19世紀にアメリカにあったブルース活字鋳造所の、「No.11」という活字のデジタル版。同時期のアメリカのプリンター、Theodore Low De Vinneの名を付けられている。見ての通りBodoniやDidotにインスパイアされたものらしく、そのまま高級女性ファッション誌のタイトルになりそうな書体である。De Vinne自身はこういうモダンローマンは好きじゃなかったらしく(笑)、本人はかのCenturyをLinn Boyd Bentonに依頼して作らせている。…しまった。この辺の書体史的なものに踏み込む気はなかったんだけど。こういうのは調べ出すと底なし沼かつ多数のツッコミが入るので(笑)。君子危うきに近寄らず…。
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これもバレンタイン向けといえばそうかな。最近発表されたディスプレイ。見方によってはモダンセリフにも分類できると思う。それをさらにデコラティブにしたものと言えるだろう。ヘアラインが細すぎるので小さく使うのには不向き。Didotのように高級女性ファッション誌などに大きく使うといいだろう。アップライトとイタリックが2ウェイトずつ、それとそれらのデコラティブバージョンがある。オーナメントもあり。販売サイトではかなり豊富な組版事例を見ることができるので、一見の価値あり。特にオーナメントだけで組んだパターンは、チョコレートの包装紙なんかに良さそう。