DINのように主にサインなどに使用されることを想定して制作されたサンセリフ。ノーマル幅とコンデンスがあるが、ノーマル幅もやや字幅は狭め。全体的にジオメトリック気味でx-ハイトやカウンターは大きめになっており、視認性を重視していることが伺える。このCore Sansはシリーズ展開されており、いわゆる普通のCore Sans Aの他、ジオメトリックなCore Sans G、ファンシーなCore Sans M、ちょっとおもしろめなCore Sans N、それを丸っこくしたCore Sans NRがあり、そのどれもがクオリティも高くファミリーも豊富。ファウンダリーのS-Coreは韓国のスタジオ。昨日のタイといい、アジア圏もガンバっております。ちなみに投稿時点で80%オフ。
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今年発表された新しいヒューマニストサンセリフ。最近はややジオメトリックなものが好まれるようだが、個人的にはこういうのの方が好きかな。やってみれば判るが、デザインするのはこっちの方がはるかに難しい。Qのテールが特徴的で、あまり見た事がない。こういう特徴的な形を持つ字を名前に組み込むのはよくやる事らしい。意味は折丁…だったかな? 確か昔は(今もか)紙のサイズはだいたい決まっていて、本を作る時はそれを何回かに折るのだが、2つ折りサイズを folio、4つ折りサイズを quire、8つ折りサイズを octavo、と言ったような気がする(うろ覚え)。10ウェイト。今なら全ファミリーパック$499が$99。いつまでやってるかは判らないので購入するならこの機会に。
台風でネットに障害が出ていたため、久々の投稿。現代カリグラフィーの祖・Edward Johnstonによるロンドン地下鉄で使用されていた書体。当時のものをそのままデジタル化したわけではなく、かなりファミリーや字種を拡張している。ウェイトはもちろんのこと、スモールキャップスとそれよりやや小さめのプチ・キャップスなるものを揃えている。Wには中央のステムがクロスしているものとしてないものがあり、Qもテールの種類が3種類ある。aも2種類、gもループの形が3種類。ギリシャ・キリル文字もあり。ちなみに現在のロンドン地下鉄は英国在住の日本人デザイナー・河野英一氏がリ・デザインしたNew Johnstonを使用しているようだが、これは市販されていない模様。もひとつちなみに、河野氏はWindowsに入っているメイリオのデザイナーでもある。
近年、HelveticaやUniversなどの代わりによく使用されているサンセリフ。2014年7月現在、twitterの欧文はこれの字幅が細いバージョン(Narrow)のWebフォントを使用している。これといって目につくような特徴はないが、それが故に何にでも合う読みやすい書体である。2008年、オバマ大統領の選挙PRにはこの書体が大々的に使用された。ウェイトは8種、字幅はレギュラーと Narrow、Extra Narrow、Condensedの4種あって、いわゆる丸ゴシックもレギュラー字幅のみだがウェイト4種ある。a には1階建てと2階建ての2種がある。ちゃんと揃えようと思うと結構な金額になるが、まぁそれはHelveticaなども同じ。
正方形に近い長方形をベースにデザインしたと思われるサンセリフ。ややシステマチックすぎて k などは随分妙な形をしているが、カウンターが広く可読性は良好。このタイプの代表格にEurostileがあるが、それと比べると柔らかみがあって使いやすいと思う(なぜか筆者の脳内では、Eurostileはアメリカの大学アメフトのイメージがある・笑)。ステムの端が裁ち落とされた A タイプと、いわゆる丸ゴシックになっている B タイプがある。それぞれオブリークがあり8ウェイトで計32種。ラブ~ラド~ぉ~ル~はし~いって~ なみ~う~ちぎ~わ~へ~♪
紹介しようかどうかずっと迷ってたジオメトリック・スラブセリフ。なんで迷ってたかというと、このタイプでは非常に有名なMemphisがすでにあり、これとの違いがあまりよー判らなかったからである。でも気になってるのでもう紹介しようと思う。特徴としてはアセンダーとディセンダーがかなり小さく、丸っこさがより強調されており、リガチャーが豊富。Q のテールがボウルから離れてるのが筆者好み。おもしろいのは 「www」のリガチャーがある事。現代的である。ネット民には嘲笑にも流用可能だぞwww 投稿時点では85%オフの他、デモ版2書体が無料でダウンロード可能。9ウェイトとファミリーも豊富。
コンデンスなサンセリフとローマン(セリフ)、スラブセリフのファミリー。DINよりもさらに細いため可読性が悪いかと思いきや、意外とそうでもない気がする。3種のスタイルを含んではいるが、ローマンとスラブセリフの違いがちょっとよく判らない(笑)。スラブセリフの Q にはなぜか頭にもちょんちょこりんが付いてるが、これかなぁ…。イタリックはイタリックというよりはスランテッドで、字形に違いは見られない。ちなみに米軍基地の注意書き看板とかには、こういうコンデンスな書体で大文字だけでセンター組みにしてるのをよく見かける。長文だろうとお構いなしで、威圧感満載である(笑)。
本文用ローマン。ルネッサンス期の活字を参考にデザインしているとあるクラシックでエレガントな書体。なんか太さが不安定なステムで、活版印刷でのかすれを再現している…のかな。アップライトは注意しないと判らない程度に右に傾いている。イタリックはそれよりもさらにちょっとだけ右に傾いていて、大文字だけだと違いが分かりにくいほどだが、小文字にはちゃんと手書き感が出ている。ウェイトのバリエーションはないが、字種が大変豊富でオーナメント類もちょろっとある。非常に筆者好みの書体ではあるが、多分これを使うような仕事はない(涙)。
※なんとAdobe Typekitで使えることが判明。Creative Cloudをご利用の方は要チェケラ。
投稿時点でMyFontsのトップセラー2位のサンセリフ。かなりジオメトリック寄りではあるが、プロポーションはもちろんの事、角が面取りされて丸くなっているなど、可読性を良くするための調整がなされており、長文にも十分耐えうる。g に2階建て(メガネg)を採用しているのが特徴。これにも小文字 l にループ型があるな…。作者はドイツ在住のようなので、小林さんの影響だったりするんだろうか(笑)。TDC2 2011受賞作品。作者によれば、「自分の人生を変えた書体」だそうである。これをきっかけに有名になったとか。6ウェイト。
DINのようなややシステマチックなサンセリフ。字幅が狭く、ジオメトリックベースでありながら若干の手書き感を加えており、少し柔らかくなっている。名前の通り、進化途中なのかなーという感じ。イタリック+5ウェイトで10種なのだが、ステムの端にちょこっとセリフっぽいものを付けたオルタネートが同じく10種で計20種。にしても最近のフォント業界は南米がアツいようだ。この書体の作者はチリ在住で、先日紹介したスクリプトもアルゼンチン。「おっ」と思う書体の作者が南米というのは最近多くなっている。地球の裏側に注目だ。ブラジルの人、聞こえますか~?
投稿時点では80%オフ。お早めに。