かわいらしくオシャレな雰囲気のディスプレイサンセリフ。かなり古いカリグラフィーの書体、スクウェアキャピタルを元にデザインしたとある。確かに正方形に近いプロポーションを持ってはいるが、サンセリフとなり、テイストはいたって現代的にアレンジされている。6ウェイトあるが、小文字はなくスモールキャップスで、イタリックもない。代わりにローマンのイタリック(なんか変な言い方)が1つファミリーにあり、組み合わせて使えるようになっている。レストランや食品パッケージでの利用を想定しているようで、食材やテーブルウェアのシルエットアイコンが多数ある。名前はフランス語で「アッサンブラージュ」と読み、英語でのアセンブル、すなわち「組み合わせる」という意味だが、食品業界では主に「ブレンドされたワイン」の意味で使われる。この書体も4人もデザイナーがおり、それぞれの個性がアッサンブラージュされて素晴らしい書体に仕上がっている。ただいま69%オフセール中。筆者は多分買います(笑)。
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コロコロしてかわいらしいジオメトリックサンセリフ。余計な線がほとんど省かれており、g などの字形が非常に独特で全体的にディスプレイ感が強く、あまり本文向きではないだろう。サンプルイメージはタイポグラフィの教科書でよく見るような、字間とカウンターのピッチがキレイに揃っていて素晴らしい(笑)。イタリックはオブリークタイプ。4ウェイト。ただいま80%オフセール中。
曲線多めな Didone ディスプレイ。C や r など、ちょっと曲がった線があると、そこがクッとフックしているのが特徴的。全体的にはカウンターが大きめでゆったりした印象があり、モダンローマンにありがちな鋭さがない。7ウェイトあるが、どのウェイトもヘアラインが細いのでやっぱりディスプレイ向きだろう。MD、OG、HE、AV のリガチャーがあり、数字はライニングとオールドスタイルがある。
イタリア語またはスペイン語で「家」の名を持つ、やや角ばったサンセリフ。J. Mayer H. という建築事務所がドイツのルートヴィヒスブルクに建てた Dupli Casa という建物にインスパイアされたとある。建築物なので当然直線的なのだが、あらゆる角にRが付いた特徴的なデザインで、この書体もそれが踏襲されており、長方形がベースにありながら角が丸くなっている。が、M や N、V、W など鋭角が出てくる部分はRを取らずそのまま鋭さを残している。字間はやや広め。機械的な冷たさの中にも、ちょっとした温かみが感じられる書体である。7ウェイトあるが、イタリックはない。代わりと言ってはなんだがキリル文字がサポートされている。ただいま50%オフセール中。
太めのDidoneなディスプレイ。ブラケットはあるがコントラストの強いアップライトのモダンローマンで、オルタネートにリボンのようなスワッシュが付いた字形が多数ある。Headline とあるからには Regular やなんかがあるかと思いきや1ウェイトしかなく、イタリックもないが、結構華やかな文字組みが楽しめるだろう。こんなんもウェディングにどうぞ。ちなみに作者はタイ人らしい。
Didone なディスプレイ用モダンローマン。字形そのものはスタンダードなモダンローマンなのだが、それぞれの字のオルタネートに、ヘアラインのフローリッシュがこれでもかっていうぐらいに付いている。バリエーションも大文字は2種、小文字は5種ほど。なかなか変わった書体である。2ウェイトあるが、Bold は太いステムではなく、ヘアライン部分だけが太くなっており、小さく使うことを考慮していると思われる。ただいま30%オフセール中。
Didone タイプのディスプレイ。骨格的には割とスタンダードではあるもののエレメントの形が変わっており、非常に個性的な書体。特に小文字には特徴的なグリフが揃っている。ヘアラインがかなり細く、小さくは使えない。ラグジュアリー感があるので、そういった用途に使えるだろう。セリフタイプとサンセリフタイプがあり、それぞれイタリックもあって4ウェイトずつある。ただいま75%オフセール中。
モダンローマンの超極太ディスプレイ。このテのウェイトの書体を Fat Face(デブ書体)といい、19世紀後半頃が最盛期だろう。近年はあまり作られなくなっているが、だからこそ今使うと結構目新しいんじゃないかと思う。Bodoni を元にデザインされたファットフェイスで、ソリッドなものとサンプルのようにステムに彫りが入った Luce というバージョンがある。小文字にはリガチャーが多く、また変わった幾何学的なオーナメントが多少。イタリックもあり。名前は Bodoni の妻である Margherita から取ったらしい。ただいま25%オフセール中。
カリグラフィー風味の強いディスプレイローマン。基本はローマンだがコントラストが強く、エレメントはカリグラフィーペンもしくは平筆のニュアンスがあり、スワッシュの付いたオルタネートが用意されている。Text と Poster の2種があり、Poster の方が細い部分がヘアライン化されていて、より大きなサイズでの使用に向いている。Turquoise とよく似てはいるが、こちらの方がより活字っぽいだろうか。大変筆者好みの書体。
オランダ風味があるローマン。コントラストが弱く、ややコンデンス気味でややジオメトリック気味。セリフはやや(やや多いな)太め。x-ハイトも大きくカウンターも広め。これらの条件から、幅が狭くて字が小さい場合、例えば新聞などで重宝しそうなのだが、残念ながらイタリックがない(なんでだよ)。ウェイトの軽い見出し用の Display と2種類あり、それぞれに5ウェイトある。スモールキャップスもあるほか、キリル文字もサポート。