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Emporia Roman

Emporia Roman

本文用とはいえないけど、美しかったのでご紹介。Trajanと同じく、ローマの碑文を模した書体。プロポーションやステムの抑揚はローマンのそれだが、セリフはかなり控えめで、一見サンセリフに見えるほど。通常この手の書体に小文字はないが、これにはあるどころかイタリックまである。さらには控えめなスワッシュの付いたオルタネートまで。「インペリアルキャピタルとはこうだ」と堅苦しく考えず、柔軟に使ってみてはいかが。

Category(s)
Design Date
2012
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Quan Slim

Quan Slim

名前の通り字幅の狭いサンセリフ。Quanというサンセリフがあり、これを元に字幅の狭いファミリーを作った模様。ちょっとクセはあるが、可読性は良好。イタリックではなくオブリークを採用しており、ステムの先端が丸い、いわゆる丸ゴシックのRoundedもある。パッケージ等スペースが限られたものに使うにはうってつけ。サンプルイメージには9ウェイトってあるけど、数えたら8ウェイトしかない(笑)。で、ノーマルとRounded、それぞれアップライトとオブリークで計32種。

Category(s)
Design Date
2013
Publisher

Clavo

Clavo

スラブセリフにも分類できようかというぐらい、ステムの抑揚が弱くセリフも太いローマン。それでもやっぱり骨格はローマンなので、長文にも耐えうる設計になっている。あんまり情緒はないので小説や詩などは不向きかな。ニュースや論文などの「事実」を記述するのに向いてると思う。スワッシュやオーナメントなどのお遊びはないが、すべてのラテン語圏をカバーする字種を持つ。10ウェイトあり、これも機械的に増やしただけじゃなくちゃんと調整してあるとの説明あり。名前はスペイン語で「釘」。

Category(s)
Design Date
2013
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Harmonia Sans

Harmonia Sans

すごくマジメな人がマジメに作ったんだろうなぁという感じがするジオメトリック・サンセリフ。Futuraに比べて刺々しい部分がなく、x-ハイトも大きめで柔らかい印象がある。小文字の j もちゃんと曲がっており、Futuraのように突き放した感じはない(笑)。一番の違いはオブリークではなくちゃんとイタリックになっている事。f に特徴が出ている。5ウェイトしかないが、コンデンスドや等幅のMonoがある他、キリル文字や中央ヨーロッパ対応版もあり。

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Design Date
2010
Designer(s)
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Requiem

Requiem

ルネッサンス期の系統を受け継ぐ正統派のローマン。ウェイトはなく、本文組に適したText、見出し用のDisplay、碑文や看板などのサイズに適したFineというファミリーがある。フレームやオーナメント類も揃っている。

名の意味は「鎮魂曲」。本日3月11日は、東日本大震災から3年目。
鎮魂の祈りを捧げます。
それと元AKB48・篠田麻里子さま、お誕生日おめでとうございます。

あの日に生まれた子たちが、なぜ大人たちが優しい目で自分を見るのか、理解するのはもう少し先になるだろうか。この子らが成人するまでに、何もかも良くなっている事を願う。願うだけじゃダメだな。行動しよう。俺が良くするんだ。うん。

Category(s)
Design Date
1992
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FDI Tierra Nueva

FDI Tierra Nueva

超絶筆者好みのローマンで、発見した時は「ひゃっほう」と叫んだものだ(オオゲサ)。スペイン語で「新大陸」の名を持つ。1526年頃にスペイン人の製図家が制作したアメリカの地図から拾い上げた書体だそうである。やや直線的ではあるものの、ヴェネチアン…に分類できる…か? な。x-ハイトが小さくセリフも角度があり、クラシックな雰囲気満載である。イタリックにはほとんど傾きはないものの、手書き感はよく出ている。ほか、モノラインのスクリプトもファミリーにある。これまた味があってかなり良い。銅版画風のイラストも数点あり。海賊王に、俺はなる!

Category(s)
Design Date
2010
Designer(s)
Publisher
FDI

Adria Grotesk

Adria Grotesk

イタリアの有名な海の名を持つサンセリフ。最近のサンセリフの傾向だが、これもアセンダーとディセンダーが短く、x-ハイトが高くてカウンターが広め。要するにとにかく大きく読みやすい。これだけだとただのサンセリフだが、特徴はイタリック。「アップライトイタリック」という矛盾する名を持っており、傾いていない。代わりに曲線が多く、柔らかくなっている。サンプルイメージのGROTESKのEやTypefaceなどにその特徴が出ている。7ウェイト。

Category(s)
Design Date
2013
Designer(s)
Publisher

Agmena

Agmena

何やらFonts.comで推されてるのでご紹介。見ての通り普通のローマンだが、よくよく見るとセリフに特徴があり、個人的にはやや目に引っかかりを感じる書体である。反面、ステムには微妙に抑揚があり、手書き感も幾分残っている。特にイタリックには本物のカーシブを採用してると自慢気だ(笑)。字種が豊富で中央ヨーロッパ方面までカバーできる他、控えめなスワッシュの付いたターミナルレターも多く含んでいる。オーナメントも少々。「リットル」記号によく使われるループの付いた小文字の l もある。これ小林さんがなんかで追加したと書いてたような…。しかし日本の教科書でも、最近では国際基準にならい、L を使うのが普通だそうだ。2013年にNY TDCで優秀賞を受賞している。ウェイトは4種と少ないが、本文組には十分だろう。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher

Impressum

Impressum

筆者が毎年、というか毎日眺めている書体。というのも、ANDO GALLERYが毎年発行している葛西薫氏デザインのカレンダーに使用されている書体がコレなんである(多分)。筆者は毎年これの罫線なしを購入し、デスクの横の壁にかけてある。一度罫線アリを買ってみたが、違和感があってやめた。欧文書体好きは分かると思うが、欧米の表組みは罫線が最小限に抑えられている。縦線はまずないどころか、ヘッダーとフッター以外は横線を省いたものさえある。対して日本人は、すべてのマスにタテヨコびっちり線を入れるのが常だ。これについて、「日本人はつくづく小さい枠に収まるのが好きな国民である」という記述を何かで読んでからというもの、自分は収まってなるものかと、極力罫線を使わず表組みするようにしている(笑)。ははん。ちなみにURW++版Elsner+Flake版もある。

Category(s)
Design Date
1963
Publisher

Bandera

Bandera

ちょいーとイタリックにクセがあるが、十分本文組にも使えそうなスラブセリフ。同じデザイナーが作ったOsnovaというサンセリフとプロポーションはほぼ同じらしい。ウェイトは6種。名前はスペイン語で「旗」を意味するらしい。説明には「Banderaはウクライナの自由闘争のシンボルであった」とあったので何のことやらと調べたら、Stepan Banderaという解放運動の指導者がいたらしい。ややこしい解説すなよ…。執筆時点、80%オフセール中。
※追記:なんかウクライナとロシア、大変みたいだ。和平を願う。

Category(s)
Design Date
2014
Designer(s)
Publisher
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