければ判る通り、情緒を省いてよりシンプルでソリッドな骨格になり、読みやすさ・伝わりやすさが強化されたように思われる。公共のサインはもちろん、食品の成分表示やスマホアプリなどにも適しているだろう。Monotype 社タイプディレクターの小林章さんは、ブログ等で常々日本の公共サインのヘンなところ(主に欧文ではあるけど)を指摘されており、それを解消するためのひとつの解を提示されたように思う。今からでは差し替えが間に合うかどうか分からないが、東京オリンピックに向け、どうかもっと分かりやすいサインが普及することを願う。10ウェイト。ただいま50%オフセール中。
名前の通りマルチプルなサンセリフとスラブセリフのミクスド。本文用で字種が豊富だが、字形も5種もあり、ヒューマニストだったりネオグロテスク風だったり、はたまた柔らかいイタリック風であったりと様々なバリエーションがある。それぞれにイタリックがあって5ウェイト、さらにサンセリフとスラブセリフのバリエーションがあり、合計90種ものメガファミリーとなっている。どの字形も大変可読性がよく、様々な用途に重宝するだろう。ただいま85%オフセール中。
あちこちナチュラルに内向きカーブしているカワイらしいサンセリフ。馬蹄形の U に代表されるように、いろんなステムがちょっと内向きにカーブしているのが特徴的。サンプルには2種の A があるのが判ると思うが、いくつかの字はこのようにオルタネートがある。ノーマルと Alt があるが、パッと見たところ字形に違いは見られず、デフォルトで選択される字形が違うだけの模様。どっちか買えばいいのでは。あとスモールキャップスは SC という名で別になっている。イタリックもあり。ちょっと変わってるが可読性もよく、ある程度の長文にも耐えうると思う。5ウェイト。
ものすごくスタンダードな本文用ヒューマニストサンセリフ。フルティガー氏の、古い書体を現代的にシンプルにアレンジするスタイルに影響を受けたとあり、ほとんどクセがなくスッキリとしていて、ただただ読みやすい。K や R のステムとレッグが離れてる所に、やや個性を出そうとする苦心の跡が見える(笑)。ギリシャ文字やキリル文字もサポートし、9ウェイトもあって、サインなどの用途にも適してると思う。ただいま80%オフセール中。
名前の通り小さいジオメトリックサンセリフ。小さいかどうかは組み方次第ではあるのだが、同じポイント数だと相対的に他の書体よりやや小さめ、という事らしい。大文字と小文字の違いをハッキリさせるためにx-ハイトを意図的に小さくし、代わりに字間を広めにとって可読性を確保している。動画に特化してると説明にあり、字幕を多用するニュースやスポーツ中継などにいい…のだろう。なぜそうなのかはよくは解からんが。a と g には1階建てと2階建てがあり。大文字と数字にはインライン版のオルタネートがある。アンダーラインの入ったキャッチワードも少々。キリル文字もサポート。9ウェイト。Behance にプレゼンテーションページが用意されているので、詳しく知りたい方はどうぞ。ただいま76%オフセール中。
すっきりして読みやすいややヒューマニスト寄りのジオメトリックサンセリフ。ストロークに抑揚がある Contrast と、モノラインの Linear の2種がある。ジオメトリックでコントラストがあるのは結構珍しい。a は1階建てと2階建て、4 は閉じたものと開いたもの、J はフックの大きさが2種のオルタネートがある。イタリックはオブリークタイプ。6ウェイト。