やや古めかしいタイプのトランジショナルローマン。よくよく見ないと判らないが、微妙な曲線が多用されていてほんのりデコラティブ。元々お伽話を組むためにデザインしたとかで、そういう雰囲気に似合うデザインとなっている。q のディセンダーセリフが特徴的。オーナメントにはツタの絡まったイニシャルの他、魔法使いや小人などのイラストアイコンが多数ある。2ウェイト。ただいま30%オフセール中。
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本日J-Waveが007特集で、それ関連の重た~い音楽ばっかり流れてるので、それに似合う(と個人的に思う)書体を紹介。有名定番本文用書体・Caslon のディスプレイ特化版。コントラストが強く、雰囲気的にはモダンローマンに近い。どっしりとしていながらラグジュアリー感もあり、真っ黒で使うとタキシードでキメた英国紳士のような雰囲気がある(強引か?)。Mac にも標準搭載されてるが Medium ウェイトしかなく、こちらの版では3ウェイトあり、イタリックまである。…実を言うと筆者は007を一本も観たことがない(笑)。わははは。
スタンダードな本文用トランジショナルローマン。元は活字で古い書体だが、x-ハイトが大きくアセンダー・ディセンダー共に小さい、という最近の書体に多い特徴を持っている。長い文章を読みやすくするための工夫だろう。イタリックはなんかギリっとした堅く鋭い雰囲気がある。確か当時、ダンテ全集を出版する際に作られたとかなんとかいうのをどこかで読んだ気がするが、ちょっとソースが探せない。間違ってたらスンマセン。6ウェイト。2013年には Dante eText というパソコンのディスプレイでの表示に最適化されたバージョンも発表された。こちらは2ウェイト。
20世紀初期のアメリカンテイストを持つ本文用ローマン。同時期の代表的な書体・Century の影響が大きいのが見て取れるが、見出し用の Display はセリフが鋭く、細いステムはヘアラインと化しており、かなりモダンローマン寄り。イタリックは手書き風味がよく残っており、全体的に「古き好き」という感じがする書体である。発表当時は TDC を始めあちこちからいろいろ受賞した模様。現在でも MyFonts のトップセール26位にランクインしているという人気の書体。Text は4ウェイト、Display は6ウェイト。
最近購入した A Guy’s Guide to Shoes という靴の本の本文がこの書体で美しかったので紹介する。Goudy らしいちょっと変わったオールドスタイルローマン。元はカリフォルニア大学バークレー校(UCB)のためにデザインされた California Old Style という書体だそうで、それを1983年にリファインしたものらしい。欧米ではこのように大学で書体を制作することがあるようで、最近では Matthew Carter さんがデザインしたイェール大学の Yale がある。Yale は残念ながらイェール大学関係者しか使えないようだが、この Berkeley は一般販売されている。大きく使って品が良く、小さく使って読みやすい。この書体の存在はもちろん知っていたが、こんなにいいものだとは思わなかった。長く残る書体というのはやはりそれなりの良さがあるなぁと思った次第。ちなみにアメリカ最高の巨匠と言われる Goudy が書体制作を始めたのは、40歳を過ぎてからだそうである。人間いくつになってからでも挑戦できるね。
不安定さがちょっと古風なフレアセリフ。x-ハイトが小さく、字形がカチッとしておらず不揃いで、そういう部分が何となくクラシックでおもしろい書体。イタリックは控えめなスワッシュも付いており、なかなかエレガント。Bold ウェイトはステムのコントラストが強くなっている。個人的には2階建ての g があると良かったなぁと思う。サンプルイメージにある Herbert Thannhaeuser はタイプデザイナーではあるようだが、この書体のデザイナーではない模様(なんのこっちゃ)。
正統派オールドスタイルローマン。のディスプレイファミリー。元は Pona という本文用ローマンで、全体的な特徴としてはややコンデンスかなという感じ。この Display はウェイトが全体的に軽く、コントラストも強めになっている。Pona にはない Thin というウェイトを含め6ウェイトあるが、Book というウェイトがある。ディスプレイのファミリーなのにブック…? ナゾである。本文用らしく、アクセント記号やスモールキャップス、各種数字が豊富に揃っている。
皆様GWいかがお過ごしでしょうか。休日は極端にアクセスが減るこのブログだが、アフィリエイトのためにせっせと更新してみる(やらしいな)。オープンフェイスのローマンディスプレイ。Caslon 風オールドスタイルローマンの王道といった感じで、エレガントでありながら威風堂々としている。本文用の Adoriane Text のファミリーなので、組み合わせて使うといいだろう。ただいま30%オフセール中。
ヴェネチアンの代表的なローマン。このブログではあまりメジャーなものは紹介してないが、これはメジャーな中でもマイナーな方(?)なので紹介してみる。15世紀イタリア(出身はフランス)のプリンター、Nicolas Jenson の書体を Bruce Rogers が現代に蘇らせたもの。Nicolas Jenson についてはタイポグラフィの教科書を開けばたいてい名前が出てくるので、興味のある方は調べて欲しい。この書体はx-ハイトが小さくて、他の書体の感覚で 9pt とかで組むと結構小さくて困ったりするが、クラシックな雰囲気満載で味があって、筆者の大好きな書体のひとつである。イタリックは確かデザイナーが違ったはず… Arrighi とかじゃなかったかな。この書体に合うものとして採用されたらしい。名前のcentaur とはケンタウルスの事で、同名の書籍をこの書体で組んだ事から名を取ったそうである。
コントラストの強いオールドスタイルローマンのディスプレイ。一目見て判る人は判るが、Caslon の特徴が非常に強く出ているというかもうそのものである(なんならサンプルイメージに書いてあるしね)。小文字がなく大文字のみだが、キリル文字とギリシャ文字をサポートしていて、オーナメント類も少しある。ファミリーにはイタリックとオープンフェイスがあり。ただいま75%オフセール中。…Mac には Big Caslon 入ってるしいらない? そんな事言わんといてー。