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Afton

Afton

本日はスコットランドの詩人、Robert Burns ロバート・バーンズの誕生日。彼が作詞した民謡 Auld Lang Syne は日本でも非常に有名で、「蛍の光」として卒業式や紅白歌合戦で歌われるなどして定着している。この日はスコットランドでは Burns supper と呼ばれ、ハギスという料理をつつきながら彼の生誕を祝うようだ。書体名の Afton とはバーンズの故郷・スコットランドのサウス・エアシャーを流れるアフトン川の事で、彼はこの川の事を Sweet Afton という詩に残しており、これに後に曲がついて Flow gently, sweet Afton (邦題「アフトン川の流れ」)という歌になっている(全部さっき調べました)。
書体は一応スクリプトと分類してあるが、活字のイタリックとしても差し支えないだろう。とても品のあるイタリックで、多少だがオルタネートもある。「メニューや賞状、詩の組版などに」オススメだそうだ。実際サンプルは Sweet Afton が組まれている。

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Design Date
2003
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P22 Chai Tea

P22 Chai Tea

本日は岡倉天心の誕生日。天心といえば『The Book of Tea』(茶の本)、という事でこの書体を紹介。日本茶ちゃうやんというツッコミはさておき。堅苦しさのまったくない、筆でひょひょいと書いたような柔らかくラフなブラッシュスクリプト。コネクションはほとんど取れておらず、字形にちょっとしたオルタネートはありはするもののスワッシュが付いたものはなく、オーナメントも全然なくて全体的にややおとなしめ。リガチャーはまぁそこそこある。気軽に使えるスクリプトじゃなかろうか。1ウェイトのみ。

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Design Date
2007
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P22 Ornes

P22 Ornes

ほぼ直線のみで字形が構成されたディスプレイ。ノルウェーにウルネス(Urnes)の木造教会という世界遺産になった教会があるが、そこに刻まれている文字をベースにしたとある。その文字の画像はちょっと探せなかったが、明らかにルーン文字がベースになっている。ルーン文字とは2世紀頃から中世後期頃まで北欧で日常的に使用されていた文字で、ナイフ等で木片に刻んで書いたために直線的になっている。1文字1文字に意味があるとされ、文字として使用する者がいなくなった現在では、小石に刻まれ、占いの道具としてタロットの様に用いられている。
大文字のオルタネートには、教会の装飾にも用いられている民俗的な画風の動物が絡まったものがある。ボールドと2ウェイトあり、スモールキャップスもある。レギュラーウェイトには Rustic というアウトラインがラフになったものがあり。

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Design Date
2010
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P22 Zaner Pro

P22 Zaner Pro

ジューン・ブライド特集の締めはこちら、非常に繊細で優雅なスペンサリアンカッパープレート。19世紀後半にアメリカで活躍したカリグラファー、Charles Paxton Zaner の筆致を再現したものらしい。One から Four のファミリーがあって、それぞれに違う字形を持っている。なーんでオルタネートで1つにまとめなかったのかは不明(笑)。ちなみに他者が著した Zaner の筆跡の教科書、Script in the Copperplate Style がiPad 用の電子書籍でフリーで配布されている他、こちらのWebサイトでも公開されている。興味のある方はご覧頂きたい。これで招待状を組んでも正直読めなかったりするかもしれないが(笑)、こんな美しい書体もなかなかない。トライしてみてはいかがだろうか。

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Design Date
2006
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P22 Stickley Pro

P22 Stickley Pro

クラシカルなヴェネチアンローマン。ヴェネチアなのかローマなのかはっきりせいって感じだが、まぁそこは置いといて。ヴェネチアンの特徴はというと、e の斜めのバー、低いx-ハイトに低いコントラスト、ステムと同じぐらいの太さのセリフ、などなどだろうか。数少ないこのブログの読者はご存知だろうが、この辺のクラシカルなタイプは筆者の大好物である。オプティカルな(視覚的に調整された)書体で、キャプション用の Caption、本文用の Text、小見出し用の Headline、大見出し用の Display と4種類あり、サンプルイメージで見られるようにそれぞれに若干ウェイトが違い、Caption が一番太く Display が一番軽い。字間も Caption が広めに取られてるだろうか。Text だけ Bold ウェイトがある。

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Design Date
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P22 Amelia Jayne

P22 Amelia Jayne

ウィリアム・モリス風のイニシャルと、それに合うローマン。最初にイニシャルから発表され、後になってローマンの方が追加されたという珍しい経緯を持つ。とは言えウェイトもイタリックもなく本文用書体としては厳しいものがあるが、骨格は堂々としていてなかなか良い。スモールキャップスはあるので、ディスプレイ用と割り切ってるのかもしれないが、できればファミリーを拡張してもらいたいもんである。イニシャルには4種類のスタイルあり。

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Design Date
2014
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P22 Kirkwall

P22 Kirkwall

何を紹介しよっかなーとアルバムを眺めてたら「こんなのあったっけ」ってのがあったので紹介する(笑)。大文字はまぁまぁスタンダードだが、小文字にエラい特徴のあるローマンで、上部に付くセリフが針のように鋭く左に突き出している。まーちょっと長文にはムリがあるだろう。大文字は結構エレガント。イタリックがあり、レギュラーとボールドの2ウェイト。

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Design Date
2010
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